2020年6月28日(日)2歳戦

●3東8 5R 2歳新馬 芝1600 不良
ロードマックス (牡・栗東・藤原英昭)
父ディープインパクト 母パーフェクトトリビュート(Dubawi)
1:39:9(上3F37:8)
単勝4.8倍の2番人気からの勝利。気持出遅れたがダッシュ良く上がり道中は2番手。3コーナーで先頭に立ち、4コーナーは1馬身差の先頭。直線ジリジリと離し、ミッキーワクチンに2馬身1/2差での完勝だった。
【先頭の通過】36:4-49:0
【レースの上り】12:4-11:9-13:5
ゲートはあまり良くはなかったがダッシュ良く上がり、内2番手につけた。3コーナーで外に出して先頭に立ち、4コーナーも内をあけて馬場のいい所をまわった。直線はややフラフラしながらも後続を引き離しての圧勝。メンバー中では能力が抜けていたようで、良馬場でも同じように離していたと思う。関東南部は梅雨前線の影響で強い雨となった。東京競馬場は芝ダート共に不良。馬場状態はかなり悪かった。その中での1:39:9-37:8なので、時計は参考外だろう。ラスト1Fが13:5と大きく落ちたのが気になる点だが、この馬場なので36:4-49:0はハイペースであり、この時計でも後続を離したので問題はないだろう。上のクラスでも上位争いは可能だと思う。
【母】パーフェクトトリビュート
イギリス産の輸入繁殖牝馬。イギリス・フランスで走り、英14戦3勝・仏1戦0勝。チャートウェルフィリーズS英GⅢを勝ち、プリンセスマーガレットS英GⅢ3着。
イギリスでの初仔は日本で走り地方1勝。日本での初仔は地方6勝。第2仔は地方3勝。第3仔メリディアン(牝3歳)は現役で未勝利。第4仔が本馬。
期待度55

●3阪8 5R 2歳新馬 芝1800 稍重
ダノンザキッド (牡・栗東・安田隆行)
父ジャスタウェイ 母エピックラヴ(Dansili)
1:48:3(上3F34:7)
単勝4.7倍の2番人気からの勝利。好スタートから道中は6番手。4コーナーは外4番手から直線残り400mで先頭に立ち後続を引き離し、残り200mからは馬なりでワンダフルタウンに3馬身差での圧勝だった。
【先頭の通過】48:2-60:8
【レースの上り】11:7-11:4-12:0
好スタートだったが先行争いが激しくなり、抑えて外6番手につけた。直線に向いたところで内に斜行したものの大きな不利を受けた馬はいなかった。ただ、逃げ馬が斜め後ろの本馬が見えたかのように内へと逃げて、ラチにぶつかるアクシデントがあった。残り400mで先頭に立つと一気に引き離し、残り200mあたりで北村友一騎手は手綱を抑えて馬なりのまま更に引き離した。残り100mでは5~6馬身離れたが、最後に詰められて3馬身差での勝利。しっかりと追っていれば7~8馬身は離したかもしれない。それほどの圧勝だったと思う。勝ち時計は1:48:3だが、これも追っていれば1分47秒台は出ただろう。馬なりでのラスト1Fが12:0であり、かなりの能力を秘めた馬だと思う。上のクラスでも当然勝ち負けになるだろうし、重賞でも好勝負可能だと思う。
【母】エピックラヴ
アイルランド産の輸入繁殖牝馬。フランスで走り7戦2勝。ヴァントー賞仏GⅢを勝ち、サンタラリ賞仏GⅠ2着・ノネット賞仏GⅡ2着。
日本での第2仔ミッキーブリランテ(牡4歳・期待度65)は現役で4勝。シンザン記念GⅢ3着。第3仔オールザワールド(牡3歳)は現役で1勝。第4仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて1億800万円で取引された。
期待度65

●1函6 5R 2歳新馬 芝1200 稍重
ディープエコロジー (牝・美浦・宮田敬介)
父クリーンエコロジー 母ワンファインデイ(ディープインパクト)
1:10:5(上3F36:2)
単勝5.7倍の2番人気からの勝利。好スタートから道中は2馬身差での逃げ。4コーナーは1馬身差の先頭から、直線でストーンフェンスにジリジリと詰められてクビ差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】34:3-46:1
【レースの上り】11:8-11:7-12:7
直線は1馬身以上の差で逃げていたが、残り100mで1馬身弱となり、その後ジリジリと詰められた。ただ、2~3着は離れて2馬身半差だったので、2着馬を褒めるべきだろう。1番人気馬の追撃を振り切ったのは価値があると思う。今日の函館競馬は昨日よりも時計は出ていない。1Rの2歳未勝利の勝ち馬が1:10:7-36:5。3歳未勝利の勝ち馬が1:10:5-35:9である。本馬の1:10:5-36:2は、それ程悪い時計でもないだろう。ただ、ラスト1F12:7と大きく落ちたのが残念で、あと0:2程度速ければ上のクラスでも期待できたと思う。2勝目までは時間がかかるレベルだろう。
父クリーンエコロジー(牡2008年産・期待度55)は新種牡馬である。キングカメハメハ産駒でJRA重賞勝ちはない。初年度産駒は10頭程度だが、その後は数頭になっているようだ。種牡馬続行は初年度産駒にかかっているが、現在までのJRA登録馬は2頭である。今回、産駒初出走で初勝利をあげたので、しばらくは種牡馬としてやって行けそうだ。
【母】ワンファインデイ
未出走。
兄(本馬の伯父)タイセイドリーム(牡2010年産・期待度50)は新潟ジャンプSJGⅢを2勝し、中山大障害JGⅠ2着・阪神スプリングJJGⅡ2着・東京ハイジャンプJGⅡ3着2回・阪神スプリングJJGⅡ3着・東京ジャンプSJGⅢ3着。
本馬が初仔。
期待度30

2020年6月27日(土)2歳戦

●3東7 1R 2歳未勝利 芝1600 良
ジュラメント (牝・美浦・根本康広)
父キズナ 母ダイワジャンヌ(タニノギムレット)
1:37:6(上3F34:1)
単勝5.3倍の3番人気からの勝利。まずまずのスタートからダッシュ良く上がり先頭に立つ。道中は半馬身差で逃げて4コーナーはクビ差の先頭。直線僅差で粘り、迫ってくるアップリバーに1/2馬身差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】37:8-50:8
【レースの上り】11:4-11:0-11:7
直線は抜かれそうで抜かれず、残り200mで2番手にいた馬を振り切った。かわりに2番手に上がったアップリバーが迫ってくるものの、半馬身差で押し切った。デビュー戦でも同じような粘り脚を見せていたが、最後にサトノレイナスの差し脚に屈しての2着だった。ダートが稍重の水を含んだ良馬場だが、1:37:6-34:1はやや平凡だろう。412kgという小柄な牝馬で、減量騎手を起用。特別戦では粘り脚もやや鈍るかもしれない。上のクラスでは上位争いは可能だろうが、勝ちきるまでは時間がかかると思う。
【戦歴】2戦1勝
①新馬 東京芝1600m2着(サトノレイナス 3/4馬身)
【母】ダイワジャンヌ
38戦5勝。芝1400m2勝・芝1800m2勝・芝2000m1勝。重賞は12戦したが、AJCC(5着)・福島牝馬S(5着)が最高着順である。
初仔は2勝(内障害1勝)。第2仔は地方4勝。第3仔ララロワ(騸5歳)は現役で、JRA1勝・地方4勝。第4仔ワインレッドローズ(牝4歳)は現役で1勝。第5仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時のセレクトセールにて1296万円で取引された後、2歳時のJRAブリーズアップセールにて3410万円で取引された。
期待度45

●3東7 5R 2歳新馬 芝1800 良
スライリー (牝・美浦・相沢郁)
父オルフェーヴル 母ビジョナリー(ディープインパクト)
1:49:7(上3F35:0)
単勝14.6倍の5番人気からの勝利。好スタートから道中は内3~4番手。4コーナー内5番手から直線残り50mで先頭に立ち、ジェミニテソーロに3/4馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】49:5-62:0
【レースの上り】11:3-11:7-12:3
スタート後、一旦先頭に並びかけるが、外の馬を先に行かせて内3番手につけた。直線は内から伸びて、内から2頭目の位置を抜けようとするが、ジェミニテソーロが内の馬に併せに行ったことで前が狭くなり、残り200m手前で石川裕紀人騎手は左ムチを入れながら前2頭の外に出した。そして、右手にムチを持ち替えて右ムチを入れてグンと伸びての快勝だった。デビュー戦からなかなか器用な走りをする馬で、操作性の高さを感じた。今日の馬場で1分50秒を切ったのは上々だが、ラスト1Fが12:3と落ちていて、これが差し切ることのできた要因でもあるだろう。レースセンスがあるので上のクラスでもそこそこやれるだろうが、勝ちきるまではもうワンランク成長が必要だと思う。
父オルフェーヴルで馬主がヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンというのは、私の16頭目の出資馬エポカドーロと同じなので今後も注目だ。ちなみに、本馬は総額900万円で募集された馬で、私の19頭目の出資馬クープドクールと同額である。『ん~~こっちだったか??』とも思ったが、オルフェーヴル産駒の評価が暴落していた時期で、母父ディープインパクト、サンデーサイレンスの3×3という血統が逆に買えなかった。ただ、この血統で能力を見せたということは、今後の成長が大いに楽しみだろう。ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンのオルフェーヴル産駒は、エポカドーロ(牡5歳・現役・期待度100・3勝)・ボードウォーク(牝5歳・現役・3勝)・クロンヌデトワール(牝5歳・現役・1勝)・ルフランエトワール(牝2016年産・未勝利引退)・アムールリンクス(牝2016年産・未勝利引退)・ビターエンダー(牡3歳・現役・期待度80・2勝)・本馬と、7頭いて5頭が勝ち上がる好成績だ。現1歳ではウインキナウの2019(牝馬)が総額1000万円で募集されている。
【母】ビジョナリー
2戦0勝。
種牡馬ダノンシャーク(牡2008年産・期待度70)の姪という血統だ。
初仔は地方2勝。第3仔が本馬。
期待度55

●3阪7 5R 2歳新馬 芝1200 良
メイショウイチヒメ (牝・栗東・飯田祐史)
父メイショウボーラー 母メイショウマンボ(スズカマンボ)
1:12:6(上3F34:7)
単勝2.8倍の1番人気に応えた。好スタートから抑えて道中は5~6番手。4コーナー外5番手から直線残り100mで先頭に立ち、外から追い込んでくるアルーリングギフトをクビ差抑えての勝利だった。
【先頭の通過】37:4-49:9
【レースの上り】12:5-11:5-11:2
1F過ぎでズルズルと下がる不利があったが、すぐに立て直した。直線は外から伸びて、ゴール前も2着馬も猛追もしのぎ切った。デビュー戦としてのレース振りはなかなか良かったものの、1:12:6-34:7は平凡である。やや時計の出難い馬場にはなっているが、1Rの2歳未勝利芝1400m戦の勝ち馬が、1:21:7-35:8である。1200mを1:09:0で通過している。こう見ると、低レベルのレースだった可能性もある。ただ、通過タイムや上りのラップを見ると、芝1200mでありながら直線ヨーイドンの競馬だったようだ。加速する上りになっていて、ラスト1Fが一番速く11:2である。これを後方から差し切ったことは評価するべきで、上のクラスでも上位争いする力はあるだろう。
父メイショウボーラーはタイキシャトル産駒で、2005年のフェブラリーSGⅠをレコード勝ちしている。ダートの短距離での活躍馬が多く、本ブログにはあまり関係のない種牡馬の1頭だ。本ブログではトモジャクール(牝2013年産・期待度30)以来2頭目の登場である。
【母】メイショウマンボ
2010年産期待度85。JRA30戦6勝・地方1戦0勝。11月の京都芝1400m新馬戦を快勝し、阪神ジュベナイルフィリーズGⅠは10着。1月の紅梅賞は2着に好走し、4戦目となる2月のこぶし賞を快勝した。続く5戦目フィリーズレビューGⅡも勝ち、桜花賞GⅠに出走したが10着と大敗した。そして、9番人気の伏兵として臨んだオークスを見事に制し、第74代のオークス馬となった。その秋も、秋華賞GⅠ・エリザベス女王杯GⅠを連勝し、『名牝』の仲間入りをした。ところが、古馬になりヴィクトリアマイルGⅠ2着はあるものの、GⅠ戦線で成績は振るわず二桁着順が続いた。そして、7歳春の阪神牝馬Sを最後に引退した。
本馬が初仔。
期待度35

●1函5 5R 2歳新馬 芝1200 稍重
フォドラ (牝・栗東・牧浦充徳)
父ロードカナロア 母セイングレンド(バブルガムフェロー)
1:09:6(上3F34:9)
単勝2.8倍の1番人気に応えた。好スタートからダッシュ良く先頭に立ち道中は半馬身差での逃げ。4コーナーも半馬身差の先頭から、直線は後続を離し、終始2番手だったドナタイフーンに2馬身差での逃げ切り完勝だった。
【先頭の通過】34:7-46:2
【レースの上り】11:5-11:4-12:0
スタートダッシュが良く、直線も引き離す完勝だった。まったく危なげのない勝ち方で、能力は抜けていただろう。稍重ながら1:09:6-34:9は優秀で、1Rの2歳未勝利よりも1秒速い。これならば函館2歳Sの上位候補になるだろうが、400kgという小柄な牝馬で、-3kgの減量騎手起用の勝利だったことは気になる点だ。次走は負担重量がどこまで影響するかが鍵になると思う。
【母】セイングレンド
23戦4勝。芝1400m1勝・芝1600m2勝・芝1800m1勝。重賞未出走。
甥(本馬の従兄妹)ラブリーデイ(2010年産・期待度65)は種牡馬。妹(本馬の叔母)クーデグレイスはローズSGⅡ3着。
初仔は1勝。第2仔は2勝。第6仔ホーリーレジェンド(牝2015年産・期待度50)は1勝。第8仔が本馬。
期待度40

2020年6月21日(日)2歳戦

●3東6 5R 2歳新馬 芝1600 稍重
ブルーシンフォニー (牡・美浦・伊藤圭三)
父スクリーンヒーロー 母ブルーストーン(コマンズ)
1:37:2(上3F34:2)
単勝8.5倍の4番人気からの勝利。出遅れて半馬身程度の不利。道中9番手から、徐々に上がり4コーナー7番手。直線残り50mあたりで先頭に立ち、カランドゥーラに1馬身1/4差での勝利だった。
【先頭の通過】37:8-50:3
【レースの上り】11:5-11:5-11:7
最内1番枠から出遅れて、ダッシュも悪く最後方から2頭目の位置から押し上げた。直線に入ってすぐに外の馬に寄られて馬群の中に押し込まれて進路を失い、残り400mから残り300mまでは完全に前が塞がった。残り300m過ぎから外に出すロスがあった。デビュー戦でこれだけ不利があれば馬群に沈むのが普通だが、進路を確保した後はしっかりと伸びての快勝。スタートの不利、直線の不利が無ければ楽勝していただろう。1:37:2-34:2と時計は平凡だが、このメンバーでは力が抜けていたと思う。スタートが改善されれば、上のクラスでも上位争い可能だろう。
【母】ブルーストーン
25戦4勝。芝1200m2勝・ダート1200m2勝。重賞はシルクロードS(6着)に出走した。
本馬が初仔。
期待度55

●3阪6 5R 2歳新馬 芝1600 良
シュヴァリエローズ (牡・栗東・清水久詞)
父ディープインパクト 母ヴィアンローズ(Sevres Rose)
1:35:9(上3F34:1)
単勝2.7倍の1番人気に応えた。好スタートから道中は3番手。4コーナーも3番手から直線残り200m過ぎで先頭に立ち、競り合ったブレイブライオンに3/4馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】36:7-49:5
【レースの上り】11:8-10:7-11:8
先頭2番手を僅差でマークするように進んだ。すぐ後ろにいたブレイブライオンに残り400m過ぎで並ばれて、残り300m過ぎからは先頭争いで競り合った。僅かながら前に出られたものの残り200mで差し返した根性は立派で、その後はジリジリと差をつけた。好素質馬が揃った注目のレースだった。特にディープインパクト産駒2頭が注目されていたが、これが1・2着で本馬に軍配が上がった。2着のブレイブライオンもすぐに勝ち上がれそうで、おそらくレベルの高いレースだったと思う。そのレースを快勝したのだから当然これからの活躍が楽しみで、上のクラスでも上位争い可能だろう。ただ、馬体重438kgと牡馬としては小柄で、これが気になる点だ。これからどこまで成長できるかが大成の鍵だと思う。
【母】ヴィアンローズ
フランス産の輸入繁殖牝馬。フランスで走り10戦4勝。ノネット賞仏GⅢを勝ち、プシシェ賞仏GⅢ2着。
日本での初仔は地方2勝。第3仔は4勝。第4仔はJRA3勝・地方1勝。第6仔グレイトフルデッド(牝2012年産・期待度40)は1勝。第7仔アジュールローズ(牡4歳・期待度80)は3勝。プリンシパルSを勝ち、ダービー(12着)に出走した。第8仔は地方3勝。第9仔ライレローズ(牝5歳・期待度55)は現役で1勝。第10仔アーズローヴァー(牝4歳)は現役で1勝。第11仔が本馬。
期待度60

●1函4 5R 2歳新馬 芝1200 良
ブルースピリット (牡・栗東・中内田充正)
父Invincible Spirit 母Jasmine Blue(Galileo)
1:09:5(上3F35:5)
単勝2.5倍の1番人気に応えた。まずまずのスタートから道中は6番手。4コーナー外目4番手から直線残り200m手前で先頭に立ち、ボルゲリに1馬身1/4差での勝利だった。
【先頭の通過】33:5-45:4
【レースの上り】11:9-11:9-12:2
3コーナーから差を詰めていき、4コーナーは抜群の手応えでまわった。直線では一旦2馬身以上引き離したが、最後に詰められている。それでも2~3着は3馬身離れたので圧勝と言えるだろう。ラスト1Fが12:2と落ちたのが残念だが、このひと叩きで次走は更にやれると思う。奥のありそうな走りをしたので、まだまだ伸びしろがありそうで、函館2歳Sに出てきたら上位争いになるだろう。ただ、昨日レコード勝ちをしたモンファボリに勝つのは少々厳しいかもしれない。
本馬はアイルランド産の外国産馬である。馬主はゴドルフィン。
父Invincible Spiritは、Danzig系Green Desert産駒。日本ではイッテツ(牡2012年産)が京阪杯GⅢで3着と好走している。また、日本での産駒はほぼ短距離で勝っている。本ブログでは、名牝ウオッカ産駒のタニノミッション(牝4歳・期待度60)に続き2頭目の登場だ。
【母】Jasmine Blue
アイルランド産の繁殖牝馬。イギリス・フランスで走り、英6戦1勝・仏1戦0勝。
アイルランド産の初仔が本馬。
期待度40

2020年6月20日(土)2歳戦

●3東5 5R 2歳新馬 芝1400 稍重
クールキャット (牝・美浦・奥村武)
父スクリーンヒーロー 母メジロトンキニーズ(ダンスインザダーク)
1:23:4(上3F34:7)
単勝2.9倍の2番人気からの勝利。気持ち出遅れて道中は9番手。4コーナーは内目7番手から直線内から伸びて残り200m手前で先頭に立ち、外から伸びたソングラインに2馬身差での快勝だった。
【先頭の通過】35:9-48:1
【レースの上り】11:6-11:6-12:1
4コーナーで馬群の中の内目にいたが、馬群がバラけたので難なく抜けた。残り400mからは内ラチ沿いへと進路を取って、残り100m過ぎでは3馬身近く差をつけた。ゴール前で差が詰まっても2馬身差であり、能力は抜けていただろう。東京競馬場は晴れたが、昨日の雨により稍重。このレース直前に重馬場から回復していて、ダートは不良から重になている。このような馬場なので、1:23:4-34:7ならば十分だろう。スタートが今一つだったが、これが改善されれば上のクラスでも上位争い可能だろう。今回、芝1400mでのデビューだが、母の血統から距離延長も大丈夫だと思う。
【母】メジロトンキニーズ
34戦3勝(内障害3戦0勝)。芝1800m2勝・芝2400m1勝。ダイヤモンドSGⅢ2着。
第2仔は1勝。第3仔は1勝。第4仔トリオンフ(牡2014年産・期待度45)は7勝。小倉大賞典GⅢ・小倉記念GⅢ・中山金杯GⅢを勝ち、鳴尾記念GⅢ2着・チャレンジCGⅢ2着。第5仔アルファライズ(牝4歳)は現役で2勝。第6仔ズールー(牝3歳)は現役で未勝利。第7仔が本馬。
期待度40

●1函3 5R 2歳新馬 芝1200 良
モンファボリ (牝・栗東・須貝尚介)
父Frankel 母フォエヴァーダーリング(Congrats)
1:08:7(上3F35:0)レコード
単勝2.9倍の2番人気からの勝利。絶好のスタートから先手を奪い、道中は1馬身差の逃げ。4コーナーは2馬身差の先頭で、直線は後続を引き離しホーキーポーキーに5馬身差での圧勝だった。
【先頭の通過】33:7-45:0
【レースの上り】11:3-11:3-12:4
スピードの違いで逃げて、4コーナーでスパート。直線も引き離して、残り100mは6馬身程度の差になった。この後、武豊騎手は手綱を抑えて、最後は馬なりでゴール。それでも5馬身差の圧勝で、レコードタイムのおまけ付きだった。1:08:7は、2016年の函館2歳SGⅢでレヴァンテライオン(騸6歳・期待度55・現役)が記録したレコードタイムを0:5も更新した。33:7-45:0というハイペースで飛ばし、ラスト1Fが12:4と落ちてはいるものの、単走になり手綱を抑えてのものだ。最後まで追っていれば、あと0:3程度は速くなっただろう。そうなると、勝ち時計は1:08:4になってしまうが、その程度で走る力はありそうだ。馬場が良かったこともあるだろうが、本日のメイン古馬2勝クラスの勝ち馬が1:08:5-34:2であり、このレースでも2着に入る時計である。更に、古馬1勝クラスが1:08:7と1:09:1なので、2歳のデビュー戦でこれだけの時計で走ったことは大いに評価できるだろう。残念なのは412kgという小さな馬体であり、今後は馬体の維持に苦労するかもしれない。ただ、パドックを見ると、小さいけれども細いという感じではないのでその心配も少ないだろう。次走は函館2歳SGⅢになるだろうが、当然勝ち負けになると思う。
父Frankel(フランケル)は、先週のノックオンウッドに続き早くも2勝目だ。海外繫養の種牡馬でありながら、モズアスコット・ソウルスターリングと日本のGⅠ馬を2頭出している。現2歳は現在まで7頭が登録されて、2頭が走って2戦2勝だ。
【母】フォエヴァーダーリング
アメリカ産の輸入繁殖牝馬。アメリカで走り9戦2勝。 サンタイネスS米GⅡを勝っている。
母(本馬の祖母)Darling My DarlingはフリゼットS米GⅠ2着・メイトロンS米GⅠ2着・ボーモントS米GⅡ3着。妹(本馬の叔母)Heavenly LoveはアルシバイアディズS米GⅠを勝ち、リグレットS米GⅢ3着。
日本での初仔が本馬。
期待度55

2020年6月14日(日)2歳戦

●3東4 5R 2歳新馬 芝1800 不良
ユーバーレーベン (牝・美浦・手塚貴久)
父ゴールドシップ 母マイネテレジア(ロージズインメイ)
1:52:6(上3F35:3)
単勝10.2倍の4番人気からの勝利。出遅れて半馬身程度の不利。最後方から2頭目の11番手から上がっていく競馬で、4コーナーは4番手。直線先に先頭に立ったグアドループをゴール前でハナ差かわしての勝利だった。
【先頭の通過】51:4-64:4
【レースの上り】12:1-11:3-12:2
出遅れた上にダッシュも悪く後方からの競馬になった。向正面で内を通り押し上げて、3コーナーでは5~6番手にいた。直線残り400m~300mあたりで先頭に並びかけるものの、内ラチ沿いから伸びたグアドループが先に先頭に立ち、残り100mあたりで1馬身近く離された。この差を盛り返した根性は立派で、ハナ差の辛勝でも2~3着が4馬身離れたことから能力は高いと思う。出遅れがなければもう少し楽に勝てたと思う勝利だが、2着のグアドループもまったく同じように出遅れている。したがって、2頭の能力が抜けていたのだろう。昨日から引き続き不良馬場で、勝ち時計1:52:6-35:3は仕方がないだろう。ラスト1Fが12:2ならば十分だと思う。ただ、道悪巧者での勝利という可能性もあり、パンパンの良馬場で同じようなレースができるかが今後の焦点だろう。
【母】マイネテレジア
2007年産期待度55。3戦1勝。8月の新潟芝1600m新馬戦は11着。9月の中山芝1800m未勝利戦は4着。3戦目となった10月の東京芝2000m未勝利戦を快勝した。しかし、レースの数日後、屈腱炎が判明し引退した。
母(本馬の祖母)マイネヌーヴェルはフラワーCGⅢを勝ち、中山金杯GⅢ2着・福島牝馬SGⅢ2着。
第2仔は3勝。第3仔は地方5勝。第4仔マイネルファンロン(牡5歳・期待度50)は現役で4勝。函館記念GⅢ2着・スプリングSGⅡ3着。皐月賞(13着)にも出走した。第5仔バトーブラン(牝3歳)は現役で未勝利。第6仔が本馬。
期待度55

●3阪4 5R 2歳新馬 芝1600 稍重
フラーズダルム (牝・栗東・松永昌博)
父キズナ 母クーデグレイス(ホワイトマズル)
1:37:1(上3F35:5)
単勝9.7倍の4番人気からの勝利。まずまずのスタートから道中は2番手。4コーナーで僅かながら先頭に立ち、直線は後続を引き離して最後はホウオウアマゾンに4馬身差での圧勝だった。
【先頭の通過】36:2-48:7
【レースの上り】12:3-11:4-11:8
道中2馬身差程の2番手につけて、4コーナーで先頭。直線で後続を引き離す強い競馬をした。2着に4馬身差だが、2~3着が2馬身半も離れたのでまったくの楽勝だった。ただ、稍重とはいえ1:37:1-35:5は、これだけの勝ち方からすれば平凡で、この着差をそのまま評価することができない。このメンバーでは抜けているのは確かで、良馬場でのレースでも勝っていたと思う。しかし、2着馬が1:37:8、3着馬が1:38:2であり、他馬も少々だらしなかったと思う。古馬の重賞が2:01:1という馬場なので、芝1600mでは2秒程度遅くなっているだろうか。そう考えると、この時計でも仕方がないのかもしれないが、古馬1勝クラスが1:47:6という時計を見ると芝1600mでは1秒程度だろうか。上のクラスでは上位争い可能だろうが、重賞で活躍できるかというと次のレースを見てみないと何とも言えない。
【母】クーデグレイス
28戦4勝。ローズSGⅡ3着。
甥(本馬の従兄弟)ラブリーデイ(牡2010年産・期待度65)は種牡馬。
初仔ブラックプラチナム(牡7歳・期待度60)は現役で4勝。第3仔グレイシア(牝4歳・期待度75)は現役で2勝。第4仔ヘイルメリー(牡3歳)は現役で1勝。第5仔が本馬。
期待度55

●1函2 5R 2歳新馬 芝1200 良
リメス (牡・栗東・松永幹夫)
父カレンブラックヒル 母ケイティマイヒメ(コロナドズクエスト)
1:10:2(上3F35:3)
単勝27.0倍の6番人気からの勝利。好スタートから先頭に立ち、道中は半馬身差での逃げ。4コーナーは半馬身差の先頭から直線に入ると引き離すものの、最後にフォルセティに詰められてハナ差凌ぎ切っての辛勝だった。
【先頭の通過】34:9-46:6
【レースの上り】11:7-11:3-12:3
逃げて直線で差を広げた。残り200mでは1馬身半差としたが、残り100mから詰められて、ギリギリの勝利だった。あと、10mもあれば抜かれていただろう。4コーナーのコーナーリングが良く、ここでの差が大きかったと思う。昨日の芝1200mの新馬戦と比べると、3F通過はこちらが上だが、勝ち時計で0:6も遅い。3着馬と同タイムだが、内容ではこの3着馬に劣っていると思う。今回は上手く逃げ切ったものの、この後相当良くならないと上のクラスでは厳しいレベルだと思う。
【母】ケイティマイヒメ
17戦1勝。ダート1000m1勝。重賞未出走。
初仔は地方1勝。第2仔はJRA1勝・地方3勝。第3仔ブリッツェンシチー(牡4歳)は現役で2勝。第4仔ヴィンチェーレ(牝3歳)は現役で1勝。第5仔が本馬。
期待度25

2020年6月13日(土)2歳戦

●3東3 5R 2歳新馬 芝1400 不良
ノックオンウッド (牡・美浦・堀宣行)
父Frankel 母トゥアーニー(Country Reel)
1:26:8(上3F36:3)
単勝2.7倍の1番人気に応えた。絶好のスタートから道中は2番手。4コーナーは外目2番手から直線残り20mあたりでレオテソーロをかわしクビ差での勝利だった。
【先頭の通過】37:5-50:4
【レースの上り】12:0-11:8-12:6
逃げたレオテソーロをマークして進み、ゴール前でかわした。逃げ馬をなかなか抜けず何とかクビ差で勝ったという印象だが、2~3着が4馬身も離れたので2着馬を褒めるべきだろう。今日の東京競馬場は朝から雨で、芝コースはレース1時間前に不良馬場まで悪化している。ダートコースには水が浮いている状態なので相当降ったのだろう。そのため時計のかかる馬場になっていて、勝ち時計が1:26:8-36:3でも問題はないだろう。競ったラストが12:6と落ちているのは残念だが、ここで3番手以下を引き離している。このひと叩きで更に良くなりそうな雰囲気で、上のクラスでも上位争い可能だと思う。
【母】トゥアーニー
フランス産の輸入繁殖牝馬。フランス・アメリカで走り仏6戦2勝・米3戦0勝。カブール賞仏GⅢを勝ち、ボワ賞仏GⅢ2着・エクリプス賞仏GⅢ2着・モルニ賞仏GⅠ3着。
日本での初仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて5400万円で取引された。
期待度45

●3阪3 5R 2歳新馬 芝1200 稍重
ヨカヨカ (牝・栗東・谷潔)
父スクワートルスクワート 母ハニーダンサー(Danehill Dancer)
1:10:8(上3F34:1)
単勝2.5倍の2番人気からの勝利。出遅れて半馬身程度の不利。すぐに流れに乗り道中4~5番手から4コーナーは外4番手。直線残り200mで先頭に立つが、モントライゼが粘って叩き合いになり頭差競り勝った。
【先頭の通過】35:6-47:8
【レースの上り】12:2-11:2-11:8
出遅れた分、最後は接戦になったが、2~3着は3馬身半も離れた。阪神競馬場も雨で、芝コースは稍重だがダートは不良になっている。速い時計は出ていない馬場だが、1:10:8-34:1は少し遅い気がする。粘る1番人気馬を頭差ながらも抑え切っての勝利なので価値はあるが、3着馬の時計は1:11:4なので、3着以下を離したことに大きな評価はできないと思う。少数派の熊本県産馬であり、本ブログで熊本県産馬は初登場だ。JRAでの活躍馬はなかなか出ないが、近年ではコウユーヌレエフ(牡6歳・現役)が昨年の新潟ジャンプSJGⅢで1番人気に推されての2着だった。『ヨカヨカ』とは当然「いいよ、いいよ」という九州の方言で、九州産を意識したのだろう。小倉開催まで待たずデビューして、見事に勝った。おそらく8月29日(土)ひまわり賞では有力馬になると思う。
【母】ハニーダンサー
JRA9戦0勝・地方3戦0勝。
甥(本馬の従兄妹)レッドキングダムは中山大障害JGⅠを勝った。
初仔は1勝。第2仔は地方5勝。第3仔は地方7勝。第6仔は地方1勝。第8仔ローランダー(牝3歳)は現役で1勝。第9仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の九州1歳市場にて367.2万円で取引された後、2歳時のJRAブリーズアップセールにて1122万円で取引された。
期待度25

●1函1 5R 2歳新馬 芝1000 良
リンゴアメ (牝・美浦・菊川正達)
父マツリダゴッホ 母マイネデセール(マイネルラヴ)
57:6(上3F33:5)
単勝3.9倍の1番人気に応えた。好スタートから道中は3番手。4コーナーも3番手から直線前2頭の間から伸びて残り200mで先頭に立ち、クムシラコに1馬身3/4差での勝利だった。
【先頭の通過】35:2-46:2
【レースの上り】11:4-11:0-11:4
スタート後は押して押して逃げ馬を追いかけて、スピードが乗ったところで手綱を緩めると頭を上げてズルっと下がった。直線もしっかり伸びてゴールをしたが、直後に手綱を緩めると頭を上げてスピードダウンするなど若い面を多々見せての勝利だった。なかなかのスピードを持った馬で、幼い面が無くなればという伸びしろもあるだろう。ただ、412kgと小さな牝馬で、デビュー戦からしっかりと仕上げてきた印象だったで気性面以外の上積みは薄いだろう。変わった名前だなと思ったが、『リンゴアメ』という名は「お祭りのデザート」という父と母の名からの連想らしい。スプリンターズSを2勝したメイワキミコの牝系で、メインディッシュ→マイネデセール(仏:デザート)→リンゴアメと食べ物系の名で繋いできている。快速馬の子孫で印象的なネーミングのこの馬、どこまで突っ走ることができるか。
【母】マイネデセール
12戦2勝。芝1200m1勝・芝1400m1勝。重賞は阪神ジュベナイルフィリーズ(17着)・フェアリーS(9着)に出走した。
甥(本馬の従兄妹)キングジョイは中山大障害JGⅠ2勝・京都ハイジャンプJGⅡ・京都ジャンプSJGⅢを勝ち、J重賞2着5回。
初仔は地方2勝。第2仔は4勝。第3仔マイネルギャルソン(牡2011年産・期待度35)は1勝。第6仔は地方3勝。第7仔スペキュラース(牝4歳)は現役で2勝。第8仔が本馬。
期待度30

●1函1 6R 2歳新馬・牝 芝1200 良
ラヴケリー (牝・栗東・高柳大輔)
父カレンブラックヒル 母ダームドゥラック(シンボリクリスエス)
1:09:6(上3F34:5)
単勝3.8倍の1番人気に応えた。気持ち出遅れたがダッシュ良く上がり先手を奪う。道中は1馬身半~2馬身差で逃げて、4コーナーは3馬身以上の差の先頭。直線もこの差を保ち、スノークリスマスに3馬身差の逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】35:1-46:5
【レースの上り】11:4-11:0-12:1
1番枠からやや出遅れたものの、スルスルと上がり1F手前で先頭に立った。あとは差を徐々に広げる競馬で、残り200m~100mあたりでは4馬身程度離した。スピードの違いによる逃げ切っての圧勝で、強い競馬だったと思う。最後に逃げ脚が鈍って、ラスト1Fが12:1だったのが残念だが、単走になり手綱も最後に抑えているので問題ないだろう。勝ち時計1:09:6-34:5も十分だと思う。7月18日(日)の函館2歳Sに出てくれば好勝負できると思う。
【母】ダームドゥラック
2009年産期待度45。10戦2勝。6月の函館芝1000mを快勝し、2戦目のラベンダー賞も勝って2戦2勝となったが、その後は振るわず。3戦目のカンナ賞は7着。4戦目福島2歳Sは13着。4ヵ月休養してフェリーズレビューGⅡは15着。そして桜花賞GⅠに出走したが18着に大敗した。休養後は1600万下を4戦したがいずれも二桁着順で、4歳春のレースを最後に引退した。
初仔はJRA1勝・地方2勝。第3仔は地方5勝。第4仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の北海道サマーセールにて270万円で取引された。
期待度40

2020年6月7日(日)2歳戦

●3東2 5R 2歳新馬・牝 芝1600 稍重
サトノレイナス (牝・美浦・国枝栄)
父ディープインパクト 母バラダセール(Not For Sale)
1:37:7(上3F34:1)
単勝1.4倍の1番人気に応えた。やや出遅れて半馬身程度の不利。道中5番手から4コーナーも外5番手。直線残り50mあたりで先頭に立ち、ジュラメントに3/4馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】38:0-50:5
【レースの上り】11:5-11:4-11:6
出遅れたがすぐに流れに乗り5番手からレースを進めた。直線は外から追い上げたが、前の様子を見ながらの追い上げで、残り50mあたりでキッチリと先頭に立ったという印象だ。右ムチを入れての反応はあまり良くないものの、ひと叩きで変わりそうな動きで能力差は着差以上だろう。道中は押しても進んで行かなかったり、逆に行きそうになって抑えたりと若さを見せていた。おそらく、レースを覚えればもう少しやれると思う。昨晩の雨で馬場が稍重になり昨日の新馬戦よりも時計は悪いが、1:37:7-34:1ならばまずまずだと思う。良化次第では上のクラスでも上位争い可能だろう。
【母】バラダセール
アルゼンチン産の輸入繁殖牝馬。アルゼンチン・フランス・UAEで走り、亜6戦5勝・仏2戦0勝・UAE1戦0勝。亜オークス亜GⅠ・亜1000ギニー亜GⅠ・ルイスMカンポス将軍賞亜GⅡを勝った。
姉(本馬の伯母)La Barrocaはパナマ共和国賞亜GⅢ3着。姉(本馬の伯母)Liriopeはヴェネズエラ賞亜GⅡ・メキシコ賞亜GⅢを勝ち、亜GⅢ2着2回3着1回。弟(本馬の叔父)Le Bluesは亜2000ギニー亜GⅠを勝ち、亜ジョッキークラブ大賞亜GⅠ2着・オールドマン賞亜GⅢ2着。
日本での初仔は2勝。第2仔ダンサール(牝5歳・期待度50)は現役で3勝。第3仔バラーディスト(牝4歳)は現役で2勝。第4仔サトノフラッグ(牡3歳・期待度95・年末推奨馬)は現役で3勝。弥生賞GⅡを勝った。第5仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて1億800万円で取引された。
期待度55

●3東2 6R 2歳新馬 芝1400 稍重
グレイトミッション (牝・美浦・菊川正達)
父ダイワメジャー 母アートスタジオ(Bernardini)
1:23:7(上3F35:2)
単勝9.5倍の4番人気からの勝利。まずまずのスタートから道中は9番手。4コーナー外5番手から直線残り200mで先頭に立ち、粘るエコロテッチャンを1馬身1/4差振り切っての勝利だった。
【先頭の通過】35:5-48:2
【レースの上り】12:0-11:5-12:0
スタート後、押したが前には行けず、外9番手からの競馬となった。4コーナーでペースが緩み、外から位置を上げて5番手まで上がった。直線は内へ内へと切れ込むため、野中悠太郎騎手は矯正しながら追った。真っすぐに走ることができればもう少し楽に勝てたと思うが、1馬身以上の完勝なので十分だろう。ただ、レース前からメンバーが低調という感じがしていて、1番人気リュラネブラは11着に大敗し上位争いには参加していないことで、低レベルレースと考えていいと思う。2勝目まではやや時間がかかるレベルだろう。
【母】アートスタジオ
アメリカ産の輸入繁殖牝馬。未出走。
母(本馬の祖母)AtelierはモリーピッチャーH米GⅡ・ネクストムーヴH米GⅢ・ターンバックジアラームF米GⅢを勝ち、ベッドオーロージズH米GⅢ2着・トップフライトH米GⅡ3着。兄(本馬の伯父)AlaazoはターフウェイフォールCh米GⅢ2着。
日本での第2仔は2勝。第3仔はJRA1勝・地方2勝。第4仔サダムラピュタ(牡5歳・期待度45)は現役で1勝。第5仔は地方2勝。第6仔ショーショーショー(牡3歳)は現役で未勝利。第7仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の北海道セレクションセールにて1458万円で取引された。
期待度30

●3阪2 5R 2歳新馬 芝1400 良
アスコルターレ (牡・栗東・西村真幸)
父ドゥラメンテ 母アスコルティ(Danehill Dancer)
1:22:0(上3F34:2)
単勝2.1倍の1番人気に応えた。好スタートから1Fで先頭に立つ。道中は半馬身差で逃げて4コーナーも半馬身差の先頭。直線で離すが最後にマイネルジェロディに詰められて1/2馬身差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】35:8-47:8
【レースの上り】11:6-11:2-11:4
新種牡馬ドゥラメンテ産駒が1番人気、新種牡馬モーリス産駒が3番人気となり注目していたが、ドゥラメンテ産駒に軍配が上がった。道中は半馬身差からクビ差で絡まれるが、直線で離し、最後に詰められたものの松山弘平騎手はゴール前で手綱を抑えている。走っている姿が華奢に映ったが、牡馬でありながら424kgという小さな馬である。パドックではしっかりと仕上げてきた印象だった。そうなると一度叩いた上積みは薄そうで、今回は上手く逃げ切ったものの、上のクラスで同じように逃げ切るのは簡単ではないだろう。ただ、1:22:0-34:2はデビュー戦としてはまずまずで、この夏を超えてどこまで成長できるかが鍵だと思う。
父ドゥラメンテは新種牡馬である。これが産駒JRA初勝利だ。昨日は3頭出走して6着・5着・10着だったので少し心配したが、これで片目が開いた。一方、モーリス産駒は今週7頭出走し2着2回3着1回。勝てなかったものの、すぐに勝ち馬も出るだろう。
【母】アスコルティ
2011年産期待度65。年末推奨馬。9戦2勝。11月の東京芝1400m新馬戦を勝ち、2ヵ月半休養後、クロッカスSは8着に負けた。3戦目の500万下芝1200mを快勝したが、桜花賞は狙わず休養しクラシックには出走しなかった。5月の葵Sを惨敗した後、長期休養。その後、条件戦を5戦したが上位争いはできず、5歳1月のレースを最後に引退した。
母(本馬の祖母)リッスン(Listen)はフィリーズマイル英GⅠを勝ち、モイグレアスタッドS愛GⅠ2着・デビュターントS愛GⅡ2着。妹(本馬の叔母)タッチングスピーチ(牝2012年産・期待度55)はローズSGⅡを勝ち、京都記念GⅡ2着・エリザベス女王杯GⅠ3着。弟(本馬の叔父)ムーヴザワールド(牡2014年産・期待度65)は東京スポーツ杯2歳SGⅢ3着・共同通信杯GⅢ3着。弟(本馬の叔父)サトノルークス(牡4歳・期待度85・現役)は菊花賞GⅠ2着・セントライト記念GⅡ2着。
初仔アストンクリントン(牡3歳)は現役で1勝。第2仔が本馬。
期待度45

2020年6月6日(土)2歳戦

「natsuryoのダービーへの道」、14年目のスタートです。
2021年ダービーまでの熱い戦いを、今年度も1年間見守っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

【新種牡馬】
昨年6月1日の記事を見ると、注目の新種牡馬としてキズナとエピファネイアの2頭をあげている。2頭とも上々の初年度だったと思う。
キズナについては、ビアンフェ(函館2歳SGⅢ)・クリスタルブラック(京成杯GⅢ)・マルターズディオサ(チューリップ賞GⅡ)・アブレイズ(フラワーCGⅢ)・ディープボンド(京都新聞杯GⅡ)と5頭のJRA重賞勝ち馬を出した。春のクラシックは4レースすべてに産駒を出走させたが、ディープボンドのダービー5着が最高着順で、上位争いをする馬はいなかった。昨年『ディープインパクトのサイヤーラインをつないでいきそうな産駒を出せるかどうか。このような観点で産駒を見ていきたい』と書いたが、「サイヤーラインをつないでいきそうな産駒」は今のところ見当たらないのは残念である。ただ、初年度産駒の活躍と父の死亡により繁殖牝馬のレベルがグンと上がるだろうから、3~4年後に種牡馬キズナの時代が来るかもしれない。
エピファネイアは、初年度産駒から牝馬2冠のデアリングタクトを出した。重賞勝ち馬はこの馬1頭のみでクラシック出走もこの馬のみだが、いきなり大物を出したのは素晴らしいと思う。デアリングタクトだけが活躍したわけではなく、シーズンズギフトがニュージーランドTGⅡ2着・フラワーCGⅢ3着。スカイグルーヴが京成杯GⅢ2着。ロールオブサンダーが京都2歳SGⅢ3着。ヴァルナが京王杯2歳SGⅡ3着など重賞で好走している。シンボリクリスエスというよりもシーザリオの血が強く出ている印象で、シーザリオとキングカメハメハの相性に注目しなければならないと思った。そういう意味では今年度の新種牡馬リオンディーズがどのような産駒を出すのか楽しみである。初年度は上記キズナとは対象的な活躍をしたが、今後も大物を出しそうなのはエピファネイアのような気がする。

今年の新種牡馬は、 ドゥラメンテ(2012年産・期待度105・年末推奨馬)・モーリス(2011年産・期待度70)・ リオンディーズ(2013年産・期待度95)・ アジアエクスプレス(2011年産・期待度75)・ラブリーデイ(2010年産・期待度65)・ミッキーアイル(2011年産・期待度100・年末推奨馬)など、今年度も本ブログでお馴染みの馬たちが並ぶ。
その中で注目の種牡馬は、種付け数の多いドゥラメンテとモーリスだ。

ドゥラメンテ(2012年産・期待度105・年末推奨馬)は父キングカメハメハ母アドマイヤグルーヴという良血馬だ。祖母がエアグルーヴという日本を代表する牝系の出であり、自身は通算9戦5勝で皐月賞・日本ダービーを勝った二冠馬である。
この血統と競走成績なので初年度から大人気で、284頭に種付けした。2年目は更に増えて294頭。3年目は種付け料を値上げしたために184頭に激減している。ただ、種付け数の多かったディープインパクトの体調不良(のち死亡)があって、種付け数を意図的に抑えたのかもしれない。キングカメハメハ産駒の種牡馬はロードカナロア・ルーラーシップが活躍しているが、2頭ともサンデーサイレンスが入っていない。ところが本馬は母父がサンデーサイレンスなので、その部分では不利となるだろう。血統構成はルーラーシップに似ているので、産駒の傾向も多少は似ると思う。ただ、サンデーサイレンスが入った分、スピードで勝負する産駒も多数出るだろう。キズナの初年度種付け数269頭を上回り、初年度と2年目は数の力で2歳リーディングの上位争いをすると思う。その中で大物を出せれば、キングカメハメハ後継種牡馬の地位を確保する可能性が高くなるだろう。
2015年のダービー勝利時、『この馬の血統背景やレース振りを見ると、将来大種牡馬になる可能性が非常に高いと思った。10年後にこの予想が当たっているのかどうか、これも楽しみである』と書いた。まずは大種牡馬になる可能性を見せることができるのか。2歳戦から注目だ。

モーリス(2011年産・期待度70)は父スクリーンヒーローの初年度産駒であり代表産駒ある。3歳春までは2勝馬でクラシックに縁はなかったものの、4歳時からの活躍が圧巻で、4歳初戦から5歳春のチャンピオンズマイル香GⅠまで7連勝した。特に安田記念−マイルチャンピオンシップ−香港マイル−チャンピオンズマイルのGⅠ4連勝は素晴らしかったと思う。また、5歳秋には天皇賞秋−香港Cと芝2000mのGⅠを連勝して引退した。牝系は長距離系を好むメジロ牧場の血統で、モンタヴアル−フイデイオン−モガミ−カーネギーと付けられてきた。母もメジロ牧場産だが、繁殖として戸川牧場で繫養されて本馬を生んだ。父スクリーンヒーローもジャパンCを勝つなど長距離で活躍した馬で、産駒も長い距離で活躍する馬が多い。メジロ牧場の牝系に父スクリーンヒーローなので天皇賞春で活躍しそうな血統だが、なぜかマイル戦で活躍する馬になった。芝1400mの新馬戦をレコード勝ちしたとき『どちらかというと、2歳の短い距離でレコードで勝つようなイメージはない。母父カーネギーにしても母母メジロモントレーにしても同様だ。本馬はトレーニングセール出身で一度仕上げているので、他馬よりは仕上がりは良いのだろうが、デビュー戦でこれだけ走れるのなら立派だと思う。短距離が得意というよりも、絶対能力でこの時計を出したのかもしれない。距離が延びても血統的には問題ないだろう』と書いている。おそらくデビュー時に書いた通りの馬で、マイルが得意な産駒から長距離の得意な産駒まで幅広く出るだろう。コンスタントに活躍馬が出るタイプではなく、自身のように古馬になってから成長する産駒も多いだろう。ただ、社台グループのバックアップもあり繁殖牝馬の質が高いため、春のクラシックに乗ってくる産駒も多いと思う。
初年度は265頭に種付けした。2年目・3年目も200頭台をキープしている。また、オーストラリアでシャトル種牡馬として種付けをしているため、日豪で多数の産駒がいる。

個人的にはエイシンヒカリに注目だが、初年度の種付け数は86頭と、生産界での評価は低い。私の19頭目の出資馬クープドクール(牝2歳)がエイシンヒカリ産駒である(2019年7月13日の記事参照)。総額900万円の募集馬なので1勝すれば十分嬉しいのだが、できれば2~3勝してほしいと思っている。このまま順調ならば夏から秋頃にデビューできそうでとても楽しみだ。
また、出資馬ではないがエポカドーロ・カインドリーの弟キングストンボーイ(牡2歳・父ドゥラメンテ)には注目している。2年前のセレクトセールに上場されて7776万円でノーザンファームが落札した馬だ。『社台系のクラブでは出てほくないな』と思っていたら、馬主は吉田和美氏となりホッとした。すでに藤沢和雄厩舎に入厩し、時計も出している。ゲート試験も合格しているようだ。是非ドゥラメンテの代表産駒になってほしい。


●3東1 5R 2歳新馬 芝1600 良
ウインアグライア (牝・美浦・和田雄二)
父マツリダゴッホ 母ウインアルテミス(Arch)
1:37:2(上3F33:8)
単勝109.3倍の8番人気からの勝利。好スタートから道中は3番手。4コーナー内4番手から直線残り100m過ぎで先頭に立ち、ブエナベントゥーラにクビ差での勝利だった。
【先頭の通過】37:9-50:6
【レースの上り】11:7-11:0-11:6
ブエナビスタの初仔ブエナベントゥーラが圧倒的な人気となった注目のレースだったが、残り50m手前で抜き去り単勝万馬券の波乱となった。残り200m手前でサンハーリンゲンが斜行してきて目の前に来たために外に出すロスはあったものの、ここから鋭い伸び脚を見せて、残り100m手前で先頭に立ったブエナベントゥーラにすぐに追いつき抜いた。勝ち時計1:37:2は平凡だが、上り3Fは33:8と速いので、時計的にはまずまずだろう。レースのラスト1Fが11:6だが、本馬は11:3~11:4程度で走っている。人気薄からの勝利だが能力は問題なく、このひと叩きで良くなれば上のクラスでもそこそこやれると思う。
【母】ウインアルテミス
アメリカ産の外国産馬として日本で走り、JRA4戦0勝・地方7戦0勝。
種牡馬ヘクタープロテクター・種牡馬シャンハイの姪という血統だ。
本馬が初仔。
期待度50

●3阪1 5R 2歳新馬 芝1600 良
ダディーズビビッド (牡・栗東・千田輝彦)
父キズナ 母ケイティーズギフト(フレンチデピュティ)
1:36:6(上3F34:4)
単勝28.3倍の6番人気からの勝利。まずまずのスタートから道中は2~3番手。4コーナー2番手から直線残り50mあたりで逃げたウインメイユールをとらえて先頭に立ち1/2馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】36:6-49:4
【レースの上り】11:6-11:2-11:7
直線に向くとウインメイユールにやや離されたものの、残り200mでは2頭が抜けた形となり、ウインメイユールの脚を見るように余裕をもって追い上げた。能力差は着差以上であり、2~3着は3馬身離れたので能力は高いだろう。阪神競馬の初日だが、メインの鳴尾記念では勝ち時計が2分を切らなかったように、高速馬場にはなっていない。その馬場なので1:36:6-34:4は悪くない時計だと思う。2歳のこの時期のレースなので、この後の成長度合いで来年の結果は全然違ってくるだろう。現時点での能力は高いと思うが、期待度はあまり高くはできない。
【母】ケイティーズギフト
13戦1勝。ダート1400m1勝。重賞未出走。
兄(本馬の伯父)ゴーステディは中山金杯GⅢ3着。甥(本馬の従兄弟)アドマイヤムーンは種牡馬。その弟(本馬の従兄弟)プレイ(牡2008年産・期待度55)は弥生賞GⅡ2着・京成杯GⅢ3着。姪(本馬の従姉弟)グレイスアン(牝4歳・期待度50・現役)はフェアリーSGⅢ3着。甥(本馬の従兄弟)ヴィッテルスバッハ(牡4歳・期待度60・現役)はニュージーランドTGⅡ3着。
第2仔ケイティープライド(牡2010年産・期待度65・年末推奨馬)は5勝。 函館記念GⅢ2着・チャレンジCGⅢ3着。第3仔は1勝。第4仔は1勝。第5仔ダディーズマインド(牡4歳・期待度60)は現役で2勝。第6仔ダディーズメジャー(牡3歳)は現役で未勝利。第7仔が本馬。
期待度55