2020年7月5日(日)2歳戦

●2福2 1R 2歳未勝利 芝1800 重
コスモアシュラ (牡・美浦・中野栄治)
父ゴールドシップ 母チアフルドーラ(Jump Start)
1:50:2(上3F36:9)
単勝26.1倍の5番人気からの勝利。まずまずのスタートから9番手につけるが、2コーナーで上がり、4F手前で先頭に立つ。4コーナーは1馬身半差の先頭から、追ってきたマジカルステージをクビ差抑えての勝利だった。
【先頭の通過】49:2-61:5
【レースの上り】12:4-12:1-12:4
1コーナーは後方から3頭目の9番手でまわったが、2コーナーで上がり、向正面入り口で先頭に立った。ここから逃げて、直線残り200mあたりでは2馬身近く離した。ここで2番手に上がったマジカルステージの伸び脚が良く抜かれるかと思ったが、最後まで粘り切ってのクビ差の辛勝だった。2コーナーで思い切って行かせて最後まで粘らせた津村明秀騎手のファインプレーの競馬だった。後方のままならば勝つことはなかっただろう。今日の福島競馬場は芝・ダートとも重で、その中での1:50:2-36:9は、まずまずの時計だと思う。ラストが12:4とかかったものの、ハイペースなので問題ないだろう。ただ、レースレベルとしてはあまり高くはなさそうで、その中での辛勝なので、2勝目までは時間がかかるレベルだと思う。
【戦歴】2戦1勝
①新馬 東京芝1800m8着(ユーバーレーベン 1:8)
【母】チアフルドーラ
アメリカ産の外国産馬として日本で走り1戦0勝。
初仔は4勝。第3仔は地方2勝。第5仔は地方7勝。第6仔は地方8勝。第7仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の北海道セレクションセールにて1026万円で取引された。
期待度40

●2福2 5R 2歳新馬 芝1800 重
タウゼントシェーン (牝・栗東・矢作芳人)
父ディープインパクト 母ターフローズ(Big Shuffle)
1:51:2(上3F34:9)
単勝5.3倍の2番人気からの勝利。気持ち出遅れて道中は9番手。3コーナーから上がり、4コーナーは外6番手。直線残り150mあたりで先頭に立ち、スワーヴエルメに1/2馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】50:8-63:8
【レースの上り】12:0-11:5-11:8
中団より後方につけて、3コーナーから押し上げた。直線は外からしっかりと伸びて、最後は1番人気スワーヴエルメを抑えてゴール。半馬身差でも着差以上の余裕があった。今日の馬場では不利になりそうな414kgという小柄な馬体でも、直線は軽やかに伸びた。おそらく良馬場ならば更に伸びただろう。スローペースになり、勝ち時計は1:51:2。上記未勝利戦よりも1秒遅いが、5F通過時点で2秒3も遅いので仕方がないだろう。上りでは2秒も本馬のほうが速い。これからの成長度にもよるが、上のクラスでもそこそこやれそうだ。
【母】ターフローズ
ドイツ産の輸入繁殖牝馬。イタリア・フランスで走り、伊9戦5勝・仏7戦0勝。リディアテシオ賞伊GⅠを勝ち、ポモーヌ賞仏GⅡ2着・ミュゲ賞仏GⅡ2着・マリオインチーザ賞伊GⅢ3着・伊1000ギニー伊GⅢ3着。
姪(本馬の従姉妹)Turfdonnaは独オークス独GⅠを勝ち、ハンブルク牝馬賞独GⅢ3着。
日本での初仔ロサギガンティア(牡2011年産・期待度85)は5勝。スプリングSGⅡ・阪神CGⅡを勝ち、京王杯スプリングCGⅡ3着。皐月賞(10着)にも出走した。第2仔スターオブペルシャ(騸2013年産)は 阪神CGⅡ3着。第4仔ウェストブルック(騸5歳)は現役で1勝。第5仔デルマラッキーガイ(牡3歳)は現役で未勝利。第6仔が本馬。
期待度55

●4阪2 5R 2歳新馬 芝1600 稍重
ステラヴェローチェ (牡・栗東・須貝尚介)
父バゴ 母オーマイベイビー(ディープインパクト)
1:36:4(上3F35:7)
単勝3.2倍の2番人気からの勝利。好スタートから1F過ぎで先頭に立ち、道中は僅差での逃げ。4コーナーも僅差の先頭でまわり、直線はグルーヴビートと2頭が後続を離して、最後はクビ差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】35:7-48:0
【レースの上り】12:0-11:7-12:0
最内1番枠から好スタートを切ったが、頭を上げてスピードに乗れず、1F過ぎで先手を奪う。ただ、単独の逃げとはならず、道中はシゲルソウサイに絡まれて馬体を併せて進む。直線でシゲルソウサイを振り切るが、残り250mで2番手に上がったグルーヴビートが迫ってきて、1馬身弱の差だったが、ゴール前で頭を上げてクビ差まで迫られた。若さを随所に見せながらも勝ってしまうのは、能力が高い証拠だろう。更に、道中絡まれて楽な逃げではなかったが、1番人気グルーヴビートの追撃を抑えたのは価値があると思う。着差はクビ差だが、2~3着は4馬身離れたので2頭が抜けていたようだ。本日2Rの3歳未勝利の勝ち馬が1:35:9-36:3なので、時計的にもまずまずだと思う。まだまだ奥がありそうで、このひと叩きで更に良くなれば上のクラスでも上位争いは可能だろう。
【母】オーマイベイビー
4戦0勝。
兄(本馬の伯父)ゴスホークケン(牡2005年産・期待度85)は種牡馬。妹(本馬の叔母)アウェイク(牝2013年産・期待度55)はフローラSGⅡ3着。
初仔ビットクラッシャー(牡3歳)は現役で未勝利。第2仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて6480万円で取引された。
期待度55

●2函2 5R 2歳新馬 芝1800 良
アランデル (牡・美浦・大竹正博)
父ハービンジャー 母ガラディナー(サンデーサイレンス)
1:52:4(上3F35:7)
単勝3.1倍の2番人気からの勝利。好スタートから道中は2~3番手。4コーナーは僅差の2番手から、直線アークライトとの争いとなり、残り50mから差をつけてクビ差での勝利だった。
【先頭の通過】52:3-64:4
【レースの上り】11:9-11:6-12:2
2コーナーで先頭に立ったアークライトを追いかけて2番手に上がった。ここで目標をアークライトに定めたのが良かったのだろう。残り600mから併せていき、直線は叩き合いとなった。2頭が後続を離して、2~3着は3馬身半差となった。2頭の叩き合いはラスト50mで勝負あり。最後はクビ差競り勝った。506kgでのデビュー戦だが、まだまだ良くなる余地のありそうな馬体であり、今後の伸びしろは大きいだろう。ただ、1:52:4-35:7は平凡で、4Rの3歳未勝利の勝ち馬が1:49:4-35:2というところを見ると、手放しで褒めることはできないだろう。好レースだったことは確かだが、このひと叩きで大きく良くならなければ、上のクラスでは苦戦するかもしれない。
【母】ガラディナー
32戦2勝。ダート1200m1勝・ダート1700m1勝。重賞はチューリップ賞(12着)に出走した。
弟(本馬の叔父)リザーブカードは関屋記念GⅢ2着・富士SGⅢ2着・阪神CGⅢ3着・関屋記念GⅢ3着。
第2仔は地方4勝。第3仔は1勝。第4仔は地方6勝。第5仔ベストリゾート(牡2017年産・期待度50)は3勝。第6仔デュッセルドルフ(牝2015年産・期待度55)は2勝。第7仔が本馬。
期待度50

2020年7月4日(土)2歳戦

●4阪1 1R 2歳未勝利 芝1600 重
ホウオウアマゾン (牡・栗東・矢作芳人)
父キングカメハメハ 母ヒカルアマランサス(アグネスタキオン)
1:36:1(上3F35:4)
単勝3.9倍の2番人気からの勝利。絶好のスタートから道中2番手。4コーナーも2番手から直線残り350mあたりで先頭に立ち、内目から迫るスーパーホープを残り100m過ぎから引き離して1馬身1/2差での完勝だった。
【先頭の通過】35:3-47:7
【レースの上り】12:0-11:5-12:4
好スタートからしばらく先頭にいたが、1Fで先手を譲り、1~2馬身差の2番手でレースを進めた。直線早目に先頭に立ったがなかなか後続を離せず、残り100m過ぎから引き離した。最後は差を開きながらのゴールで完勝だった。今日の阪神競馬は雨で、ダートは不良になっている。この中で1:36:1-35:4ならばまずまずで、ラスト1Fが12:4と落ちているが、ここで離しているので問題はないだろう。まずまずのメンバーが揃った未勝利戦で、ここでの完勝なので4馬身離されたデビュー戦からは大きく良くなったのだろう。上のクラスでも上位争いは可能だと思うが、2勝目までは数戦必要なレベルだと思う。
【戦歴】2戦1勝
①新馬 阪神芝1600m2着(フラーズダルム 4馬身)
【母】ヒカルアマランサス
2006年産期待度85。16戦4勝。3月の小倉芝1200m新馬戦を勝ち、2戦目の君子蘭賞も快勝して2戦2勝となった。しかし、3戦目の忘れな草賞は10着に大敗し、クラシック出走はできなかった。古馬になり重賞戦線で活躍。京都牝馬SGⅢを勝ち、ヴィクトリアマイルGⅠ2着・京都牝馬SGⅢ2着・愛知杯GⅢ3着の他、エリザベス女王杯5着などGⅠでも好走している。5歳4月の中山牝馬SGⅢ9着を最後に引退した。
弟(本馬の叔父)カレンミロティックは金鯱賞GⅡを勝ち、宝塚記念GⅠ2着・天皇賞秋GⅠ2着・天皇賞春GⅠ3着・京都大賞典GⅡ3着。
初仔は4勝。第2仔は3勝。第4仔スイートセント(牝4歳)は現役で2勝。第5仔フレジエ(牝3歳)は現役で未勝利。第6仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて1億5120万円で取引された。
期待度50

2020年6月28日(日)2歳戦

●3東8 5R 2歳新馬 芝1600 不良
ロードマックス (牡・栗東・藤原英昭)
父ディープインパクト 母パーフェクトトリビュート(Dubawi)
1:39:9(上3F37:8)
単勝4.8倍の2番人気からの勝利。気持出遅れたがダッシュ良く上がり道中は2番手。3コーナーで先頭に立ち、4コーナーは1馬身差の先頭。直線ジリジリと離し、ミッキーワクチンに2馬身1/2差での完勝だった。
【先頭の通過】36:4-49:0
【レースの上り】12:4-11:9-13:5
ゲートはあまり良くはなかったがダッシュ良く上がり、内2番手につけた。3コーナーで外に出して先頭に立ち、4コーナーも内をあけて馬場のいい所をまわった。直線はややフラフラしながらも後続を引き離しての圧勝。メンバー中では能力が抜けていたようで、良馬場でも同じように離していたと思う。関東南部は梅雨前線の影響で強い雨となった。東京競馬場は芝ダート共に不良。馬場状態はかなり悪かった。その中での1:39:9-37:8なので、時計は参考外だろう。ラスト1Fが13:5と大きく落ちたのが気になる点だが、この馬場なので36:4-49:0はハイペースであり、この時計でも後続を離したので問題はないだろう。上のクラスでも上位争いは可能だと思う。
【母】パーフェクトトリビュート
イギリス産の輸入繁殖牝馬。イギリス・フランスで走り、英14戦3勝・仏1戦0勝。チャートウェルフィリーズS英GⅢを勝ち、プリンセスマーガレットS英GⅢ3着。
イギリスでの初仔は日本で走り地方1勝。日本での初仔は地方6勝。第2仔は地方3勝。第3仔メリディアン(牝3歳)は現役で未勝利。第4仔が本馬。
期待度55

●3阪8 5R 2歳新馬 芝1800 稍重
ダノンザキッド (牡・栗東・安田隆行)
父ジャスタウェイ 母エピックラヴ(Dansili)
1:48:3(上3F34:7)
単勝4.7倍の2番人気からの勝利。好スタートから道中は6番手。4コーナーは外4番手から直線残り400mで先頭に立ち後続を引き離し、残り200mからは馬なりでワンダフルタウンに3馬身差での圧勝だった。
【先頭の通過】48:2-60:8
【レースの上り】11:7-11:4-12:0
好スタートだったが先行争いが激しくなり、抑えて外6番手につけた。直線に向いたところで内に斜行したものの大きな不利を受けた馬はいなかった。ただ、逃げ馬が斜め後ろの本馬が見えたかのように内へと逃げて、ラチにぶつかるアクシデントがあった。残り400mで先頭に立つと一気に引き離し、残り200mあたりで北村友一騎手は手綱を抑えて馬なりのまま更に引き離した。残り100mでは5~6馬身離れたが、最後に詰められて3馬身差での勝利。しっかりと追っていれば7~8馬身は離したかもしれない。それほどの圧勝だったと思う。勝ち時計は1:48:3だが、これも追っていれば1分47秒台は出ただろう。馬なりでのラスト1Fが12:0であり、かなりの能力を秘めた馬だと思う。上のクラスでも当然勝ち負けになるだろうし、重賞でも好勝負可能だと思う。
【母】エピックラヴ
アイルランド産の輸入繁殖牝馬。フランスで走り7戦2勝。ヴァントー賞仏GⅢを勝ち、サンタラリ賞仏GⅠ2着・ノネット賞仏GⅡ2着。
日本での第2仔ミッキーブリランテ(牡4歳・期待度65)は現役で4勝。シンザン記念GⅢ3着。第3仔オールザワールド(牡3歳)は現役で1勝。第4仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて1億800万円で取引された。
期待度65

●1函6 5R 2歳新馬 芝1200 稍重
ディープエコロジー (牝・美浦・宮田敬介)
父クリーンエコロジー 母ワンファインデイ(ディープインパクト)
1:10:5(上3F36:2)
単勝5.7倍の2番人気からの勝利。好スタートから道中は2馬身差での逃げ。4コーナーは1馬身差の先頭から、直線でストーンフェンスにジリジリと詰められてクビ差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】34:3-46:1
【レースの上り】11:8-11:7-12:7
直線は1馬身以上の差で逃げていたが、残り100mで1馬身弱となり、その後ジリジリと詰められた。ただ、2~3着は離れて2馬身半差だったので、2着馬を褒めるべきだろう。1番人気馬の追撃を振り切ったのは価値があると思う。今日の函館競馬は昨日よりも時計は出ていない。1Rの2歳未勝利の勝ち馬が1:10:7-36:5。3歳未勝利の勝ち馬が1:10:5-35:9である。本馬の1:10:5-36:2は、それ程悪い時計でもないだろう。ただ、ラスト1F12:7と大きく落ちたのが残念で、あと0:2程度速ければ上のクラスでも期待できたと思う。2勝目までは時間がかかるレベルだろう。
父クリーンエコロジー(牡2008年産・期待度55)は新種牡馬である。キングカメハメハ産駒でJRA重賞勝ちはない。初年度産駒は10頭程度だが、その後は数頭になっているようだ。種牡馬続行は初年度産駒にかかっているが、現在までのJRA登録馬は2頭である。今回、産駒初出走で初勝利をあげたので、しばらくは種牡馬としてやって行けそうだ。
【母】ワンファインデイ
未出走。
兄(本馬の伯父)タイセイドリーム(牡2010年産・期待度50)は新潟ジャンプSJGⅢを2勝し、中山大障害JGⅠ2着・阪神スプリングJJGⅡ2着・東京ハイジャンプJGⅡ3着2回・阪神スプリングJJGⅡ3着・東京ジャンプSJGⅢ3着。
本馬が初仔。
期待度30

2020年6月27日(土)2歳戦

●3東7 1R 2歳未勝利 芝1600 良
ジュラメント (牝・美浦・根本康広)
父キズナ 母ダイワジャンヌ(タニノギムレット)
1:37:6(上3F34:1)
単勝5.3倍の3番人気からの勝利。まずまずのスタートからダッシュ良く上がり先頭に立つ。道中は半馬身差で逃げて4コーナーはクビ差の先頭。直線僅差で粘り、迫ってくるアップリバーに1/2馬身差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】37:8-50:8
【レースの上り】11:4-11:0-11:7
直線は抜かれそうで抜かれず、残り200mで2番手にいた馬を振り切った。かわりに2番手に上がったアップリバーが迫ってくるものの、半馬身差で押し切った。デビュー戦でも同じような粘り脚を見せていたが、最後にサトノレイナスの差し脚に屈しての2着だった。ダートが稍重の水を含んだ良馬場だが、1:37:6-34:1はやや平凡だろう。412kgという小柄な牝馬で、減量騎手を起用。特別戦では粘り脚もやや鈍るかもしれない。上のクラスでは上位争いは可能だろうが、勝ちきるまでは時間がかかると思う。
【戦歴】2戦1勝
①新馬 東京芝1600m2着(サトノレイナス 3/4馬身)
【母】ダイワジャンヌ
38戦5勝。芝1400m2勝・芝1800m2勝・芝2000m1勝。重賞は12戦したが、AJCC(5着)・福島牝馬S(5着)が最高着順である。
初仔は2勝(内障害1勝)。第2仔は地方4勝。第3仔ララロワ(騸5歳)は現役で、JRA1勝・地方4勝。第4仔ワインレッドローズ(牝4歳)は現役で1勝。第5仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時のセレクトセールにて1296万円で取引された後、2歳時のJRAブリーズアップセールにて3410万円で取引された。
期待度45

●3東7 5R 2歳新馬 芝1800 良
スライリー (牝・美浦・相沢郁)
父オルフェーヴル 母ビジョナリー(ディープインパクト)
1:49:7(上3F35:0)
単勝14.6倍の5番人気からの勝利。好スタートから道中は内3~4番手。4コーナー内5番手から直線残り50mで先頭に立ち、ジェミニテソーロに3/4馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】49:5-62:0
【レースの上り】11:3-11:7-12:3
スタート後、一旦先頭に並びかけるが、外の馬を先に行かせて内3番手につけた。直線は内から伸びて、内から2頭目の位置を抜けようとするが、ジェミニテソーロが内の馬に併せに行ったことで前が狭くなり、残り200m手前で石川裕紀人騎手は左ムチを入れながら前2頭の外に出した。そして、右手にムチを持ち替えて右ムチを入れてグンと伸びての快勝だった。デビュー戦からなかなか器用な走りをする馬で、操作性の高さを感じた。今日の馬場で1分50秒を切ったのは上々だが、ラスト1Fが12:3と落ちていて、これが差し切ることのできた要因でもあるだろう。レースセンスがあるので上のクラスでもそこそこやれるだろうが、勝ちきるまではもうワンランク成長が必要だと思う。
父オルフェーヴルで馬主がヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンというのは、私の16頭目の出資馬エポカドーロと同じなので今後も注目だ。ちなみに、本馬は総額900万円で募集された馬で、私の19頭目の出資馬クープドクールと同額である。『ん~~こっちだったか??』とも思ったが、オルフェーヴル産駒の評価が暴落していた時期で、母父ディープインパクト、サンデーサイレンスの3×3という血統が逆に買えなかった。ただ、この血統で能力を見せたということは、今後の成長が大いに楽しみだろう。ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンのオルフェーヴル産駒は、エポカドーロ(牡5歳・現役・期待度100・3勝)・ボードウォーク(牝5歳・現役・3勝)・クロンヌデトワール(牝5歳・現役・1勝)・ルフランエトワール(牝2016年産・未勝利引退)・アムールリンクス(牝2016年産・未勝利引退)・ビターエンダー(牡3歳・現役・期待度80・2勝)・本馬と、7頭いて5頭が勝ち上がる好成績だ。現1歳ではウインキナウの2019(牝馬)が総額1000万円で募集されている。
【母】ビジョナリー
2戦0勝。
種牡馬ダノンシャーク(牡2008年産・期待度70)の姪という血統だ。
初仔は地方2勝。第3仔が本馬。
期待度55

●3阪7 5R 2歳新馬 芝1200 良
メイショウイチヒメ (牝・栗東・飯田祐史)
父メイショウボーラー 母メイショウマンボ(スズカマンボ)
1:12:6(上3F34:7)
単勝2.8倍の1番人気に応えた。好スタートから抑えて道中は5~6番手。4コーナー外5番手から直線残り100mで先頭に立ち、外から追い込んでくるアルーリングギフトをクビ差抑えての勝利だった。
【先頭の通過】37:4-49:9
【レースの上り】12:5-11:5-11:2
1F過ぎでズルズルと下がる不利があったが、すぐに立て直した。直線は外から伸びて、ゴール前も2着馬も猛追もしのぎ切った。デビュー戦としてのレース振りはなかなか良かったものの、1:12:6-34:7は平凡である。やや時計の出難い馬場にはなっているが、1Rの2歳未勝利芝1400m戦の勝ち馬が、1:21:7-35:8である。1200mを1:09:0で通過している。こう見ると、低レベルのレースだった可能性もある。ただ、通過タイムや上りのラップを見ると、芝1200mでありながら直線ヨーイドンの競馬だったようだ。加速する上りになっていて、ラスト1Fが一番速く11:2である。これを後方から差し切ったことは評価するべきで、上のクラスでも上位争いする力はあるだろう。
父メイショウボーラーはタイキシャトル産駒で、2005年のフェブラリーSGⅠをレコード勝ちしている。ダートの短距離での活躍馬が多く、本ブログにはあまり関係のない種牡馬の1頭だ。本ブログではトモジャクール(牝2013年産・期待度30)以来2頭目の登場である。
【母】メイショウマンボ
2010年産期待度85。JRA30戦6勝・地方1戦0勝。11月の京都芝1400m新馬戦を快勝し、阪神ジュベナイルフィリーズGⅠは10着。1月の紅梅賞は2着に好走し、4戦目となる2月のこぶし賞を快勝した。続く5戦目フィリーズレビューGⅡも勝ち、桜花賞GⅠに出走したが10着と大敗した。そして、9番人気の伏兵として臨んだオークスを見事に制し、第74代のオークス馬となった。その秋も、秋華賞GⅠ・エリザベス女王杯GⅠを連勝し、『名牝』の仲間入りをした。ところが、古馬になりヴィクトリアマイルGⅠ2着はあるものの、GⅠ戦線で成績は振るわず二桁着順が続いた。そして、7歳春の阪神牝馬Sを最後に引退した。
本馬が初仔。
期待度35

●1函5 5R 2歳新馬 芝1200 稍重
フォドラ (牝・栗東・牧浦充徳)
父ロードカナロア 母セイングレンド(バブルガムフェロー)
1:09:6(上3F34:9)
単勝2.8倍の1番人気に応えた。好スタートからダッシュ良く先頭に立ち道中は半馬身差での逃げ。4コーナーも半馬身差の先頭から、直線は後続を離し、終始2番手だったドナタイフーンに2馬身差での逃げ切り完勝だった。
【先頭の通過】34:7-46:2
【レースの上り】11:5-11:4-12:0
スタートダッシュが良く、直線も引き離す完勝だった。まったく危なげのない勝ち方で、能力は抜けていただろう。稍重ながら1:09:6-34:9は優秀で、1Rの2歳未勝利よりも1秒速い。これならば函館2歳Sの上位候補になるだろうが、400kgという小柄な牝馬で、-3kgの減量騎手起用の勝利だったことは気になる点だ。次走は負担重量がどこまで影響するかが鍵になると思う。
【母】セイングレンド
23戦4勝。芝1400m1勝・芝1600m2勝・芝1800m1勝。重賞未出走。
甥(本馬の従兄妹)ラブリーデイ(2010年産・期待度65)は種牡馬。妹(本馬の叔母)クーデグレイスはローズSGⅡ3着。
初仔は1勝。第2仔は2勝。第6仔ホーリーレジェンド(牝2015年産・期待度50)は1勝。第8仔が本馬。
期待度40

2020年6月21日(日)2歳戦

●3東6 5R 2歳新馬 芝1600 稍重
ブルーシンフォニー (牡・美浦・伊藤圭三)
父スクリーンヒーロー 母ブルーストーン(コマンズ)
1:37:2(上3F34:2)
単勝8.5倍の4番人気からの勝利。出遅れて半馬身程度の不利。道中9番手から、徐々に上がり4コーナー7番手。直線残り50mあたりで先頭に立ち、カランドゥーラに1馬身1/4差での勝利だった。
【先頭の通過】37:8-50:3
【レースの上り】11:5-11:5-11:7
最内1番枠から出遅れて、ダッシュも悪く最後方から2頭目の位置から押し上げた。直線に入ってすぐに外の馬に寄られて馬群の中に押し込まれて進路を失い、残り400mから残り300mまでは完全に前が塞がった。残り300m過ぎから外に出すロスがあった。デビュー戦でこれだけ不利があれば馬群に沈むのが普通だが、進路を確保した後はしっかりと伸びての快勝。スタートの不利、直線の不利が無ければ楽勝していただろう。1:37:2-34:2と時計は平凡だが、このメンバーでは力が抜けていたと思う。スタートが改善されれば、上のクラスでも上位争い可能だろう。
【母】ブルーストーン
25戦4勝。芝1200m2勝・ダート1200m2勝。重賞はシルクロードS(6着)に出走した。
本馬が初仔。
期待度55

●3阪6 5R 2歳新馬 芝1600 良
シュヴァリエローズ (牡・栗東・清水久詞)
父ディープインパクト 母ヴィアンローズ(Sevres Rose)
1:35:9(上3F34:1)
単勝2.7倍の1番人気に応えた。好スタートから道中は3番手。4コーナーも3番手から直線残り200m過ぎで先頭に立ち、競り合ったブレイブライオンに3/4馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】36:7-49:5
【レースの上り】11:8-10:7-11:8
先頭2番手を僅差でマークするように進んだ。すぐ後ろにいたブレイブライオンに残り400m過ぎで並ばれて、残り300m過ぎからは先頭争いで競り合った。僅かながら前に出られたものの残り200mで差し返した根性は立派で、その後はジリジリと差をつけた。好素質馬が揃った注目のレースだった。特にディープインパクト産駒2頭が注目されていたが、これが1・2着で本馬に軍配が上がった。2着のブレイブライオンもすぐに勝ち上がれそうで、おそらくレベルの高いレースだったと思う。そのレースを快勝したのだから当然これからの活躍が楽しみで、上のクラスでも上位争い可能だろう。ただ、馬体重438kgと牡馬としては小柄で、これが気になる点だ。これからどこまで成長できるかが大成の鍵だと思う。
【母】ヴィアンローズ
フランス産の輸入繁殖牝馬。フランスで走り10戦4勝。ノネット賞仏GⅢを勝ち、プシシェ賞仏GⅢ2着。
日本での初仔は地方2勝。第3仔は4勝。第4仔はJRA3勝・地方1勝。第6仔グレイトフルデッド(牝2012年産・期待度40)は1勝。第7仔アジュールローズ(牡4歳・期待度80)は3勝。プリンシパルSを勝ち、ダービー(12着)に出走した。第8仔は地方3勝。第9仔ライレローズ(牝5歳・期待度55)は現役で1勝。第10仔アーズローヴァー(牝4歳)は現役で1勝。第11仔が本馬。
期待度60

●1函4 5R 2歳新馬 芝1200 良
ブルースピリット (牡・栗東・中内田充正)
父Invincible Spirit 母Jasmine Blue(Galileo)
1:09:5(上3F35:5)
単勝2.5倍の1番人気に応えた。まずまずのスタートから道中は6番手。4コーナー外目4番手から直線残り200m手前で先頭に立ち、ボルゲリに1馬身1/4差での勝利だった。
【先頭の通過】33:5-45:4
【レースの上り】11:9-11:9-12:2
3コーナーから差を詰めていき、4コーナーは抜群の手応えでまわった。直線では一旦2馬身以上引き離したが、最後に詰められている。それでも2~3着は3馬身離れたので圧勝と言えるだろう。ラスト1Fが12:2と落ちたのが残念だが、このひと叩きで次走は更にやれると思う。奥のありそうな走りをしたので、まだまだ伸びしろがありそうで、函館2歳Sに出てきたら上位争いになるだろう。ただ、昨日レコード勝ちをしたモンファボリに勝つのは少々厳しいかもしれない。
本馬はアイルランド産の外国産馬である。馬主はゴドルフィン。
父Invincible Spiritは、Danzig系Green Desert産駒。日本ではイッテツ(牡2012年産)が京阪杯GⅢで3着と好走している。また、日本での産駒はほぼ短距離で勝っている。本ブログでは、名牝ウオッカ産駒のタニノミッション(牝4歳・期待度60)に続き2頭目の登場だ。
【母】Jasmine Blue
アイルランド産の繁殖牝馬。イギリス・フランスで走り、英6戦1勝・仏1戦0勝。
アイルランド産の初仔が本馬。
期待度40

2020年6月20日(土)2歳戦

●3東5 5R 2歳新馬 芝1400 稍重
クールキャット (牝・美浦・奥村武)
父スクリーンヒーロー 母メジロトンキニーズ(ダンスインザダーク)
1:23:4(上3F34:7)
単勝2.9倍の2番人気からの勝利。気持ち出遅れて道中は9番手。4コーナーは内目7番手から直線内から伸びて残り200m手前で先頭に立ち、外から伸びたソングラインに2馬身差での快勝だった。
【先頭の通過】35:9-48:1
【レースの上り】11:6-11:6-12:1
4コーナーで馬群の中の内目にいたが、馬群がバラけたので難なく抜けた。残り400mからは内ラチ沿いへと進路を取って、残り100m過ぎでは3馬身近く差をつけた。ゴール前で差が詰まっても2馬身差であり、能力は抜けていただろう。東京競馬場は晴れたが、昨日の雨により稍重。このレース直前に重馬場から回復していて、ダートは不良から重になている。このような馬場なので、1:23:4-34:7ならば十分だろう。スタートが今一つだったが、これが改善されれば上のクラスでも上位争い可能だろう。今回、芝1400mでのデビューだが、母の血統から距離延長も大丈夫だと思う。
【母】メジロトンキニーズ
34戦3勝(内障害3戦0勝)。芝1800m2勝・芝2400m1勝。ダイヤモンドSGⅢ2着。
第2仔は1勝。第3仔は1勝。第4仔トリオンフ(牡2014年産・期待度45)は7勝。小倉大賞典GⅢ・小倉記念GⅢ・中山金杯GⅢを勝ち、鳴尾記念GⅢ2着・チャレンジCGⅢ2着。第5仔アルファライズ(牝4歳)は現役で2勝。第6仔ズールー(牝3歳)は現役で未勝利。第7仔が本馬。
期待度40

●1函3 5R 2歳新馬 芝1200 良
モンファボリ (牝・栗東・須貝尚介)
父Frankel 母フォエヴァーダーリング(Congrats)
1:08:7(上3F35:0)レコード
単勝2.9倍の2番人気からの勝利。絶好のスタートから先手を奪い、道中は1馬身差の逃げ。4コーナーは2馬身差の先頭で、直線は後続を引き離しホーキーポーキーに5馬身差での圧勝だった。
【先頭の通過】33:7-45:0
【レースの上り】11:3-11:3-12:4
スピードの違いで逃げて、4コーナーでスパート。直線も引き離して、残り100mは6馬身程度の差になった。この後、武豊騎手は手綱を抑えて、最後は馬なりでゴール。それでも5馬身差の圧勝で、レコードタイムのおまけ付きだった。1:08:7は、2016年の函館2歳SGⅢでレヴァンテライオン(騸6歳・期待度55・現役)が記録したレコードタイムを0:5も更新した。33:7-45:0というハイペースで飛ばし、ラスト1Fが12:4と落ちてはいるものの、単走になり手綱を抑えてのものだ。最後まで追っていれば、あと0:3程度は速くなっただろう。そうなると、勝ち時計は1:08:4になってしまうが、その程度で走る力はありそうだ。馬場が良かったこともあるだろうが、本日のメイン古馬2勝クラスの勝ち馬が1:08:5-34:2であり、このレースでも2着に入る時計である。更に、古馬1勝クラスが1:08:7と1:09:1なので、2歳のデビュー戦でこれだけの時計で走ったことは大いに評価できるだろう。残念なのは412kgという小さな馬体であり、今後は馬体の維持に苦労するかもしれない。ただ、パドックを見ると、小さいけれども細いという感じではないのでその心配も少ないだろう。次走は函館2歳SGⅢになるだろうが、当然勝ち負けになると思う。
父Frankel(フランケル)は、先週のノックオンウッドに続き早くも2勝目だ。海外繫養の種牡馬でありながら、モズアスコット・ソウルスターリングと日本のGⅠ馬を2頭出している。現2歳は現在まで7頭が登録されて、2頭が走って2戦2勝だ。
【母】フォエヴァーダーリング
アメリカ産の輸入繁殖牝馬。アメリカで走り9戦2勝。 サンタイネスS米GⅡを勝っている。
母(本馬の祖母)Darling My DarlingはフリゼットS米GⅠ2着・メイトロンS米GⅠ2着・ボーモントS米GⅡ3着。妹(本馬の叔母)Heavenly LoveはアルシバイアディズS米GⅠを勝ち、リグレットS米GⅢ3着。
日本での初仔が本馬。
期待度55

2020年6月14日(日)2歳戦

●3東4 5R 2歳新馬 芝1800 不良
ユーバーレーベン (牝・美浦・手塚貴久)
父ゴールドシップ 母マイネテレジア(ロージズインメイ)
1:52:6(上3F35:3)
単勝10.2倍の4番人気からの勝利。出遅れて半馬身程度の不利。最後方から2頭目の11番手から上がっていく競馬で、4コーナーは4番手。直線先に先頭に立ったグアドループをゴール前でハナ差かわしての勝利だった。
【先頭の通過】51:4-64:4
【レースの上り】12:1-11:3-12:2
出遅れた上にダッシュも悪く後方からの競馬になった。向正面で内を通り押し上げて、3コーナーでは5~6番手にいた。直線残り400m~300mあたりで先頭に並びかけるものの、内ラチ沿いから伸びたグアドループが先に先頭に立ち、残り100mあたりで1馬身近く離された。この差を盛り返した根性は立派で、ハナ差の辛勝でも2~3着が4馬身離れたことから能力は高いと思う。出遅れがなければもう少し楽に勝てたと思う勝利だが、2着のグアドループもまったく同じように出遅れている。したがって、2頭の能力が抜けていたのだろう。昨日から引き続き不良馬場で、勝ち時計1:52:6-35:3は仕方がないだろう。ラスト1Fが12:2ならば十分だと思う。ただ、道悪巧者での勝利という可能性もあり、パンパンの良馬場で同じようなレースができるかが今後の焦点だろう。
【母】マイネテレジア
2007年産期待度55。3戦1勝。8月の新潟芝1600m新馬戦は11着。9月の中山芝1800m未勝利戦は4着。3戦目となった10月の東京芝2000m未勝利戦を快勝した。しかし、レースの数日後、屈腱炎が判明し引退した。
母(本馬の祖母)マイネヌーヴェルはフラワーCGⅢを勝ち、中山金杯GⅢ2着・福島牝馬SGⅢ2着。
第2仔は3勝。第3仔は地方5勝。第4仔マイネルファンロン(牡5歳・期待度50)は現役で4勝。函館記念GⅢ2着・スプリングSGⅡ3着。皐月賞(13着)にも出走した。第5仔バトーブラン(牝3歳)は現役で未勝利。第6仔が本馬。
期待度55

●3阪4 5R 2歳新馬 芝1600 稍重
フラーズダルム (牝・栗東・松永昌博)
父キズナ 母クーデグレイス(ホワイトマズル)
1:37:1(上3F35:5)
単勝9.7倍の4番人気からの勝利。まずまずのスタートから道中は2番手。4コーナーで僅かながら先頭に立ち、直線は後続を引き離して最後はホウオウアマゾンに4馬身差での圧勝だった。
【先頭の通過】36:2-48:7
【レースの上り】12:3-11:4-11:8
道中2馬身差程の2番手につけて、4コーナーで先頭。直線で後続を引き離す強い競馬をした。2着に4馬身差だが、2~3着が2馬身半も離れたのでまったくの楽勝だった。ただ、稍重とはいえ1:37:1-35:5は、これだけの勝ち方からすれば平凡で、この着差をそのまま評価することができない。このメンバーでは抜けているのは確かで、良馬場でのレースでも勝っていたと思う。しかし、2着馬が1:37:8、3着馬が1:38:2であり、他馬も少々だらしなかったと思う。古馬の重賞が2:01:1という馬場なので、芝1600mでは2秒程度遅くなっているだろうか。そう考えると、この時計でも仕方がないのかもしれないが、古馬1勝クラスが1:47:6という時計を見ると芝1600mでは1秒程度だろうか。上のクラスでは上位争い可能だろうが、重賞で活躍できるかというと次のレースを見てみないと何とも言えない。
【母】クーデグレイス
28戦4勝。ローズSGⅡ3着。
甥(本馬の従兄弟)ラブリーデイ(牡2010年産・期待度65)は種牡馬。
初仔ブラックプラチナム(牡7歳・期待度60)は現役で4勝。第3仔グレイシア(牝4歳・期待度75)は現役で2勝。第4仔ヘイルメリー(牡3歳)は現役で1勝。第5仔が本馬。
期待度55

●1函2 5R 2歳新馬 芝1200 良
リメス (牡・栗東・松永幹夫)
父カレンブラックヒル 母ケイティマイヒメ(コロナドズクエスト)
1:10:2(上3F35:3)
単勝27.0倍の6番人気からの勝利。好スタートから先頭に立ち、道中は半馬身差での逃げ。4コーナーは半馬身差の先頭から直線に入ると引き離すものの、最後にフォルセティに詰められてハナ差凌ぎ切っての辛勝だった。
【先頭の通過】34:9-46:6
【レースの上り】11:7-11:3-12:3
逃げて直線で差を広げた。残り200mでは1馬身半差としたが、残り100mから詰められて、ギリギリの勝利だった。あと、10mもあれば抜かれていただろう。4コーナーのコーナーリングが良く、ここでの差が大きかったと思う。昨日の芝1200mの新馬戦と比べると、3F通過はこちらが上だが、勝ち時計で0:6も遅い。3着馬と同タイムだが、内容ではこの3着馬に劣っていると思う。今回は上手く逃げ切ったものの、この後相当良くならないと上のクラスでは厳しいレベルだと思う。
【母】ケイティマイヒメ
17戦1勝。ダート1000m1勝。重賞未出走。
初仔は地方1勝。第2仔はJRA1勝・地方3勝。第3仔ブリッツェンシチー(牡4歳)は現役で2勝。第4仔ヴィンチェーレ(牝3歳)は現役で1勝。第5仔が本馬。
期待度25

2020年6月13日(土)2歳戦

●3東3 5R 2歳新馬 芝1400 不良
ノックオンウッド (牡・美浦・堀宣行)
父Frankel 母トゥアーニー(Country Reel)
1:26:8(上3F36:3)
単勝2.7倍の1番人気に応えた。絶好のスタートから道中は2番手。4コーナーは外目2番手から直線残り20mあたりでレオテソーロをかわしクビ差での勝利だった。
【先頭の通過】37:5-50:4
【レースの上り】12:0-11:8-12:6
逃げたレオテソーロをマークして進み、ゴール前でかわした。逃げ馬をなかなか抜けず何とかクビ差で勝ったという印象だが、2~3着が4馬身も離れたので2着馬を褒めるべきだろう。今日の東京競馬場は朝から雨で、芝コースはレース1時間前に不良馬場まで悪化している。ダートコースには水が浮いている状態なので相当降ったのだろう。そのため時計のかかる馬場になっていて、勝ち時計が1:26:8-36:3でも問題はないだろう。競ったラストが12:6と落ちているのは残念だが、ここで3番手以下を引き離している。このひと叩きで更に良くなりそうな雰囲気で、上のクラスでも上位争い可能だと思う。
【母】トゥアーニー
フランス産の輸入繁殖牝馬。フランス・アメリカで走り仏6戦2勝・米3戦0勝。カブール賞仏GⅢを勝ち、ボワ賞仏GⅢ2着・エクリプス賞仏GⅢ2着・モルニ賞仏GⅠ3着。
日本での初仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて5400万円で取引された。
期待度45

●3阪3 5R 2歳新馬 芝1200 稍重
ヨカヨカ (牝・栗東・谷潔)
父スクワートルスクワート 母ハニーダンサー(Danehill Dancer)
1:10:8(上3F34:1)
単勝2.5倍の2番人気からの勝利。出遅れて半馬身程度の不利。すぐに流れに乗り道中4~5番手から4コーナーは外4番手。直線残り200mで先頭に立つが、モントライゼが粘って叩き合いになり頭差競り勝った。
【先頭の通過】35:6-47:8
【レースの上り】12:2-11:2-11:8
出遅れた分、最後は接戦になったが、2~3着は3馬身半も離れた。阪神競馬場も雨で、芝コースは稍重だがダートは不良になっている。速い時計は出ていない馬場だが、1:10:8-34:1は少し遅い気がする。粘る1番人気馬を頭差ながらも抑え切っての勝利なので価値はあるが、3着馬の時計は1:11:4なので、3着以下を離したことに大きな評価はできないと思う。少数派の熊本県産馬であり、本ブログで熊本県産馬は初登場だ。JRAでの活躍馬はなかなか出ないが、近年ではコウユーヌレエフ(牡6歳・現役)が昨年の新潟ジャンプSJGⅢで1番人気に推されての2着だった。『ヨカヨカ』とは当然「いいよ、いいよ」という九州の方言で、九州産を意識したのだろう。小倉開催まで待たずデビューして、見事に勝った。おそらく8月29日(土)ひまわり賞では有力馬になると思う。
【母】ハニーダンサー
JRA9戦0勝・地方3戦0勝。
甥(本馬の従兄妹)レッドキングダムは中山大障害JGⅠを勝った。
初仔は1勝。第2仔は地方5勝。第3仔は地方7勝。第6仔は地方1勝。第8仔ローランダー(牝3歳)は現役で1勝。第9仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の九州1歳市場にて367.2万円で取引された後、2歳時のJRAブリーズアップセールにて1122万円で取引された。
期待度25

●1函1 5R 2歳新馬 芝1000 良
リンゴアメ (牝・美浦・菊川正達)
父マツリダゴッホ 母マイネデセール(マイネルラヴ)
57:6(上3F33:5)
単勝3.9倍の1番人気に応えた。好スタートから道中は3番手。4コーナーも3番手から直線前2頭の間から伸びて残り200mで先頭に立ち、クムシラコに1馬身3/4差での勝利だった。
【先頭の通過】35:2-46:2
【レースの上り】11:4-11:0-11:4
スタート後は押して押して逃げ馬を追いかけて、スピードが乗ったところで手綱を緩めると頭を上げてズルっと下がった。直線もしっかり伸びてゴールをしたが、直後に手綱を緩めると頭を上げてスピードダウンするなど若い面を多々見せての勝利だった。なかなかのスピードを持った馬で、幼い面が無くなればという伸びしろもあるだろう。ただ、412kgと小さな牝馬で、デビュー戦からしっかりと仕上げてきた印象だったで気性面以外の上積みは薄いだろう。変わった名前だなと思ったが、『リンゴアメ』という名は「お祭りのデザート」という父と母の名からの連想らしい。スプリンターズSを2勝したメイワキミコの牝系で、メインディッシュ→マイネデセール(仏:デザート)→リンゴアメと食べ物系の名で繋いできている。快速馬の子孫で印象的なネーミングのこの馬、どこまで突っ走ることができるか。
【母】マイネデセール
12戦2勝。芝1200m1勝・芝1400m1勝。重賞は阪神ジュベナイルフィリーズ(17着)・フェアリーS(9着)に出走した。
甥(本馬の従兄妹)キングジョイは中山大障害JGⅠ2勝・京都ハイジャンプJGⅡ・京都ジャンプSJGⅢを勝ち、J重賞2着5回。
初仔は地方2勝。第2仔は4勝。第3仔マイネルギャルソン(牡2011年産・期待度35)は1勝。第6仔は地方3勝。第7仔スペキュラース(牝4歳)は現役で2勝。第8仔が本馬。
期待度30

●1函1 6R 2歳新馬・牝 芝1200 良
ラヴケリー (牝・栗東・高柳大輔)
父カレンブラックヒル 母ダームドゥラック(シンボリクリスエス)
1:09:6(上3F34:5)
単勝3.8倍の1番人気に応えた。気持ち出遅れたがダッシュ良く上がり先手を奪う。道中は1馬身半~2馬身差で逃げて、4コーナーは3馬身以上の差の先頭。直線もこの差を保ち、スノークリスマスに3馬身差の逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】35:1-46:5
【レースの上り】11:4-11:0-12:1
1番枠からやや出遅れたものの、スルスルと上がり1F手前で先頭に立った。あとは差を徐々に広げる競馬で、残り200m~100mあたりでは4馬身程度離した。スピードの違いによる逃げ切っての圧勝で、強い競馬だったと思う。最後に逃げ脚が鈍って、ラスト1Fが12:1だったのが残念だが、単走になり手綱も最後に抑えているので問題ないだろう。勝ち時計1:09:6-34:5も十分だと思う。7月18日(日)の函館2歳Sに出てくれば好勝負できると思う。
【母】ダームドゥラック
2009年産期待度45。10戦2勝。6月の函館芝1000mを快勝し、2戦目のラベンダー賞も勝って2戦2勝となったが、その後は振るわず。3戦目のカンナ賞は7着。4戦目福島2歳Sは13着。4ヵ月休養してフェリーズレビューGⅡは15着。そして桜花賞GⅠに出走したが18着に大敗した。休養後は1600万下を4戦したがいずれも二桁着順で、4歳春のレースを最後に引退した。
初仔はJRA1勝・地方2勝。第3仔は地方5勝。第4仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の北海道サマーセールにて270万円で取引された。
期待度40

2020年6月7日(日)2歳戦

●3東2 5R 2歳新馬・牝 芝1600 稍重
サトノレイナス (牝・美浦・国枝栄)
父ディープインパクト 母バラダセール(Not For Sale)
1:37:7(上3F34:1)
単勝1.4倍の1番人気に応えた。やや出遅れて半馬身程度の不利。道中5番手から4コーナーも外5番手。直線残り50mあたりで先頭に立ち、ジュラメントに3/4馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】38:0-50:5
【レースの上り】11:5-11:4-11:6
出遅れたがすぐに流れに乗り5番手からレースを進めた。直線は外から追い上げたが、前の様子を見ながらの追い上げで、残り50mあたりでキッチリと先頭に立ったという印象だ。右ムチを入れての反応はあまり良くないものの、ひと叩きで変わりそうな動きで能力差は着差以上だろう。道中は押しても進んで行かなかったり、逆に行きそうになって抑えたりと若さを見せていた。おそらく、レースを覚えればもう少しやれると思う。昨晩の雨で馬場が稍重になり昨日の新馬戦よりも時計は悪いが、1:37:7-34:1ならばまずまずだと思う。良化次第では上のクラスでも上位争い可能だろう。
【母】バラダセール
アルゼンチン産の輸入繁殖牝馬。アルゼンチン・フランス・UAEで走り、亜6戦5勝・仏2戦0勝・UAE1戦0勝。亜オークス亜GⅠ・亜1000ギニー亜GⅠ・ルイスMカンポス将軍賞亜GⅡを勝った。
姉(本馬の伯母)La Barrocaはパナマ共和国賞亜GⅢ3着。姉(本馬の伯母)Liriopeはヴェネズエラ賞亜GⅡ・メキシコ賞亜GⅢを勝ち、亜GⅢ2着2回3着1回。弟(本馬の叔父)Le Bluesは亜2000ギニー亜GⅠを勝ち、亜ジョッキークラブ大賞亜GⅠ2着・オールドマン賞亜GⅢ2着。
日本での初仔は2勝。第2仔ダンサール(牝5歳・期待度50)は現役で3勝。第3仔バラーディスト(牝4歳)は現役で2勝。第4仔サトノフラッグ(牡3歳・期待度95・年末推奨馬)は現役で3勝。弥生賞GⅡを勝った。第5仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、当歳時のセレクトセールにて1億800万円で取引された。
期待度55

●3東2 6R 2歳新馬 芝1400 稍重
グレイトミッション (牝・美浦・菊川正達)
父ダイワメジャー 母アートスタジオ(Bernardini)
1:23:7(上3F35:2)
単勝9.5倍の4番人気からの勝利。まずまずのスタートから道中は9番手。4コーナー外5番手から直線残り200mで先頭に立ち、粘るエコロテッチャンを1馬身1/4差振り切っての勝利だった。
【先頭の通過】35:5-48:2
【レースの上り】12:0-11:5-12:0
スタート後、押したが前には行けず、外9番手からの競馬となった。4コーナーでペースが緩み、外から位置を上げて5番手まで上がった。直線は内へ内へと切れ込むため、野中悠太郎騎手は矯正しながら追った。真っすぐに走ることができればもう少し楽に勝てたと思うが、1馬身以上の完勝なので十分だろう。ただ、レース前からメンバーが低調という感じがしていて、1番人気リュラネブラは11着に大敗し上位争いには参加していないことで、低レベルレースと考えていいと思う。2勝目まではやや時間がかかるレベルだろう。
【母】アートスタジオ
アメリカ産の輸入繁殖牝馬。未出走。
母(本馬の祖母)AtelierはモリーピッチャーH米GⅡ・ネクストムーヴH米GⅢ・ターンバックジアラームF米GⅢを勝ち、ベッドオーロージズH米GⅢ2着・トップフライトH米GⅡ3着。兄(本馬の伯父)AlaazoはターフウェイフォールCh米GⅢ2着。
日本での第2仔は2勝。第3仔はJRA1勝・地方2勝。第4仔サダムラピュタ(牡5歳・期待度45)は現役で1勝。第5仔は地方2勝。第6仔ショーショーショー(牡3歳)は現役で未勝利。第7仔が本馬。
【市場取引】
本馬は、1歳時の北海道セレクションセールにて1458万円で取引された。
期待度30

●3阪2 5R 2歳新馬 芝1400 良
アスコルターレ (牡・栗東・西村真幸)
父ドゥラメンテ 母アスコルティ(Danehill Dancer)
1:22:0(上3F34:2)
単勝2.1倍の1番人気に応えた。好スタートから1Fで先頭に立つ。道中は半馬身差で逃げて4コーナーも半馬身差の先頭。直線で離すが最後にマイネルジェロディに詰められて1/2馬身差での逃げ切り勝ちだった。
【先頭の通過】35:8-47:8
【レースの上り】11:6-11:2-11:4
新種牡馬ドゥラメンテ産駒が1番人気、新種牡馬モーリス産駒が3番人気となり注目していたが、ドゥラメンテ産駒に軍配が上がった。道中は半馬身差からクビ差で絡まれるが、直線で離し、最後に詰められたものの松山弘平騎手はゴール前で手綱を抑えている。走っている姿が華奢に映ったが、牡馬でありながら424kgという小さな馬である。パドックではしっかりと仕上げてきた印象だった。そうなると一度叩いた上積みは薄そうで、今回は上手く逃げ切ったものの、上のクラスで同じように逃げ切るのは簡単ではないだろう。ただ、1:22:0-34:2はデビュー戦としてはまずまずで、この夏を超えてどこまで成長できるかが鍵だと思う。
父ドゥラメンテは新種牡馬である。これが産駒JRA初勝利だ。昨日は3頭出走して6着・5着・10着だったので少し心配したが、これで片目が開いた。一方、モーリス産駒は今週7頭出走し2着2回3着1回。勝てなかったものの、すぐに勝ち馬も出るだろう。
【母】アスコルティ
2011年産期待度65。年末推奨馬。9戦2勝。11月の東京芝1400m新馬戦を勝ち、2ヵ月半休養後、クロッカスSは8着に負けた。3戦目の500万下芝1200mを快勝したが、桜花賞は狙わず休養しクラシックには出走しなかった。5月の葵Sを惨敗した後、長期休養。その後、条件戦を5戦したが上位争いはできず、5歳1月のレースを最後に引退した。
母(本馬の祖母)リッスン(Listen)はフィリーズマイル英GⅠを勝ち、モイグレアスタッドS愛GⅠ2着・デビュターントS愛GⅡ2着。妹(本馬の叔母)タッチングスピーチ(牝2012年産・期待度55)はローズSGⅡを勝ち、京都記念GⅡ2着・エリザベス女王杯GⅠ3着。弟(本馬の叔父)ムーヴザワールド(牡2014年産・期待度65)は東京スポーツ杯2歳SGⅢ3着・共同通信杯GⅢ3着。弟(本馬の叔父)サトノルークス(牡4歳・期待度85・現役)は菊花賞GⅠ2着・セントライト記念GⅡ2着。
初仔アストンクリントン(牡3歳)は現役で1勝。第2仔が本馬。
期待度45

2020年6月6日(土)2歳戦

「natsuryoのダービーへの道」、14年目のスタートです。
2021年ダービーまでの熱い戦いを、今年度も1年間見守っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

【新種牡馬】
昨年6月1日の記事を見ると、注目の新種牡馬としてキズナとエピファネイアの2頭をあげている。2頭とも上々の初年度だったと思う。
キズナについては、ビアンフェ(函館2歳SGⅢ)・クリスタルブラック(京成杯GⅢ)・マルターズディオサ(チューリップ賞GⅡ)・アブレイズ(フラワーCGⅢ)・ディープボンド(京都新聞杯GⅡ)と5頭のJRA重賞勝ち馬を出した。春のクラシックは4レースすべてに産駒を出走させたが、ディープボンドのダービー5着が最高着順で、上位争いをする馬はいなかった。昨年『ディープインパクトのサイヤーラインをつないでいきそうな産駒を出せるかどうか。このような観点で産駒を見ていきたい』と書いたが、「サイヤーラインをつないでいきそうな産駒」は今のところ見当たらないのは残念である。ただ、初年度産駒の活躍と父の死亡により繁殖牝馬のレベルがグンと上がるだろうから、3~4年後に種牡馬キズナの時代が来るかもしれない。
エピファネイアは、初年度産駒から牝馬2冠のデアリングタクトを出した。重賞勝ち馬はこの馬1頭のみでクラシック出走もこの馬のみだが、いきなり大物を出したのは素晴らしいと思う。デアリングタクトだけが活躍したわけではなく、シーズンズギフトがニュージーランドTGⅡ2着・フラワーCGⅢ3着。スカイグルーヴが京成杯GⅢ2着。ロールオブサンダーが京都2歳SGⅢ3着。ヴァルナが京王杯2歳SGⅡ3着など重賞で好走している。シンボリクリスエスというよりもシーザリオの血が強く出ている印象で、シーザリオとキングカメハメハの相性に注目しなければならないと思った。そういう意味では今年度の新種牡馬リオンディーズがどのような産駒を出すのか楽しみである。初年度は上記キズナとは対象的な活躍をしたが、今後も大物を出しそうなのはエピファネイアのような気がする。

今年の新種牡馬は、 ドゥラメンテ(2012年産・期待度105・年末推奨馬)・モーリス(2011年産・期待度70)・ リオンディーズ(2013年産・期待度95)・ アジアエクスプレス(2011年産・期待度75)・ラブリーデイ(2010年産・期待度65)・ミッキーアイル(2011年産・期待度100・年末推奨馬)など、今年度も本ブログでお馴染みの馬たちが並ぶ。
その中で注目の種牡馬は、種付け数の多いドゥラメンテとモーリスだ。

ドゥラメンテ(2012年産・期待度105・年末推奨馬)は父キングカメハメハ母アドマイヤグルーヴという良血馬だ。祖母がエアグルーヴという日本を代表する牝系の出であり、自身は通算9戦5勝で皐月賞・日本ダービーを勝った二冠馬である。
この血統と競走成績なので初年度から大人気で、284頭に種付けした。2年目は更に増えて294頭。3年目は種付け料を値上げしたために184頭に激減している。ただ、種付け数の多かったディープインパクトの体調不良(のち死亡)があって、種付け数を意図的に抑えたのかもしれない。キングカメハメハ産駒の種牡馬はロードカナロア・ルーラーシップが活躍しているが、2頭ともサンデーサイレンスが入っていない。ところが本馬は母父がサンデーサイレンスなので、その部分では不利となるだろう。血統構成はルーラーシップに似ているので、産駒の傾向も多少は似ると思う。ただ、サンデーサイレンスが入った分、スピードで勝負する産駒も多数出るだろう。キズナの初年度種付け数269頭を上回り、初年度と2年目は数の力で2歳リーディングの上位争いをすると思う。その中で大物を出せれば、キングカメハメハ後継種牡馬の地位を確保する可能性が高くなるだろう。
2015年のダービー勝利時、『この馬の血統背景やレース振りを見ると、将来大種牡馬になる可能性が非常に高いと思った。10年後にこの予想が当たっているのかどうか、これも楽しみである』と書いた。まずは大種牡馬になる可能性を見せることができるのか。2歳戦から注目だ。

モーリス(2011年産・期待度70)は父スクリーンヒーローの初年度産駒であり代表産駒ある。3歳春までは2勝馬でクラシックに縁はなかったものの、4歳時からの活躍が圧巻で、4歳初戦から5歳春のチャンピオンズマイル香GⅠまで7連勝した。特に安田記念−マイルチャンピオンシップ−香港マイル−チャンピオンズマイルのGⅠ4連勝は素晴らしかったと思う。また、5歳秋には天皇賞秋−香港Cと芝2000mのGⅠを連勝して引退した。牝系は長距離系を好むメジロ牧場の血統で、モンタヴアル−フイデイオン−モガミ−カーネギーと付けられてきた。母もメジロ牧場産だが、繁殖として戸川牧場で繫養されて本馬を生んだ。父スクリーンヒーローもジャパンCを勝つなど長距離で活躍した馬で、産駒も長い距離で活躍する馬が多い。メジロ牧場の牝系に父スクリーンヒーローなので天皇賞春で活躍しそうな血統だが、なぜかマイル戦で活躍する馬になった。芝1400mの新馬戦をレコード勝ちしたとき『どちらかというと、2歳の短い距離でレコードで勝つようなイメージはない。母父カーネギーにしても母母メジロモントレーにしても同様だ。本馬はトレーニングセール出身で一度仕上げているので、他馬よりは仕上がりは良いのだろうが、デビュー戦でこれだけ走れるのなら立派だと思う。短距離が得意というよりも、絶対能力でこの時計を出したのかもしれない。距離が延びても血統的には問題ないだろう』と書いている。おそらくデビュー時に書いた通りの馬で、マイルが得意な産駒から長距離の得意な産駒まで幅広く出るだろう。コンスタントに活躍馬が出るタイプではなく、自身のように古馬になってから成長する産駒も多いだろう。ただ、社台グループのバックアップもあり繁殖牝馬の質が高いため、春のクラシックに乗ってくる産駒も多いと思う。
初年度は265頭に種付けした。2年目・3年目も200頭台をキープしている。また、オーストラリアでシャトル種牡馬として種付けをしているため、日豪で多数の産駒がいる。

個人的にはエイシンヒカリに注目だが、初年度の種付け数は86頭と、生産界での評価は低い。私の19頭目の出資馬クープドクール(牝2歳)がエイシンヒカリ産駒である(2019年7月13日の記事参照)。総額900万円の募集馬なので1勝すれば十分嬉しいのだが、できれば2~3勝してほしいと思っている。このまま順調ならば夏から秋頃にデビューできそうでとても楽しみだ。
また、出資馬ではないがエポカドーロ・カインドリーの弟キングストンボーイ(牡2歳・父ドゥラメンテ)には注目している。2年前のセレクトセールに上場されて7776万円でノーザンファームが落札した馬だ。『社台系のクラブでは出てほくないな』と思っていたら、馬主は吉田和美氏となりホッとした。すでに藤沢和雄厩舎に入厩し、時計も出している。ゲート試験も合格しているようだ。是非ドゥラメンテの代表産駒になってほしい。


●3東1 5R 2歳新馬 芝1600 良
ウインアグライア (牝・美浦・和田雄二)
父マツリダゴッホ 母ウインアルテミス(Arch)
1:37:2(上3F33:8)
単勝109.3倍の8番人気からの勝利。好スタートから道中は3番手。4コーナー内4番手から直線残り100m過ぎで先頭に立ち、ブエナベントゥーラにクビ差での勝利だった。
【先頭の通過】37:9-50:6
【レースの上り】11:7-11:0-11:6
ブエナビスタの初仔ブエナベントゥーラが圧倒的な人気となった注目のレースだったが、残り50m手前で抜き去り単勝万馬券の波乱となった。残り200m手前でサンハーリンゲンが斜行してきて目の前に来たために外に出すロスはあったものの、ここから鋭い伸び脚を見せて、残り100m手前で先頭に立ったブエナベントゥーラにすぐに追いつき抜いた。勝ち時計1:37:2は平凡だが、上り3Fは33:8と速いので、時計的にはまずまずだろう。レースのラスト1Fが11:6だが、本馬は11:3~11:4程度で走っている。人気薄からの勝利だが能力は問題なく、このひと叩きで良くなれば上のクラスでもそこそこやれると思う。
【母】ウインアルテミス
アメリカ産の外国産馬として日本で走り、JRA4戦0勝・地方7戦0勝。
種牡馬ヘクタープロテクター・種牡馬シャンハイの姪という血統だ。
本馬が初仔。
期待度50

●3阪1 5R 2歳新馬 芝1600 良
ダディーズビビッド (牡・栗東・千田輝彦)
父キズナ 母ケイティーズギフト(フレンチデピュティ)
1:36:6(上3F34:4)
単勝28.3倍の6番人気からの勝利。まずまずのスタートから道中は2~3番手。4コーナー2番手から直線残り50mあたりで逃げたウインメイユールをとらえて先頭に立ち1/2馬身差での勝利だった。
【先頭の通過】36:6-49:4
【レースの上り】11:6-11:2-11:7
直線に向くとウインメイユールにやや離されたものの、残り200mでは2頭が抜けた形となり、ウインメイユールの脚を見るように余裕をもって追い上げた。能力差は着差以上であり、2~3着は3馬身離れたので能力は高いだろう。阪神競馬の初日だが、メインの鳴尾記念では勝ち時計が2分を切らなかったように、高速馬場にはなっていない。その馬場なので1:36:6-34:4は悪くない時計だと思う。2歳のこの時期のレースなので、この後の成長度合いで来年の結果は全然違ってくるだろう。現時点での能力は高いと思うが、期待度はあまり高くはできない。
【母】ケイティーズギフト
13戦1勝。ダート1400m1勝。重賞未出走。
兄(本馬の伯父)ゴーステディは中山金杯GⅢ3着。甥(本馬の従兄弟)アドマイヤムーンは種牡馬。その弟(本馬の従兄弟)プレイ(牡2008年産・期待度55)は弥生賞GⅡ2着・京成杯GⅢ3着。姪(本馬の従姉弟)グレイスアン(牝4歳・期待度50・現役)はフェアリーSGⅢ3着。甥(本馬の従兄弟)ヴィッテルスバッハ(牡4歳・期待度60・現役)はニュージーランドTGⅡ3着。
第2仔ケイティープライド(牡2010年産・期待度65・年末推奨馬)は5勝。 函館記念GⅢ2着・チャレンジCGⅢ3着。第3仔は1勝。第4仔は1勝。第5仔ダディーズマインド(牡4歳・期待度60)は現役で2勝。第6仔ダディーズメジャー(牡3歳)は現役で未勝利。第7仔が本馬。
期待度55

2020年5月31日(日)第87回東京優駿(日本ダービー)結果

無観客で行われる今年のダービー。
私にとってリアルタイムで見るダービーはこれが48回目だ。無観客ダービーはもちろん初めて。ある意味、歴史的なダービーだと思う。
今週の東京競馬場は概ね晴れで、木曜日に一時弱い雨が降ったのみの安定した天気だった。本日は一日中曇りで、午前中に若干雨が降ったようだが馬場にはまったく影響はなく良好なコンディションでダービーが行われた。

東京優駿(GⅠ) 芝2400 良
1着コントレイル(期待度105)   2:24:1(上り34:0)
2着サリオス(期待度90)         3馬身
 3着ヴェルトライゼンデ(期待度70)  1馬身3/4
 4着サトノインプレッサ(期待度80)   頭   
 5着ディープボンド(期待度75)      1/2

【レース】
各馬ほぼ揃ってのスタートだったが、1番枠サトノインプレッサと9番枠ダーリントンホールが伸び上がるようなスタートで気持ち出遅れた。大外18番枠から押してウインカーネリアンが先手を奪い、コントレイルは前方の位置を取りに行き、サリオスはコントレイルの位置を確認して中団に抑える。
1コーナーは、ウインカーネリアンが先頭。1馬身差で外コルテジアが2番手。そこから半馬身差の内にコントレイルが3番手。半馬身差で外ディープボンドが4番手。ほぼ並んで真ん中にヴェルトライゼンデが5番手。内で頭を上げながらアルジャンナが6番手。1馬身弱の差で3頭の真ん中ガロアクリークが7番手。外ヴァルコスが8番手。内ワーケア9番手。1馬身弱の差で内サトノインプレッサ10番手。外サリオスが11番手。真ん中にビターエンダー12番手。1馬身差で内ブラックホール、外ダーリントンホールが13・14番手。1馬身差で内レクセランス15番手。半馬身差でサトノフラッグ16番手。2馬身差でマイラプソディが17番手。更に1馬身半差でマンオブスピリットが最後方18番手でまわる。
向正面に入るとウインカーネリアンが1馬身差で逃げて、ディープボンドは外3番手。差がなくコントレイルが内4番手。1馬身弱の差でヴェルトライゼンデが5番手。ガロアクリークは馬群の中7番手。サリオスは中団10番手を進むが、コントレイルからは3馬身程度の差で進む。また、17番手にいたマイラプソディが外からグングンと上がっていく。
スローペースとなり、先頭ウインカーネリアンの1000m通過が61:7。外から上がってきたマイラプソディが6F手前で先頭に立つ。
3コーナーは、コントレイルが先頭から2馬身半差の6番手。サリオスは10番手だが、コントレイルに2馬身差まで迫っている。
4コーナーはマイラプソディが先頭。コルテジアが2番手。並んでディープボンドが外目3番手。コントレイルは内ウインカーネリアン外ヴァルコスに挟まれた位置の6番手。外に出したヴェルトライゼンデが7番手。そこから1馬身差の外にガロアクリークが10番手。更に外サリオスが11番手。ビターエンダーは馬群の中12番手。その内にサトノインプレッサが13番手でまわる。
直線に入ると横に広がっての叩き合いとなり、コントレイルは外目に出して進路を確保する。残り400mはマイラプソディが先頭。ディープボンドが3番手。馬なりのままコントレイルが5番手で通過する。ヴェルトライゼンデは外9番手、その外サリオスは10番、サトノインプレッサは真ん中13番手で通過する。
コントレイルはこの後追い出し、残り250mあたりで先頭に立つが、外からサリオスがグングンと差を詰めて来る。
残り200mはコントレイルが先頭。内でマイラプソディが粘って2番手。先頭コントレイルから1馬身半差でサリオスが3番手。ディープボンドが内目4番手。ヴェルトライゼンデが外目6番手。サトノインプレッサが8番手まで上がって来ている。
この後、コントレイルとサリオスが抜ける形となるが、コントレイルがサリオスを引き離して残り100mは2馬身差とする。そして、更に差を広げて、最後は3馬身差をつけてゴール。コントレイルが第87代のダービー馬となった。
2着のサリオスは3馬身差をつけられてしまったが、3着馬には1馬身3/4差をつけて能力の高さを示した。3着はヴェルトライゼンデが粘り切った。馬群を縫ってスルスルと伸びてきたサトノインプレッサは、ゴールまでしっかりと伸びてヴェルトライゼンデに頭差まで迫り4着。5着争いは3頭が並んだが、ディープボンドが粘っての5着だった。
コントレイルは予想以上に強かった。道中は4~5番手でジッと脚をためて、直線もしばらくは持ったままで前に迫った。サリオスが迫って来たものの、満を持して追い出すと今度は突き放した。3馬身差の勝利だが、3着以下には5馬身近く離している。これで5戦5勝の負け知らずでのダービー制覇だ。今日の馬場はひと雨降ったためなのか超高速馬場にはならず、スローペースだったので勝ちタイムは2:24:1という平凡な時計になった。5F通過後ペースが上がったため、上りはそれ程速くはない。ラスト4Fから11:8-11:3-11:3-11:7であり、ラスト1Fは各馬厳しいレースとなった。ラスト11:7は残念だが、11:8-11:3-11:3の後なのでこれで十分だろう。ディープインパクト産駒なので今が成長のピークだろうという気もするが、これだけ強ければ秋の活躍も間違いはなく、オルフェーヴル以来9年ぶりの三冠馬誕生の可能性も高いだろう。今日のレースを見ていると、三冠馬よりも凱旋門賞を目指したくなるのではと思ってしまう強さだった。『ディープインパクトの最高傑作』と言われていたが、その通りだと思った。どこまで連勝を延ばすのだろう。また、古馬との力関係はどうなのだろう。他馬は別としてもコントレイルとサリオスならば、現4歳よりはハイレベルのような気がする。秋には無観客も解除されているだろうから、コントレイルを見るためにお客さんが殺到しそうだ。今後の競馬がとても楽しみになる今日のレースだった。
2着のサリオスも強い競馬をした。ただ、相手が悪かったということだろう。コントレイルを見るようにレースを進め、皐月賞とは逆パターンにして逆転を狙ったが、返り討ちにされた。これで5戦3勝2着2回で、負けたのがコントレイルだけという成績になった。今後は成長力の差でコントレイルを逆転するしかないが、秋もまでに可能なのか。三冠阻止をする可能性のある馬は今のところこの馬だけなので、是非菊花賞を目指してほしいが、もしかすると体型的に長い距離は苦手かもしれない。マイルチャンピオンSなどに逃げる可能性もあるだろう。
3着はヴェルトライゼンデ。ホープフルSGⅠ2着馬である。このときはコントレイルに1馬身1/2差。この程度走ってもおかしくはないだろう。
4着はサトノインプレッサ。新馬−特別−毎日杯GⅢと三連勝したが、NHKマイルCで13着に負けたので人気を落としていた。今日は中団から馬群を縫って上がってきた脚が見事だった。
5着はディープボンド。2~3番手から直線も最後まで粘り掲示板を確保した。
福永祐一騎手は2年前の初勝利に続きダービー2勝目。当然嬉しいのだろうが、断然の1番人気に応えて勝ったことでホッとしたという表情に見えた。
昨年に続き日高産馬がダービーを勝った。昨年は1着静内・2着浦河・5着浦河という結果だったが、今年は1着新冠・5着新冠である。

緊急事態宣言が解除されて、6月にはプロ野球が、7月にはJ1リーグが無観客で始まる。JRAは6月28日(日)まで無観客で開催することを決めたが、プロ野球やJリーグが無観客でやる以上、競馬だけ7月からお客さんを入れるというわけにも行かないだろう。そうなると解除は7月25日(土)の新潟・札幌開催からだろうか。それとも、7月一杯を無観客にして8月1日(土)から解除だろうか。今の状況を考えると、8月1日(土)が有力だと思うがどうだろう。

【ご挨拶】
13年目の「natsuryoのダービーへの道」これで終了です。
今年も浅学と拙い文章にお付き合いいただき本当にありがとうございました。
加齢により物忘れが多くなるのは仕方がないと思うのですが、私自身も忘れてしまうことの量が年々多くなっている気がしています。ただ、その自覚があるということは、忘れてしまうことを知っているということなので、まだマシなのかなと思っています。日々の生活の中では、なるべくメモを取るように心がけています。
いつも書きますが、本ブログは自己満足と記憶力の補助のために書いています。若い頃は馬の名前もレースのことも、覚えようとしなくても勝手に覚えてしまう脳ミソでした。ところが今は、ブログを書いた後にほとんど忘れてしまいます。ですから、私の競馬に対する知識量(馬の名前やレース結果の知識)は、とても少ないのです。仮に普通の競馬ファンの方が私と会って競馬談義をしたとすると、その知識量の少なさに驚かれると思います。年はとりたくないなと本気で思う今日この頃です。
正直に言うと本ブログを書くのはちょっと面倒です。ただ、書かないと競馬への興味も薄れてしまいそうなので書き続けています。自分の書いた文章を読み返して今日のダービーを楽しみました。本ブログがなければいずれ『今年のダービー、知っている馬が一頭もいない』になってしまうでしょう。
そして、読んでくださる読者の皆様が少なからずいるからこそ書こうとする力が湧いてきています。とても感謝しています。
14年目も頑張って続けたいと思いますので、よろしくお願いします。

2020年5月24日(日)第81回優駿牝馬(オークス)結果

東京競馬場は、今週の火曜日にまとまった雨が降り、金曜日にも少量の雨が降った。ただ、芝コースは土曜日から良馬場で、本日は速い時計の出る絶好のコンディションでオークスが行われた。

優駿牝馬(GⅠ) 芝2400 良
1着デアリングタクト(期待度100)  2:24:4(上り33:1)
2着ウインマリリン(期待度85)     1/2
 3着ウインマイティー(期待度75)    クビ
 4着リアアメリア(期待度85)       3/4
 5着マジックキャッスル(期待度**)    3/4

【レース】
リリーピュアハートがゲートを出て躓き、危うく落馬しそうになる。リアアメリア・チェーンオブラブが出遅れて半馬身程度の不利。その他はまずまずのスタートで、その中からスマイルカナが先手を奪いデアリングタクトは抑えて内ラチ沿いへ進路を取る。
1コーナーはスマイルカナが先頭。1馬身差で外ウインマリリンが2番手。真ん中アブレイズが3番手。最内クラヴァシュドールが4番手。この2番手グループの1馬身半後方にホウオウピースフルが頭を上げながら5番手。その内にウインマイティー、外にフィオリキアリが6・7番手。1馬身後方にウーマンズハートが8番手。その内僅差でミヤマザクラが9番手。1馬身後方の外にマルターズディオサが10番手。内にデアリングタクトが11番手。半馬身差馬群の中にリアアメリア12番手。更に半馬身差の外にインターミッション13番手、内にデゼルが14番手。1馬身半差で内目マジックキャッスルと外サンクテュエールが並んで15・16番手。ここから2馬身近い差でリリーピュアハートが17番手。そして1馬身半差でチェーンオブラブが最後方18番手でまわる。
向正面に入るとスマイルカナが後続に2馬身半~3馬身差で逃げる。ウインマリリンが単独2番手で追走する。ウインマイティーが内6番手、僅差でホウオウピースフルが外7番手。リアアメリアは中団11番手。その1馬身後方の内にデアリングタクトが12番手だが、やや掛かり気味に進む。デゼルは14番手、マジックキャッスルは17番手を進む。
1000mをスマイルカナが先頭で59:8で通過する。縦長の展開となり、3馬身以上離れた2番手ウインマリリンは60:6前後通過しただろう。この後、スマイルカナがペースを落とし、3コーナーで1馬身差となる。
4コーナーはスマイルカナが先頭。クラヴァシュドール・アブレイズが2~3番手でまわり、ウインマリリンが最内4番手。その外に並んでウインマイティーが5番手。リアアメリアは外10番手。デアリングタクトは馬群の中を外目へと進路を変えて11番手。マジックキャッスルは馬群の後ろ内目16番手でまわる。
直線に入ると、デアリングタクトの前が塞がる。残り400mでクラヴァシュドールがスマイルカナをかわして先頭に立つ。デアリングタクトは14番手あたりで、前の馬の外から馬群を抜けようとするが、狭いので残り400m過ぎで内へと切れ込む。ウインマイティーが残り300mでクラヴァシュドールをかわして先頭に立つが、ここからデアリングタクトが馬群を抜けて猛然と追い上げる。
残り200mはウインマイティーが先頭。1馬身差で最内からウインマリリンが伸びて2番手。デアリングタクトは先頭から2馬身半差の6番手まで上がってきている。残り150m手前でデアリングタクトが3番手に上がり、ウインマイティー・ウインマリリンに迫って行く。残り100mで最内からウインマリリンが先頭に立つが、外から伸びたデアリングタクトが残り40mあたりでウイン2頭をまとめてかわし、最後はウインマリリンに1/2馬身差でゴール。デアリングタクトが第81代オークス馬となった。
勝ったデアリングタクトは道中掛かり気味に進みながらも、直線では桜花賞同様素晴らしい末脚を見せた。これで4戦4勝である。無敗での牝馬2冠達成は、1957年のミスオンワード以来63年ぶりで史上2頭目らしい。それにしても見事な差し脚で、直線に入って前が塞がらなかったら、もっと早く先頭に立ち、もう少し楽に勝っていただろう。桜花賞でも驚いたが、その驚きに値する勝ち方をしたので良かったと思う。ただ、今日の馬場は3歳1勝クラスで1:31:7が出る馬場だ。オークスでどんな速い時計が出てしまうのか心配になったが、2番手以下のペースは遅くなったので、勝ち時計は平凡だった。上り3Fは11:2-11:2-11:8とラストが落ちていて、それで差し切れたという面もあるだろう。昨年の時計から1秒6も遅いが、勝ち馬のインパクトはこちらのほうが上で、この先どのような競走馬になるのか楽しみである。まずは秋華賞、エリザベス女王杯を勝って、その後、牡馬にも勝てるようならば海外遠征してほしいと思った。
父エピファネイアは現3歳が初年度産駒である。現在まで43頭が勝ち上がり、4勝馬1頭、2勝馬4頭、1勝馬38頭で、これが重賞2勝目だ。本馬以外の活躍馬は、シーズンズギフト(牝3歳・期待度75)がニュージーランドTGⅡ2着・フラワーCGⅢ3着。スカイグルーヴ(牝3歳・期待度75)が京成杯GⅢ2着。ロールオブサンダー(牡3歳・期待度65)が京都2歳SGⅢ3着。ヴァルナ(牡3歳)が京王杯2歳SGⅡ3着などが重賞で好走している。
2着のウインマリリンは、道中離れた2番手にいて4コーナーで4番手に下がった。ところが、直線は内からスルスルと伸びて残り100mで先頭に立った。最後にデアリングタクトに差されてしまったが、十分強い競馬をしたと思う。
3着はウインマイティー。早目に先頭に立ちながら最後に力尽きたものの、勝ち馬とは0:2差である。例年オークスでは要注意である忘れな草賞の勝ち馬だ。2走前に『(次走は)忘れな草賞あたりになるだろうか。勝ち負けまでは厳しいレベルだと思う』と書いたが、忘れな草賞を快勝。前走時は『(オークスは)パンパンの良馬場でどこまでやれるのかは疑問であり、その場合は掲示板が精一杯のような気がする』と書いたが、再び見立て違いとなった。
4着はリアアメリア。アルテミスSGⅢを勝った時には『今のところ阪神ジュベナイルフィリーズの最有力候補で、このまま桜花賞まで行ってしまいそうな雰囲気も感じる勝利だった。欲を言えばスタートと道中の首振りで、これが解消されたら無敵になりそうである』と高い評価をしていた。ところが、阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)と桜花賞(10着)で惨敗し評価を落としていた。今回、外目からジワジワと伸びて、ゴール前で更に伸びている。8頭出走していたディープインパクト産駒の中で最先着だった。
5着はマジックキャッスル。1勝馬ながらファンタジーSGⅢ2着・クイーンCGⅢ2着の実績馬だ。1勝が新馬勝ちで芝1200mだったので期待度は付いていない。4コーナー16番手から馬群を縫って伸びてきた。残り350m手前でデアリングタクトに進路を取られてしまい、外に出さざるを得なくなったのは痛かった。これがなければ2・3着馬に、もっと迫っていただろう。残り200m過ぎから再び伸びた脚は素晴らしかったと思う。

本ブログ13年目のオークスが終了した。
本ブログの勝ち馬予想と実際に買った馬券が当たったので良しとしたいが、桜花賞1着→フローラS1着→忘れな草賞1着の順で決まったオークスなのに、なぜこの3連単を予想できなかったのか悔やまれる。デアリングタクトが本命の上、『別路線組、特に芝1800m以上を中心に使ってきた馬にもチャンスがありそうな気がしている』と書いていながら、忘れな草賞を軽視してしまった。
さて、来週はいよいよ13年目の最終回、日本ダービーだ。オークスは強い馬が強い競馬をした。ダービーも、強い馬2頭が強い競馬をしてほしいと思った。

2020年ダービー予想

2020年ダービー登録馬
2020年ダービー展望

18頭目の出資馬カインドリー(牝3歳・期待度50)が本日東京9RカーネーションC(芝1800m1勝クラス・牝)に出走した。

今回が6戦目だが、4・5・6戦目とも無観客競馬のため競馬場での応援ができていない。何のために出資しているのかわからない状態になっているが、世の中の状況を見ると、客を入れての開催はまだまだ先のような気がする。
昨年のこの回(2019年ダービー予想)を見ると、
『明日は、令和初のオークス。来年は出資馬カインドリーが勝つ予定だが、今年はTV観戦だ』
と書いている。
残念ながらオークスには出走できず、前日の1勝クラスで0:8差の5着に負けた。逃げ馬が飛ばして離れた2番手を進むが、直線は思うようには伸びず、最後はバテてしまった。残念だったが、結果を見ると前走(2着)分は走っているようだ。相手が強かったのだろう。
『今日勝って、秋は秋華賞が目標だ。紫苑SGⅢ(9月12日)は見に行かなくては』などと考えていたが、全然ダメだ。

兄で16頭目の出資馬エポカドーロ(牡5歳・期待度100)は3月の金鯱賞での復帰を目指していたが、3月初旬にスクミの症状が出て回避。放牧に出た。出資者としては『鳴尾記念GⅢから宝塚記念GⅠでお願い』と思っていたが、夏は北海道へ放牧に出て、秋の復帰を目指すとのことだ。
すでに1年2ヵ月休んでいるが、例えば復帰戦がオールカマーGⅡだとして1年6ヵ月。札幌記念GⅡに出ても1年5ヵ月。さすがに勝ち負けというよりも『回ってくるだけ』になるだろう。それでもいいので、是非とも無事に戻ってきてほしいと願っている。
2年前のダービー。12万人の東京競馬場で、ダービーの口取りにあと一歩まで迫り夢破れたあの日(2018年5月27日第85回東京優駿)。2年後にエポカドーロがこのような状態になっているなど想像もしなかった。おまけに、競馬場に客が入れないなど、もっと想像できなかった。
人生何が起きるかわからない。ということは・・・

明日は無観客のオークス。来年は19頭目の出資馬クープドクール(牝2歳・父エイシンヒカリ)がオークスを勝つかもしれない。
『ダートの短距離で活躍するかも』と思って出資したので(2019年7月13日の記事参照)オークスなんて端から意識はないが、人生何が起きるかわからない。
でもこの馬は安いので、来年の今頃1勝クラスを走っていたら満足だ。
それでは、本ブログ13年目の結論である。

【第87回東京優駿(日本ダービー)結論】
◎コントレイル
2歳新馬(9月15日)
東京スポーツ杯2歳SGⅢ(11月16日)
ホープフルSGⅠ(12月28日)
皐月賞GⅠ(4月19日)
2戦目の東京スポーツ杯2歳SGⅢでは、1:44:5のレコードで勝った。『2013年にイスラボニータがこのレースで出したレコードを1秒4も更新した。この時計は、チョウサンが2007年の毎日王冠で出したコースレコードに0:3に迫るもので、グランデッツァの日本レコードにも0:6差である』と書いている。高速馬場だったことは確かだが、2着アルジャンナに5馬身差をつけての圧勝なので能力は確かだと思った。このレースに比べると3戦目のホープフルSGⅠは派手さがなく、危なげの無い勝ち方だった。そして3戦3勝同士の対戦となった皐月賞では半馬身差でサリオスに勝った。サリオスが先に仕掛けた分、目標にできた本馬が有利だったための勝利とも取れるが、勝ったといっても2戦目で見せた圧巻の走りは残念ながら中山では出ていないと見た。GⅠを2勝しているが、この2戦は時計の出ない馬場で、この馬にとっては不得意な馬場だったのではないかと思っている。時計の速い馬場はおそらくサリオスも得意で、距離適性はむしろサリオスのほうが高い気がする。ただ、現段階での完成度は本馬の方が上と見て、とても迷ったが◎を打った。おそらく2頭が馬群から抜けるだろうが、上りの競馬になりそうなので3着以下を大きく引き離すことはないだろう。2頭の争いは皐月賞同様本馬に軍配が上がる気がする。
一週前の追い切りは、栗東CWコースにて2頭併せ。福永騎手が乗りステイフーリッシュを追いかけて道中は折り合い、直線は強めに追って半馬身先着した。動きは良く好調だと思う。
13年目の本ブログの結論として、コントレイルがダービー馬になると予想する。

〇サリオス
2歳新馬(6月2日)
サウジアラビアロイヤルCGⅢ(10月5日)
朝日杯フューチュリティSGⅠ(12月15日)
デビューから3戦はマイルばかりを使い、2戦目のサウジアラビアロイヤルCGⅢは1:32:7のレコードで走っている。これは、2年前のダノンプレミアムの時計を0:3更新している。また、朝日杯フューチュリティSGⅠの1:33:0はレースレコードで、これもダノンプレミアムの時計を0:3更新した。このままマイル路線かと心配したが、春初戦が皐月賞で上記コントレイルに半馬身差負けてしまった。母系がドイツ血統で、母はドイツのオークス馬。姉や近親の成績を見ると、本馬は長い距離のほうが良いのではないかと思うのだ。おそらく距離延長はコントレイルよりも有利で、スピード競馬にも対応できるのだからこの馬が勝っても不思議ではない。秋になれば本馬のほうが強くなると思っているのだが、この春の時点での完成度ではやや劣ると見て〇とした。もちろん、◎も〇も大きくは変わらない評価であり、最終追い切り、枠順、当日の馬体重、パドック、返し馬によって変わる程度の差だと思っている。
一週前の追い切りは、美浦Wコースにて2頭併せ。レーン騎手が乗りルーカスに2馬身先行して道中は折り合い、直線は強めに追って併入した。先行しての併入だが動きは良好で、コントレイルよりも良く見えた。ただ、手前を変えるのが上手くないという情報もあり、確かに追いきりでもスムーズではないように思った。

▲サトノフラッグ
2歳未勝利(11月16日)
3歳1勝クラス(1月5日)
弥生賞GⅡ(3月8日)
上位2頭が強力なので、馬券的な妙味を見つけるならば3着探しになるだろう。弥生賞時は『残り3Fからはマクって行った。この時の手応えが圧巻で、4コーナーではほぼ勝ちを確信する手応えだった。直線ではオーソリティを振り切り、追ってくるワーケアを寄せ付けずの圧勝。強い競馬だった』と書いている。ところが、皐月賞は勝ち馬から1:1も離された5着。『2頭には敵わないながらも3着は確保しなくては』と思った。敗因がよくわからないが、陣営は「仕上がりすぎたかも」と言っている。鞍上が弥生賞時の武豊騎手に戻り、巻き返しもあるだろう。2歳時には東京芝2000mでレコードを出しているので、3着ならば十分に可能性はあると思う。
一週前の追い切りは、美浦Wコースにて2頭併せ。サトノディードを4馬身差で追いかけて、馬なりのまま1馬身先着。時計は速くはないものの、追えば伸びそうな軽やかなフットワークで調子も上々だと思う。

△ガロアクリーク
2歳新馬(11月17日)
スプリングSGⅡ(3月22日)
皐月賞のVTRを1・2着馬がいないとしてレースを見返すと、ウインカーネリアンがサトノフラッグを引き離して先頭に立つが、本馬が残り50mあたりでウインカーネリアンを外から差し切り、1馬身1/4引き離すという強い競馬をしている。ダービーでも3着争いの有力馬であることは間違いないだろう。スプリングSを勝った時『スローペースで前の馬が有利な展開の中、中団よりも後方からレースを進めて最後まで伸びた。負かした相手がホープフルS2着馬なので、単純に言えばコントレイル級だろう』と書いている。キンシャサノキセキ産駒なので12Fが鍵となるが、スローになりそうなので折り合えば距離は問題ないと思う。後方からの馬なので不利な展開になりそうだが、3着争いの上り勝負なら引けは取らないと思う。
一週前の追い切りは、美浦Wコースにて2頭併せ。野中騎手が乗りウインガナドルを5馬身追いかけて、直線強めに追われて1馬身先着。ゴール前はシャープな伸びを見せていて、これも絶好調だ。

△ビターエンダー
2歳未勝利(11月2日)
プリンシパルS(5月9日)
皐月賞は3番手でレースを進めたものの、最後はバテてしまった。この時点での収得賞金は1150万円。重賞2着はあるものの、1勝馬なのでこのままではダービー出走は難しい。そこでプリンシパルSに出走し見事出走権を獲得した。『ラスト1Fは11:9と大きく落ちてしまい、それで2着馬に迫られてしまった。ここの部分が大きな課題だと思う。クラブの情報によると、抜け出して1頭になったらフワッとしたが、2着馬が迫ってきたらハミを取って伸びたようだ』と書いている。ダービーでは先頭には立たないだろうから、ソラを使うこともないだろう。また、3コーナー過ぎで右前を落鉄したらしく、それでも勝つのだから立派である。中山が(0,0,0,2)に対して東京は(2,1,1,0)という東京巧者であり、皐月賞とは別馬になるかもしれない。人気薄になるだろうが、ダービー3着ならチャンスはあると思う。
一週前は、普通キャンターで調整。週末と最終と2本追い切って仕上げる予定らしい。


馬単は◎→〇 〇→◎の2点。
3連単は◎〇→◎〇→▲△△の6点。
もちろん実際の馬券は、馬場状態・パドック・馬体重を見て買うつもりである。

2020年ダービー展望

5月18日、日本軽種馬協会静内種馬場で功労馬としてけい養されていたフォーティナイナー(Forty Niner)が老衰で亡くなった。35歳だった。

『35歳?!』にまず驚いた。
私はたまに「馬って何歳まで生きるのですか?」と聞かれることがある。「25歳くらいかな。たまに30歳まで生きる馬もいるけど」と答える。
それが35歳である。大往生だ。『長生きしたね』と褒めたいと同時に、功労馬として世話して下さった関係者の皆様に敬意を表したい。

フォーティナイナー(Forty Niner)は1985年アメリカ産馬で、ブライアンズタイムと同じ歳である。ミスタープロスペクター産駒で米GⅠを4勝している。
Forty Ninerが1987年エクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出されたとき、『アメリカンフットボールか?』と思った。この馬が1996年に日本に輸入されたときは少し驚いたが、同年に輸入されたラムタラが大注目だったため影は薄かった。ナリタブライアンが引退した年でもあり、同じ歳の種牡馬ブライアンズタイムはすでに日本で活躍馬を出していた。更に、1つ年下のサンデーサイレンスの2世代目産駒ダンスインザダークが菊花賞を勝つなど、種牡馬も新しい時代に入っていた。

米国の競馬界を席巻したミスタープロスペクター系は、キングマンボ産駒キングカメハメハを出すなど日本競馬にも多大なる影響を与えている。
私は、ミスタープロスペクターを現役の時は知らなかった。同じ歳のセクレタリアトは当時VTRで何度も紹介されていたので、『物凄い馬』として強烈な印象がある。種牡馬として『ミスタープロスペクター』という名を聞いたとき、『何てカッコいい名前なんだろう』と思ったものだ。競走馬としては無名だったミスタープロスペクターは、種牡馬としてはセクレタリアトを31馬身程度引き離した。
ただ、ミスタープロスペクターの直仔は種牡馬として多数輸入されたものの、ダート血統ということもあってか日本でリーディングサイヤー級の活躍をした馬はいない。
その中にあってフォーティナイナーは、マイネルセレクト・ユートピア・アドマイヤホープと3頭の地方GⅠ馬を出した。
本ブログとして期待度をつけた産駒は、サダムイダテン(牡2005年産・期待度80・年末推奨馬)の1頭のみ。
母父としては11頭に期待度をつけている。この中では、私の16頭目の出資馬エポカドーロ(牡5歳・期待度100・現役)が皐月賞GⅠ、マイスタイル(牡6歳・期待度60・現役)が函館記念GⅢ、ウインプリメーラ(牝2010年産・期待度50)が京都金杯GⅢ、オースミスパーク(牡2005年産・期待度60)が小倉大賞典GⅢ、マドリードカフェ(牡2011年産・期待度45)が京都ハイジャンプJGⅡを勝っている。

フォーティナイナーの産駒は、エンドスウィープ、トワイニング、コロナドズクエストが種牡馬として輸入されている。
サイヤーラインとしては、フォーティナイナー→エンドスウィープ→アドマイヤムーン→ファインニードルという父系。
更に、フォーティナイナー→エンドスウィープ→スウェプトオーヴァーボード→レッドファルクスという父系を繋いでいて、昨年種牡馬入りしたファインニードル(牡2013年産)とレッドファルクス(牡2011年産)の2頭が、どんな産駒を出すか注目だ。


【ダービー展望】
昨年の皐月賞馬サートゥルナーリアは、春初戦が皐月賞だった。これは、ダービーが大目標で皐月賞はステップレースとして使うというローテーションだと思う。ところが、圧倒的な人気で臨んだダービーは4着に負けてしまった。
それでも今年の注目馬の2頭、コントレイルとサリオスも春初戦は皐月賞だった。ホープフルSGⅠと朝日杯フューチュリティSGⅠを勝った2頭が無敗のまま皐月賞で激突し、1着・2着だった。JRAとしては最高の結果だったと思われる。その2頭がダービーで再戦するのだから、今年のダービーは物凄く盛り上がるハズだった。しかし、残念ながら無観客で行われる。
無観客のためIPATの加入者増や、他のスポーツが中止になっている分、競馬がスポーツ紙の1面を飾ることが多くなったりと、JRAにとっては悪いことばかりではない。また、このコロナ騒動は地方競馬にとってはちょっとした特需になっているようだ。一方、生産者にとってはセリが中止になったり延期になったり、今後経済が停滞すれば子馬の売り上げにも影響しそうなので打撃は大きいだろう。
横道にそれたが、今年のダービーは2歳のGⅠ馬2頭が皐月賞に続き上位争いをしそうで、プリンシパルSも京都新聞杯も皐月賞出走馬が勝ったことから、別路線組は厳しいと思う。おそらく大きくは荒れないダービーになるだろう。

13年目の本ブログもあと数日で終了だ。緊急事態宣言も明日で解除か、月末まで続いて13年目の本ブログ終了とともに解除か。
そういえば、今年の1月13日(月)以来、競馬場には行っていない。『早く行きたいな』と思うが、『競馬場の入場を解禁したら激混みなのかな』と心配になる。もしかしたら、競馬場に行かなくても馬券が買えるようになったであろう競馬場のおじさん達が競馬場から離れてしまい、スッカスカになるかもしれない。コロナショック後の新しい生活様式だな。
それでは前哨戦を思い出してみよう。

皐月賞(中山芝2000m)
出走可能18頭中13頭が出走していた。
東京スポーツ杯2歳SGⅢ・ホープフルSGⅠを勝って3戦3勝のコントレイルが1番人気。弥生賞GⅡを勝ち4戦3勝のサトノフラッグが2番人気。サウジアラビアロイヤルCGⅢ・朝日杯フューチュリティSGⅠを勝って3戦3勝のサリオスが3番人気だった。
積極的に先手を取ったキメラヴェリテが逃げて、ウインカーネリアンは楽に2番手を確保。大外18番枠から押してビターエンダーが3番手。馬群の中でサイオス5番手。サトノフラッグは9番手、その後ろにガロアクリーク11番手、その内コントレイルは12番手で1コーナーをまわる。向正面に入るとキメラヴェリテが4馬身程度離して逃げて、2番手ウインカーネリアンも3番手ビターエンダーを2馬身弱離して進む。5Fではサイオスが5番手、サトノフラッグ9番手、ガロアクリーク11番手、コントレイルは内12番手で通過する。残り3F手前からコントレイルが外を通り押し上げて、4コーナーはサイオスが内から2頭目の位置で先頭から半馬身差の3番手、コントレイルは先頭から2馬身弱の差の一番外6番手でまわる。直線に入るとすぐにサリオスが先頭に立ち、コントレイルは外から伸びる。残り200mはサリオスが先頭、1頭挟んでコントレイルが2番手で通過する。残り150mからサリオスとコントレイルの叩き合いとなり、残り100m手前で僅かながらコントレイルが前に出る。サリオスも粘って、この2頭が後続を引き離す。ゴール前でもうひと伸びしたコントレイルがサリオスとの差を広げて、最後は1/2馬身差でゴールした。サリオスから3馬身1/2離れた3着は、外からジワジワ伸びたガロアクリーク。前半飛ばしたウインカーネリアンが粘って4着。4コーナーでは外目の良い位置にいたサトノフラッグは、直線伸びず5着だった。

青葉賞(東京芝2400m)
出走可能18頭中ヴァルコス1頭のみ出走していた。
共同通信杯GⅢ3着で2戦1勝のフィリオアレグロが1番人気。アザレア賞を勝ち5戦2勝のフライライクバードが2番人気。弥生賞GⅡ3着で4戦2勝のオーソリティが3番人気。ゆきやなぎ賞を勝ち5戦2勝のヴァルコスは4番人気だった。
まずまずのスタートだったヴァルコスだが、押しても前には行けず1コーナーは12番手。向正面に入るとオーソリティが内6番手。ヴァルコスは12番手を進むが、5F過ぎから外を通り押し上げて6F過ぎで外5番手となる。4コーナーはヴァルコスが外目5番手、オーソリティは内目6番手でまわる。直線に入るとヴァルコスは外目をジリジリと伸び、オーソリティは残り450mあたりから馬群の中で外へと進路を変える。残り200mは6頭が横一線となり、その中ではオーソリティは一番外の5番手、ヴァルコスはオーソリティの内3番手で通過する。残り100mはヴァルコスが僅差の2番手、その外にオーソリティが僅差の3番手で通過する。残り50m過ぎでオーソリティがヴァルコスをかわして先頭に立ち、最後はクビ差でゴールした。

プリンシパルS(東京芝2000m)
出走可能18頭中ビターエンダー1頭(皐月賞も出走)のみ出走していた。
フリージア賞を勝って3戦2勝のサトノフウジンが1番人気。共同通信杯GⅢ2着だが皐月賞は14着に大敗し5戦1勝のビターエンダーが2番人気だった。
2番人気ビターエンダーは好スタートから内3番手につける。向正面は先頭から2馬身半差の3番手をやや掛かり気味に追走する。スローペースとなり、向正面中間からは2馬身以内の差となる。3コーナーは1馬身半差まで詰めて、4コーナーは1馬身半差の4番手でまわる。直線に入ると外に出そうとするが、外にいたディアセオリーが蓋をしてなかなか出せない。残り400mで3番手になり、ディアセオリーが外に行ったことで進路が開いて、前2頭よりも外に出してそこから伸びる。残り250m手前で2頭をかわして先頭に立つと、徐々に差をつける。残り100m手前で1馬身以上の差をつけるが、ここで2番手に上がったポタジェが外から差を詰めて来る。そして最後はクビ差まで迫られてゴールした。

京都新聞杯(京都芝2200m)
出走可能18頭中2頭(内皐月賞出走1頭)が出走していた。
若葉Sを勝ち2戦2勝のアドマイヤビルゴが1番人気。あすなろ賞を勝ちスプリングS4着のファルコニアが2番人気。つばき賞を勝ち3戦2勝のマンオブスピリットが3番人気。1勝馬ながら皐月賞に出走し10着だったディープボンドが4番人気だった。
前が飛ばして縦長の展開になる中、ディープボンドは4Fあたりで6番手、マンオブスピリットは10番手を進む。3コーナーから差が詰まり、4コーナーはディープボンドが先頭から2馬身半差の外目6番手、その1馬身半後方にマンオブスピリットが8番手でまわる。直線に入るとディープボンドは内へ外へとフラフラしながらジリジリと伸びて、その外からマンオブスピリットが馬体を併せる。残り200mは先頭から1馬身弱の差でマンオブスピリットが3番手、ほぼ並んでディープボンドが4番手で通過する。残り150m過ぎからは2頭での先頭争いとなり、残り50mあたりでディープボンドが前に出て、最後はクビ差でゴールした。


青葉賞を勝ったオーソリティはレース後に骨折が判明し、ダービー出走は断念した。
プリンシパルSと京都新聞杯の勝ち馬は皐月賞出走馬だが、ともに皐月賞は惨敗している。したがって、皐月賞出走組のレベルが上位であり、皐月賞の再戦というダービーになることが濃厚だろう。ただし、昨年も同じようなことを書いたら、京都新聞杯2着馬が勝ったので偉そうなことは言えない。それでも、上位2頭が抜けていると思うので、順当に決まりそうだ。荒れるとすれば、どちらかがバテたり届かなかったり不利があったりして、代わりにコース適性や距離適性の高い馬が連対する場合だろう。
コントレイルもサリオスも2歳時にレコードタイムで走るなど速い時計にも対応しているし、皐月賞を見ると多少渋っても大丈夫そうなので、死角は少ないと思う。

展開を考えてみよう。
優先順位19番目のキメラヴェリテや20番目のダノンファラオ、21番目のブラックマジックが出走すれば逃げたいだろうが、出走可能18頭に逃げたい馬がいない。まずはどの馬が逃げるのかに注目だ。戦前に逃げ宣言をする馬が出てくれば、その馬がすんなり逃げるだろう。ただ、宣言がなければスタート後に相手の出方の探り合いとなって、ペースは遅くなると思う。好スタートを切る馬が思い切って逃げそうで、そうなるとウインカーネリアンが行く気がする。または、コルテジア・ビターエンダーあたりだろうか。この3頭の中で、枠順やスタートの速さにより押し出された馬がる逃げるだろう。いずれにしても3頭が先団を形成し、その後ろにサリオスとディープボンドが続く。中団はコントレイル・ヴェルトライゼンデ・アルジャンナ・ダーリントンホール・ヴァルコス・サトノフラッグ・サトノインプレッサ・ワーケアあたりだろうか。後方にブラックホール・ガロアクリーク・マイラプソディ・マンオブスピリット・レクセランスとなりそうだ。
青葉賞の5F通過が60:4だった。ダービーなのでこれよりも速くなるのが普通だろうが、除外対象の逃げそうな馬が出られず、逃げ宣言をする馬がいない限りは団子になりそうで、5F通過は61秒前後だろう。ただ、2頭が強いので正攻法では勝てないと思う馬も多いだろう。その中で、今までの戦法からガラリと変えて、玉砕覚悟で逃げる馬が出てくれば5F59秒台になると思う。サリオスはある程度コントレイルを待って追い出すだろうから、4コーナーまではペースが上がらず、上りの速い競馬になるだろう。馬券的には面白くはないが、残り200m過ぎで2頭が抜け出していると思う。

次回、結論を書きたいと思う。

2020年ダービー登録馬

【登録馬と過去の記事へのリンク】

コントレイル(期待度105)優先
2歳新馬(9月15日)
東京スポーツ杯2歳SGⅢ(11月16日)
ホープフルSGⅠ(12月28日)
皐月賞GⅠ(4月19日)

サリオス(期待度90)優先
2歳新馬(6月2日)
サウジアラビアロイヤルCGⅢ(10月5日)
朝日杯フューチュリティSGⅠ(12月15日)

ガロアクリーク(期待度85)優先
2歳新馬(11月17日)
スプリングSGⅡ(3月22日)

ウインカーネリアン(期待度70)優先
2歳未勝利(6月29日)
3歳1勝クラス(3月28日)

サトノフラッグ(期待度95)優先
2歳未勝利(11月16日)
3歳1勝クラス(1月5日)
弥生賞GⅡ(3月8日)

ヴァルコス(期待度70)優先
ゆきやなぎ賞(3月14日)

ビターエンダー(期待度80)優先
2歳未勝利(11月2日)
プリンシパルS(5月9日)

ヴェルトライゼンデ(期待度70)3700万
2歳新馬(9月1日)
萩S(10月26日)

ディープボンド(期待度75)3100万
2歳未勝利(11月3日)
京都新聞杯(5月9日)

サトノインプレッサ(期待度80)2800万
2歳新馬(10月26日)
こぶし賞(2月16日)
毎日杯GⅢ(3月28日)

マイラプソディ(期待度85)2600万
2歳新馬(7月7日)
野路菊S(9月14日)
京都2歳SGⅢ(11月23日)

コルテジア(期待度70)2300万
きさらぎ賞GⅢ(2月9日)

ダーリントンホール(期待度85)2300万
2歳新馬(7月21日)
共同通信杯GⅢ(2月16日)

ワーケア(期待度80)2300万
2歳新馬(6月9日)
アイビーS(10月19日)

レクセランス(期待度80)2100万
2歳新馬(10月20日)
福寿草特別(1月5日)
すみれS(3月1日)

ブラックホール(期待度80)2000万
2歳未勝利(7月20日)
札幌2歳SGⅢ(8月31日)

マンオブスピリット(期待度70)2000万
2歳未勝利(11月17日)
つばき賞(2月22日)

アルジャンナ(期待度65)1750万
2歳新馬(9月8日)

〔上記まで出走可能〕


●キメラヴェリテ(期待度**)1650万

●ダノンファラオ(期待度**)1320万

●ブラックマジック(期待度60)900万
新緑賞(4月25日)

●メイショウボサツ(期待度65)900万
大寒桜賞(3月29日)

●エヒト(期待度**)400万


【期待度順位(出走可能馬)】
印は現時点(2週間前)の予想
◎①コントレイル(期待度105)
▲②サトノフラッグ(期待度95)
〇③サリオス(期待度90)
△④ガロアクリーク(期待度85)
 ④マイラプソディ(期待度85)
 ④ダーリントンホール(期待度85)
△⑦ビターエンダー(期待度80)
 ⑦サトノインプレッサ(期待度80)
 ⑦ワーケア(期待度80)
 ⑦レクセランス(期待度80)
 ⑦ブラックホール(期待度80)
 ⑫ディープボンド(期待度75)
 ⑬ウインカーネリアン(期待度70)
 ⑬ヴァルコス(期待度70)
 ⑬ヴェルトライゼンデ(期待度70)
 ⑬コルテジア(期待度70)
 ⑬マンオブスピリット(期待度70)
 ⑱アルジャンナ(期待度65)

2020年オークス予想

2020年オークス登録馬
2020年オークス展望

自宅にずっといるのだが、これだけ時間があると普段できないこと(やらないこと)をする。

普段はあまり見ることのないワイドショー。家内が見ていたので何となく見たら驚いた。『内閣が検察官の定年延長を自由にできるようになるのはおかしい!』と言っているのだ。
Twitter上で盛り上がっているらしく、このあまりにも胡散臭いハッシュタグに釣られ、多数の芸能人や作家等著名人も賛同する投稿をしたようだ。

あれ?検察庁って行政機関なのだから、検察トップの任命権者は内閣じゃなかったっけ?
ということは、任命はOKだけど定年延長はダメということなのだろうか?
じゃあ、メディアや騒いでいる人たちは、検察トップの人事権は誰が持つべきと考えているのか?
検察庁に人事を任せて物凄い権力を持たせるつもりなのか?そっちのほうがヤバくないか?
検察官は司法試験に合格しているのだから、年金出るまでは自分でなんとかしろ!ということか?

内閣が検察官の定年延長を自由にできる程度のことが問題ならば、小学校の時に習った
『内閣は最高裁判所長官の指名をして、裁判官の任命をする』
は、最高級にヤバいのではないのか?

問題になっている黒川氏はヤバいことをした人なのか?
有罪にできないと判断したから起訴しなかっただけではないのか?
安倍さんと黒川さんが、時代劇のように『おぬしも悪よの~』ってやっているのか?
メディアやTwitter上、さらには国会で大騒ぎするのは、黒川氏に対して大変失礼ではないのか?
安倍政権が嫌いな人が釣られているのだろうが、2年後の法律施行時に安倍政権は続いているのか?
このドサクサに急いで審議するべきではないとは思うが、国会の審議のスケジュールって安倍さんが決めるのか?
そもそも公務員定年延長の話ってずいぶん前からやっていて、昨年の時点で『来年には成立させないと』って話しじゃなかったけ?

この一件で『世の中デュープス(Dupes)が多いな』と思った。
ちなみにデュープスという名前の馬がいる。父リアルインパクト母サニーヘイロー(キングヘイロー)。牝3歳の現役だ。福島記念GⅢを勝ったサニーサンデーの姪という血統だが、今のところ8戦0勝である。
TVに出る人に8戦0勝が多いというのはとても残念だ。
デュープス(牝3歳)は、残念ながらオークスには出られなかった。

それでは、今日は本ブログ13年目のオークスの結論である。

【第81回優駿牝馬(オークス)結論】
◎デアリングタクト
2歳新馬(11月16日)
エルフィンS(2月8日)
桜花賞GⅠ(4月12日)
2戦目のエルフィンSが圧巻で、出遅れながら直線で大外から伸びてゴール前は流して4馬身差の圧勝だった。このレースが評価されて、桜花賞では2番人気だった。この桜花賞は、4コーナーでとても届きそうにない位置から差し切った。記事では『これだけのハイペースで前が失速しながらも、後方から伸びたのは本馬と4着のクラヴァシュドールだけであり、後続はすべてハイペースと馬場にやられてしまった。展開に恵まれたとはいえ、これだけの勝ち方をした本馬の能力は相当高いと思う』と書いている。菊花賞馬の父に母父がダービー馬という血統で、マイル戦だけの3戦3勝馬だが、血統にも折り合いにも問題はないので距離はこなすと思う。良馬場でも速い時計を持っているので問題はなく、あとは輸送と初コースだけだ。ここでどんなレースをするのかは注目で、勝てば新たな女傑の誕生、負ければ重馬場と展開でクラシックを勝てた馬という評価になってしまう。私は前者だと思い◎印をつけたが、心の片隅に『後者かも』という思いも残っている。
一週前の追い切りは、栗東CWコースにて単走で馬なり。松山騎手が乗り6Fから追い切った。しっかりと折り合いリラックスした走りで、ゴール前で軽く仕掛けるとグンと加速した。ラスト1Fの動きが素晴らしく、絶好調だと思う。
13年目の本ブログの結論として、デアリングタクトがオークス馬になると予想する。

〇ホウオウピースフル
2歳新馬(8月18日)
百日草特別(11月3日)
クイーンSGⅢ6着、フローラSGⅡは2着に負けて、私の中では評価を落としていたが、フローラSのVTRを見返すと再戦すれば本馬が勝つだろうと思った。直線で壁になり追い出しが遅れた。最後はクビ差まで追い上げて負けたが、あと50mもあれば抜いていただろう。すんなりと抜けたウインマリリンよりも、本馬のほうが能力は高いと思った。レースレコードを0:8も更新したフローラSは今年のオークスには重要なレースで、勝ったウインマリリンを評価したいが、それ以上の能力を秘めた本馬に注目である。東京のコースをすでに3回走り、芝2000mを2回経験しているのも大きいと思う。このアドバンテージが大きければ、逆転もあり得ると思う。また、本馬は本ブログの年末推奨馬であり、心情としてはこちらに勝ってもらいたいという思いもある。
一週前の追い切りは、美浦Wコースにて6Fから2頭併せ。2馬身追走して馬なりのまま併入。追えば伸びそうな動きで好調キープだ。

▲スマイルカナ
2歳新馬(7月27日)
ひいらぎ賞(12月14日)
フェアリーSGⅢ(1月13日)
大雨の桜花賞を4F46:5-5F58:0-6F69:7で逃げて、残り300mあたりでレシステンシアに抜かれたものの3着に粘った力は改めて注目しなければならない。本来ならば大失速をして後方に敗れ去っても不思議ではないのだが、負けたのがデアリングタクトとレシステンシアであり、他の馬には負けなかった。今回は本馬以外に逃げそうな馬はいない。12Fのレースということで積極的に追いかける馬もいないだろうから、平均よりも遅いペースになりそうだ。人気馬が後方からなので、道中はなるべく前にいようという馬が多くなれば少しペースも速くなるだろうが、単騎のマイペースで逃げられる可能性は高いと思う。12Fは未知数だが残り100mあたりまでは粘りそうで、そこからの余力次第では粘り切ってしまうこともあるだろう。
一週前の追い切りは、美浦Wコースにて3頭併せ。2頭を前に置いてという予定だったようだが霧で見えず。ただ、ゴール前は強めに追い、鋭く伸びている。絶好調だと思う。

△デゼル
スイートピーS(5月3日)
今年の3歳牝馬は芝1800m~芝2000mでのレベルが例年よりも高い気がする。そのため、フローラSとスイートピーSに注目している。本馬の母は仏1000ギニー仏GⅠ・仏オークス仏GⅠを勝った馬で、父はディープインパクト。この良血馬がオークスに間に合った。前走時『大外から豪快に差し切り、2馬身近く離しての快勝だった。(略)この遅い流れを後方から進めたので展開的には不利だったものの、強烈な脚で不利も何も吹っ飛ばした。上り3F32:5は圧巻で、ラスト3Fから11:4-10:9の速いラップの中を差し切っている』と書いている。2戦2勝でオークスに挑戦だが、十分に戦える能力はあるだろう。最後は、デアリングタクトとの差し脚比べになるかもしれない。
一週前は、普通キャンターで調整。中二週で再度輸送となるため、最終追い切りもビッシリという訳には行かないだろう。当日の馬体重とパドックの様子は要チェックだ。

△ウインマリリン
2歳新馬(12月21日)
ミモザ賞(3月31日)
フローラSGⅡ(4月26日)
長いこと競馬を見ていると『負けたけれど実力はこちらのほうが上』と思うことがしばしばある。ところが、実際は勝ち馬のほうが強かったということの方が多い。ギリギリ粘ってのハナ差でも強いから勝ったわけなので、あたり前と言えばあたり前だ。今回、ホウオウピースフルを2番手評価にしたので本馬を無印にするわけにはいかない。前走時『これだけのレースができたのだからオークス本番でも期待であり、本馬は桜花賞出走以外の別路線組のトップに立ったと思う。オークス本番も好レース可能だろう』と書いた通り、この馬は実力馬なのだ。当然、上位争いをすると思う。
一週前の追い切りは、美浦Wコースにて横山典騎手が乗り2頭併せ。馬なりで併入した。霧のために映像では一部しか見えないが、まずまずの動きだったと思う。


馬連◎−〇▲△△、〇−▲△△の7点
ワイド〇−▲△△の3点
3連単フォーメーションで、◎〇▲→◎〇▲△△→◎〇▲△△の36点
もちろん実際の馬券は、パドック・馬体重を見て買うつもりである。

2020年オークス展望

新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で、私の職場も交代で在宅勤務があり、現在は週2日のみ出勤している。
外出自粛で自宅にずっといるのだが、これだけ時間があると普段できないこと(やらないこと)ができるのだ。

U-NEXTで、ドラマ「TRICK(トリック)」を見ている。
女優仲間由紀恵の20年前。演技はまだまだだが、可愛い。
当時は何とも思わなかったが、私がおじさんになって初めてその人気を理解した。

You Tubeも見る頻度が高くなった。
ANAの『Another Sky』を聴いて旅行に行った気分に浸る。葉加瀬太郎は天才だな。
ANAに数多く乗るわけではないが、マイレージの関係でLCC以外は基本ANAだ。この曲を聴いて『さぁ、旅の始まりだ』または『楽しい旅行が終わってしまう』と感じてしまう人は私だけではないだろう。
搭乗時も流れているが、飛行機がターミナルビルに到着しボーディングブリッジが付けられ乗客が動き出すまでの、あの何とも言えない時間に流れているBGMだ。飛行機が怖い私にとってホッとする瞬間であり、無事に到着した感謝を込めてCAさんに必ず「ありがとうございました」と言って飛行機を降りる。
曲を聴いて旅行に行った気分に浸るのだ。

「女性アナウンサー」は、フジテレビによって何時しか「女子アナ」というジャンルが生まれた。そして、ここ最近は「アイドル女子アナ」という(私が勝手に命名した)ジャンルが確立しつつあると思うのだ。
テレビ東京に昨年度入社した2人の女性アナウンサーが、この(私が勝手に命名した)「アイドル女子アナ」の完成形である。
田中瞳アナウンサーは、「アイドル女子アナ」と言っては失礼なアナウンスの実力を持っている。ただし、容姿だけで十分ファンを獲得できそうなアイドル的要素も持っているのだ。『テレビ東京も良い人材を入れたな』と思った。
ウイニング競馬の司会を務める森香澄アナウンサー。『こんな可愛い子がいるんだ』と私は思ったが、競馬ファンからの評判はそれ程高くはないようだ。それでも、調教師や騎手は、森アナウンサーが取材に行くと何となくデレデレしているように見える。色々嬉しそうにインタビューを受ける競馬関係者の姿に、『この人で良かったな』と思うのだ。
「ツボる動画」で放送されたのだろうか、今はYou Tubeで流れている「サイレントマジョリティー」と「マリーゴールド」には完全にツボッた。『これぞ、アイドル女子アナだ』と思った。「サイレントマジョリティー」の動画の最後の方で、田中瞳アナウンサーと思われる女性がドアから申し訳なさそうにそっと入ってくるのを、NGにせずそのまま使ったのはテレビ東京Good jobだ。

さて、13年目の本ブログも、いよいよ終わりに近づいてきた。
今年のオークスは、トリックが勝つのか。それともアナザースカイかサイレントマジョリティーかマリーゴールドか。
13年目のまとめとして、まずはオークスの展望について書きたいと思う。

【オークス展望】
昨年末「2019年まとめ(2)牝馬」で、阪神ジュベナイルフィリーズGⅠを勝ったレシステンシアについて、
『これが当然来年のクラシックの主役となるのだろうが、ダイワメジャー産駒ということでオークスに関しては絶対的な存在ではないだろう。出走しない可能性すらある』
と書いている。この2歳女王はNHKマイルCを選択し、オークスは回避した。
桜花賞でレシステンシアに勝ったのがデアリングタクトである。ただ、今年の牝馬は芝1800m以上で活躍している馬も多く、桜花賞の結果がそのままオークスに反映されるかと言うとそうでもないような気がする。別路線組、特に芝1800m以上を中心に使ってきた馬にもチャンスがありそうな気がしている。
前哨戦を思い出してみよう。

桜花賞(阪神芝1600m)
出走可能16頭中11頭が出走していた。
ファンタジーSGⅢ・阪神ジュベナイルフィリーズGⅠを勝ち、チューリップ賞GⅡは3着に敗れ4戦3勝のレシステンシアが1番人気。新馬−エルフィンS連勝で2戦2勝のデアリングタクトが2番人気。アルテミスSGⅢ2着からシンザン記念GⅢを勝って3戦2勝のサンクテュエールが3番人気だった。
やや強い雨となり、重馬場での桜花賞だった。内枠からスマイルカナが逃げて、外枠からジワジワと2番手につけたのがレシステンシア。ミヤマザクラ・クラヴァシュドール・サンクテュエールが中団を進み、デアリングタクトは12~13番手を進む。レースは超ハイペースとなり、5F58:0、6Fは69:7で通過している。4コーナーはスマイルカナが先頭、1馬身差でレシステンシアが2番手。この2頭が後続を離し、デアリングタクトは先頭から10馬身程度離れた外11番手でまわる。直線に入ると、前2頭が後続を離しての争いとなり、残り300mあたりでレシステンシアが先頭に立つ。デアリングタクトが外からグングンと追い上げて、残り200mは先頭から3馬身差の3番手で通過し、残り100m過ぎでスマイルカナをかわして2番手に上がる。更に、残り50mあたりでレシステンシアをかわして先頭に立ち、最後は1馬身1/2差でゴールした。レシステンシアが2着。逃げたスマイルカナ3着。内ラチ沿いを伸びたクラヴァシュドール4着。馬群を縫って伸びたミヤマザクラが5着。内目で伸びは今一つだったサンクテュエールは6着だった。

忘れな草賞(阪神芝2000m)
出走可能16頭中ウインマイティー1頭のみ出走していた。
3戦2勝のリリーピュアハートが1.9倍の1番人気。デイジー賞を勝って5戦2勝のウインマイティーは3番人気だった。
リリーピュアハートが4番手につけて、ウインマイティーは5番手を進む。4コーナーはリリーピュアハートが4番手。ウインマイティーは先頭から2馬身差の内5番手でまわるが、内から馬群の真ん中へ進路を変える。直線に入るとウインマイティーが内から3頭目の位置から馬群を割るように伸びて、残り200m過ぎで先頭に立つ。外からリリーピュアハートとイズジョーノキセキが伸びるが、残り100mはウインマイティーが半馬身差程の先頭で通過する。そして、最後はイズジョーノキセキに1馬身差でゴールした。1番人気リリーピュアハートは3着だった。

フローラS(東京芝2000m)
出走可能16頭中2頭が出走していた。
京成杯GⅢ2着で2戦1勝のスカイグルーヴが1番人気。3戦2勝のホウオウピースフルが2番人気。フラワーCGⅢ2着で3戦1勝のレッドルレーヴが3番人気。3戦2勝のウインマリリンが4番人気だった。
ウインマリリンが内4番手、ホウオウピースフルがその外6番手につける。4コーナーはウインマリリンが先頭から2馬身半差の馬群の中5番手、その外に並んでホウオウピースフルが6番手でまわる。直線に入るとウインマリリンは内から2頭目の位置を伸びて、残り350mあたりからは内ラチ沿いを伸びる。ホウオウピースフルはしばらく馬群の中にいて前が狭くなっているが、残り250mあたりで馬群がバラけて進路が開く。残り200m手前でウインマリリンが最内から先頭に立ち、後続を引き離す。残り100m手前で馬群を抜けたホウオウピースフルが2番手に上がるが、残り100mでは1馬身半の差がある。この後、ホウオウピースフルがグングンと伸びて先頭に迫るが、ウインマリリンも伸びて抜かせず最後はクビ差でウインマリリンが勝った。

スイートピーS(東京芝1800m)
出走可能16頭中デゼル1頭のみ出走していた。
デビュー戦の未勝利を快勝し1戦1勝のデゼルが1番人気だった。
1番人気デゼルは気持ち出遅れて、流れに乗りながらも抑えて14番手につける。向正面は前13頭の馬群から1馬身弱離れた14番手を進み、4コーナーは外14番手でまわる。直線に入ると大外から差を詰めて、残り400mは12番手で通過する。更に伸びて残り200mあたりで先頭に立ち、後続を引き離す。残り100mは1馬身差の先頭で通過し、最後はスマートリアンに1馬身3/4差でゴールした。


展開を考えてみよう。
逃げるのは桜花賞同様スマイルカナ。2番手がマルターズディオサかアブレイズで、4番手にミヤマザクラとホウオウピースフルあたりだろう。その後方に、ウインマリリンとウインマイティーのウインウイン。中団がインターミッション・サンクテュエール・クラヴァシュドール・ウーマンズハート・リアアメリア・デアリングタクト。後方にチェーンオブラブ・マジックキャッスル・デゼルとなりそうだ。
抽選対象馬も比較的前の方にいたい馬が多いものの、スマイルカナを差し置いて逃げそうな馬は見当たらない。ペースは速くなりそうな雰囲気はあるが、意外と団子状態で流れる可能性もあり、5F通過が61秒台になると思う。このあとペースが上がるか、そのままなのかがレースの行方を左右しそうで、上がらなければ前残りの可能性は十分あるだろう。長い直線でデアリングタクトが桜花賞のような脚を再び見せるのか。良馬場ならスマイルカナが逃げ粘りそうで、逃げ馬をなかなか抜けないマルターズディオサとホウオウピースフルにウインマリリンも加わって、最後にデアリングタクトがまとめて差し切るか。こんな感じだろう。

次回、結論を書きたいと思う。

2020年オークス登録馬

【登録馬と過去の記事へのリンク】

デアリングタクト(期待度100)優先
2歳新馬(11月16日)
エルフィンS(2月8日)
桜花賞GⅠ(4月12日)

スマイルカナ(期待度75)優先
2歳新馬(7月27日)
ひいらぎ賞(12月14日)
フェアリーSGⅢ(1月13日)

クラヴァシュドール(期待度60)優先
2歳新馬(9月7日)

ミヤマザクラ(期待度80)優先
2歳未勝利(8月31日)
クイーンCGⅢ(2月15日)

ウインマリリン(期待度85)優先
2歳新馬(12月21日)
ミモザ賞(3月31日)
フローラSGⅡ(4月26日)

ホウオウピースフル(期待度70)優先
2歳新馬(8月18日)
百日草特別(11月3日)

デゼル(期待度85)優先
スイートピーS(5月3日)

マルターズディオサ(期待度85)4800万
2歳未勝利(8月31日)
サフラン賞(9月29日)
チューリップ賞GⅡ(3月7日)

サンクテュエール(期待度80)2900万
2歳新馬(8月11日)
シンザン記念GⅢ(1月12日)

アブレイズ(期待度80)2150万
フラワーCGⅢ(3月20日)

ウインマイティー(期待度75)2100万
デイジー賞(2月29日)
忘れな草賞(4月12日)

ウーマンズハート(期待度75)2000万
2歳新馬(8月3日)
新潟2歳SGⅢ(8月25日)

リアアメリア(期待度85)2000万
2歳新馬(6月1日)
アルテミスSGⅢ(10月26日)

マジックキャッスル(期待度**)1700万

インターミッション(期待度65)1600万
2歳新馬(12月8日)
アネモネS(3月15日)

チェーンオブラブ(期待度**)1100万

〔上記まで出走可能〕

エヴァーガーデン(期待度70)900万
2歳新馬(7月7日)
山吹賞(4月5日)

クリスティ(期待度65)900万
2歳未勝利(8月24日)
2歳1勝クラス(12月28日)

ショウナンナデシコ(期待度**)900万

ショウナンハレルヤ(期待度70)900万
2歳新馬(9月15日)
セントポーリア賞(2月2日)

ソフトフルート(期待度70)900万
矢車賞(5月2日)

フィオリキアリ(期待度55)900万
2歳新馬(10月20日)
3歳1勝クラス(2月23日)

ミスニューヨーク(期待度60)900万
3歳1勝クラス(4月12日)

リリーピュアハート(期待度70)900万
2歳未勝利(10月26日)
ゆりかもめ賞(2月9日)

〔上記8頭中、抽選で2頭が出走可能〕

●ルトロヴァイユ(期待度50)400万
2歳未勝利(9月8日)


【期待度順位(出走可能馬)】
印は現時点(2週間前)の予想
◎①デアリングタクト(期待度100)
〇②ウインマリリン(期待度85)
▲②デゼル(期待度85)
△②マルターズディオサ(期待度85)
 ②リアアメリア(期待度85)
 ⑥アブレイズ(期待度80)
 ⑥サンクテュエール(期待度80)
 ⑥ミヤマザクラ(期待度80)
 ⑨ウインマイティー(期待度75)
 ⑨ウーマンズハート(期待度75)
 ⑨スマイルカナ(期待度75)
 ⑫ホウオウピースフル(期待度70)
 ⑬インターミッション(期待度65)
 ⑭クラヴァシュドール(期待度60)
 ⑮マジックキャッスル(期待度**)
 ⑮チェーンオブラブ(期待度**)

2020年5月10日(日)3歳戦

●2東6 11R NHKマイルC(GⅠ) 芝1600 良
ラウダシオン (牡・栗東・斉藤崇史)
父リアルインパクト 母アンティフォナ(Songandaprayer)
1:32:5(上3F34:4)
単勝29.6倍の9番人気からの勝利。道中2番手から4コーナーも2番手。直線残り200m手前で先頭に立ち、1馬身1/2差での快勝だった。
【先頭の通過】34:1-46:0
【レースの上り】11:3-11:2-12:0
気持ち出遅れたが押して押して前に行き、1Fは先手を取ったレシステンシアに並んで通過する。その後抑えて、2Fあたりからは1馬身弱の差の2番手を進む。この後も差を保ち、4コーナーも先頭から1馬身弱の差の2番手でまわる。直線に入ると徐々に差を詰めて、残り200m手前で逃げ馬をかわして先頭に立つ。そしてジリジリと差をつけていき、最後はレシステンシアに1馬身1/2差でゴールした。
結局、前に行った2頭で決まったが、スローペースではなくむしろ速かった。それでも1・2番手が2着・1着なので、2頭が抜けていたのだろう。単勝29.6倍という人気薄からの勝利だが、勝ち時計からも例年程度のレベルはあると思う。ただ、ラスト1Fが12:0と落ちたのは残念で、あと0:2でも速ければ安田記念でも勝負になるだろう。毎年、NHKマイルC時に書いていると思うが、本ブログはダービー馬を探すブログなのでダービーに出走しそうな馬でなければ期待度は高くできない。芝1200m~芝1600mしか使っていない牡馬がダービーには向かわないだろうし、仮に記念出走させたとしても芝2400mでは厳しいと思う。
父リアルインパクト(牡2008年産・期待度65)は現3歳馬が初年度産駒である。産駒重賞初勝利がGⅠ制覇となった。また、ディープインパクト直系の孫世代としてGⅠ初勝利である。あまりパッとしないディープインパクト産駒の種牡馬たちだが、おそらく初GⅠ勝ちはキズナ産駒からだろうと思っていた。ところが、リアルインパクト産駒だった。この1勝は、ディープインパクトの系統を繋ぐという意味では大きな1勝だったと思う。
【戦歴】7戦4勝
新馬 阪神芝1200m1着(リインフォース 1馬身1/2)
②小倉2歳SGⅢ 小倉芝1200m3着(マイネルグリット 0:1)
もみじS 京都芝1400m1着(ロータスランド 1馬身1/2)
④朝日杯フューチュリティSGⅠ 阪神芝1600m(サリオス 1:0)
⑤クロッカスS 東京芝1400m1着(ハーモニーマゼラン 2馬身)
⑥ファルコンSGⅢ 中京芝1400m2着(シャインガーネット 1馬身1/2)
期待度65(up)

2020年5月9日(土)3歳戦

●2東5 11R プリンシパルS(L) 芝2000 良
ビターエンダー (牡・美浦・相沢郁)
父オルフェーヴル 母ビタースウィート(Afleet Alex)
1:59:8(上3F33:5)
単勝3.9倍の2番人気からの勝利。道中3番手から4コーナーは内4番手。直線残り250m手前で先頭に立ち、最後に迫ってきた2着馬にクビ差での勝利だった。
【先頭の通過】49:1-61:6
【レースの上り】11:0-10:9-11:9
好スタートから内3番手につける。向正面は先頭から2馬身半差の3番手をやや掛かり気味に追走する。スローペースとなり、向正面中間からは2馬身以内の差となる。3コーナーは1馬身半差まで詰めて、4コーナーは1馬身半差の4番手でまわる。直線に入ると外に出そうとするが、外にいたディアセオリーが蓋をしてなかなか出せない。残り400mで3番手になり、ディアセオリーが外に行ったことで進路が開いて、前2頭よりも外に出してそこから伸びる。残り250m手前で2頭をかわして先頭に立つと、徐々に差をつける。残り100m手前で1馬身以上の差をつけるが、ここで2番手に上がったポタジェが外から差を詰めて来る。そして最後はクビ差まで迫られてゴールした。
スローペースで上りの速い競馬となった。3番手にいた本馬には有利な展開となったが、道中掛かり気味だったのでロスした部分もあった。最後に詰められたのは残念だったが、2~3着は2馬身1/2離れたので、2着馬をほめるべきかもしれない。残り2F~1Fのラップが10:9と速く、ここで
差を詰めて先頭に立った本馬は、10:7程度で走ったと思われる。ところがラスト1Fは11:9と大きく落ちてしまい、それで2着馬に迫られてしまった。ここの部分が大きな課題だと思う。クラブの情報によると、抜け出して1頭になったらフワッとしたが、2着馬が迫ってきたらハミを取って伸びたようだ。先頭に立つと集中力を切らすのは、オルフェーヴル産駒に多い傾向である。共同通信杯GⅢ2着馬でメンバー中唯一の皐月賞出走馬なので、順当勝ちとも言えるだろう。下記京都新聞杯GⅡも皐月賞出走馬が勝ったので、別路線組よりも皐月賞組のほうが強いのだろうか。先週の青葉賞GⅡを勝ったオーソリティが別路線組の一番手と思ったが、骨折が判明して離脱してしまった。したがってダービーは皐月賞出走組の争いになるのだろう。本馬は右回りがダメなのか道悪がダメなのか、皐月賞は14着と大敗したが、ダービーでは掲示板を狙える力はあると思う。上位に食い込むかは道中リラックスして走ることができるかどうかだろう。
尚、今日の着差はクビ差だが、ゴールのストップモーションの映像を見ると、ハナ差以上頭差未満の僅差に見えた。今までも『クビ差の判定がおかしい』と思うことが何度もあった。できれば改善してほしい。
【戦歴】6戦2勝
①新馬 東京芝2000m3着(フローズンスタイル 0:3)
未勝利 東京芝2000m1着(ロードオマージュ 3馬身)
③京成杯GⅢ 中山芝2000m4着(クリスタルブラック 0:5)
④共同通信杯GⅢ 東京芝1800m2着(ダーリントンホール ハナ)
⑤皐月賞GⅠ 中山芝2000m14着(コントレイル 1:7)
【年末推奨馬】
本馬は本ブログの年末推奨馬である。毎年年末に、牡馬5頭・牝馬5頭を重賞未出走馬から選んで推奨しているのだが、弥生賞GⅡを勝ったサトノフラッグ以来、やっと2勝目だ。やや悲惨な状態だが、ダービーには本馬とサトノフラッグの2頭、オークスにはホウオウピースフルが出走しそうなので、最悪という訳でも無さそうだ。
期待度80(up)

●3京5 11R 京都新聞杯(GⅡ) 芝2200 良
ディープボンド (牡・栗東・大久保龍志)
父キズナ 母ゼフィランサス(キングヘイロー)
2:11:7(上3F35:4)
単勝10.7倍の4番人気からの勝利。道中5~6番手から4コーナーは外目6番手。直線外から伸びて残り50mあたりで先頭に立ち、クビ差での勝利だった。
【先頭の通過】46:4-58:3
【レースの上り】12:5-11:7-12:0
好スタートから抑えて内5番手につける。前が飛ばして縦長の展開になる中、4Fあたりで6番手に下がり5Fあたりで外に出す。向正面では先頭から2秒以上離れた6番手を進み、3コーナーから差が詰まって、4コーナーは先頭から2馬身半差の外目6番手でまわる。直線に入ると内へ外へとフラフラしながらもジリジリと伸びて、残り200mは先頭から1馬身弱の差の4番手で通過する。残り150m過ぎで2番手に上がり、ここから外にいたマンオブスピリットとの叩き合いとなる。残り50mあたりで前に出て、最後はクビ差でゴールした。
直線入り口ではフラフラしたが、その後はしっかりと伸びて最後は勝負根性も見せた。前が速いペースで引っ張ったが、本馬がいた6番手が平均ペース程度だったため、時計はそれ程速くはならなかった。レースのラスト1Fが12:0なので、本馬は11:8程度で走っただろうか。時計的にはまずまずだろう。上記プリンシパルS同様、メンバー中唯一の皐月賞出走馬で、皐月賞は10着に負けたもののここで巻き返した。ただ、皐月賞は18番人気からの10着なので「好走した」とも言えるだろう。皐月賞10着馬のGⅡ制覇で、ここでも皐月賞のレベルの高さが証明された。GⅡのタイトルを引っ提げて再度東上となるのだろうが、ダービーではやはり苦しいレベルだろう。掲示板が目標になると思う。
父キズナは現3歳馬が初年度産駒である。JRAの重賞勝ちは、ビアンフェ(函館2歳SGⅢ)・クリスタルブラック(京成杯GⅢ)・マルターズディオサ(チューリップ賞GⅡ)・アブレイズ(フラワーCGⅢ)・本馬(京都新聞杯GⅡ)の5頭目だ。地方重賞勝ち馬もいて、今のところ大成功だ。
【戦歴】6戦2勝
①新馬 京都芝2000m3着(キムケンドリーム 0:4)
未勝利 京都芝2000m1着(アイアンバローズ 3馬身)
③福寿草特別 京都芝2000m6着(レクセランス 1:4)
④アザレア賞 阪神芝2400m2着(フライライクバード 1/2馬身)
⑤皐月賞GⅠ 中山芝2000m10着(コントレイル 1:4)
期待度75(up)