2011年11月26日(土)2歳戦

●5東7 7R 2歳新馬 芝1600 良
ヴァリアシオン (牡・栗東・西園正都)
父ハーツクライ 母スワンプリンセス(Nureyev)
1:37:5(上3F34:2)
まずまずのスタートから内3番手につける。ゆったりとしたペースとなり、先頭は4Fを50:5で通過する。このあたりでは内4番手に控え、4コーナーも内4番手でまわる。直線に入ると、前の馬と外の馬に囲まれるが、割って出てくるような手ごたえでも無く、残り400mを4番手で通過する。残り300mで外から3頭目の位置が開いたことで、ここを突いて伸び、残り200mで先頭に立つ。抜け出すと後続を引き離し、残り100mで1馬身半差として、最後はナカヤマアンジュに2馬身差をつけてゴールした。
単勝1.9倍の1番人気に応えた。4コーナーから手綱を動かしても内で動かず、前が開くまでは馬群に沈みそうな手ごたえだった。ただ、前が開いてからは伸び脚良く、最後は差を開きながらのゴールだった。
レースの上り3Fは11:4-11:3-11:8と、11秒台を並べた。ただ、ラスト1F11:8は物足りない。単走になり他馬を引き離しているので仕方が無い部分もあるが、重賞で好走するには11:5程度が必要だと思う。
ヴァリアシオン(Variation)という馬名は、明日のジャパンCに出走するウインバリアシオン(Win Variation)と一部が同じでややこしい。しかも、両頭ともハーツクライ産駒である。
母はアメリカ産の輸入繁殖牝馬。不出走で繁殖入りをした。母(本馬の祖母)Fairy Footsteps は、英1000ギニーGⅠの勝ち馬だ。また、甥(本馬の従兄弟)にはDesert PrinceとOntarioと、2頭の種牡馬がいる良血馬だ。繁殖に上がり本馬が日本での第9仔だが、初仔は地方1勝、第2仔JRA2勝・地方3勝、第3仔アルビレオは6勝で、京都金杯GⅢ2着1回3着1回・中山記念GⅡ3着と、重賞で活躍した。第4仔は1勝、第5仔は地方2勝、第6仔はJRA1勝・地方5勝、第7仔は地方2勝である。
期待度45

●6京7 5R 2歳新馬 芝1600 良
スイートスズラン (牝・栗東・荒川義之)
父シンボリクリスエス 母スイートケンメア(Kenmare)
1:36:6(上3F35:4)
最内1番枠から好スタートを切り先頭に立つ。向正面では2馬身以上離して逃げ、4Fを48:7で通過する。このあたりから後続が迫り、4コーナーは1馬身差の先頭でまわる。直線に入ると外からエーシンスピカが迫り、残り200mでかわされて2番手に下がる。残り100mでは半馬身近い差となるが、ここから盛り返し、ゴール前でかわしてゴール。頭差での勝利だった。
単勝64.7倍の10番人気からの勝利。マイペースで逃げたが、残り200mでつかまり万事休すと思われた。しかし、ここから差し返す勝負根性は立派であり、2歳戦で、それも新馬戦ではなかなか見られないレースを見せてくれた。
レースの上り3Fは12:2-11:6-11:6であり、差し返したラスト1Fも相手がバテた訳ではない。ただし、残り3F過ぎても12:2とペースは上がっていないということは、後続にも問題があり、人気薄の馬を、まんまと逃げ切らせてしまったという事なのだろう。
勝負根性だけでは、上のクラスでは戦えない。更に力をつけないと、2勝目は遠いと思う。
母はアイルランド産の外国産馬としてJRAで走り10戦3勝。芝1700m・芝2000m・ダート1800mで勝っている。繁殖に上がり本馬が第7仔だが、初仔シンボリエスケープはJRA6勝・地方1勝で、京王杯スプリングCGⅡ2着がある。第2仔は地方1勝、第4仔は2勝、第5仔シンボリアニマート(牡5歳)はJRA2勝・地方2勝で、JRA所属の現役。第6仔スナークヒロイン(牝4歳)は現役で2勝と活躍中だ。
期待度50

●6京7 9R 京都2歳S(オープン) 芝2000 良
トリップ (牡・栗東・松田博資)
父クロフネ 母ビーポジティブ(サンデーサイレンス)
2:01:5(上3F34:7)
好スタートから1コーナーは馬群の中7番手でまわる。向正面に入っても7番手を進む。先頭の1000m通過が1:01:4のペース。やや縦長だった馬群がこの後かたまり、4コーナーは馬群の外目6番手でまわるが、ここで外にいたタガノグーフォにぶつかり、外へと弾いて進路をこじ開ける。直線に入ると外から先行集団に取り付き、残り250mで先頭に立つ。ここから後続を引き離しに掛かるが、なかなか離せず、内でマナウスとシンゼンレンジャーが粘り、大外からアルキメデスが伸びてくる。残り100mで1馬身差として、この3頭を抑えたかに見えたが、残り50m過ぎで馬群の中からエーシングングンが良い脚で伸びて来て、最後は3/4馬身差まで詰められてゴールした。
単勝1.6倍の1番人気に応えた。直線で先頭に立ったときは楽勝かと思われたが、最後は辛勝だった。ただし、ゴール直前に手綱を抑えているので、着差がそのまま実力差ではないだろう。
レースの上り3Fは11:6-11:7-11:8と、11秒台後半ながら11秒台を並べた。勝ち時計2:01:5は、今世代の芝2000mでは最速時計であり、過去に2:01:6で走っているブライティアトップは、このレースに出走して2:02:9の10着に敗れている。
もっと楽に勝つことを期待したが、3/4馬身差はやや不満である。もしかすると、相手も強かったかもしれない。ただ、4コーナーで外の馬を弾くなど根性のあるところも見せて、僅差ながらもしっかりと勝ったことには価値がある。次走は重賞だろうが、勝ち負けになるだろう。次も勝つのなら、当然「クラシック候補」である。
これで2戦2勝となった。前走のデビュー戦は京都の芝1800m戦。スローペースの競馬を馬群の中で我慢し、ペースが速くなってからも付いて行った。直線で先頭に立つと、最後は余裕の手ごたえで勝った。
京都2歳Sの勝ち馬は、昨年がマーベラスカイザー(GⅠ出走なし)、一昨年はヴィクトワールピサ、3年前がイグゼキュティヴ(皐月賞18着・菊花賞14着)、4年前がアルカザン(GⅠ出走なし)、5年前がゴールドキリシマ(GⅠ出走なし)、6年前がマルカシェンク(ダービー4着・菊花賞7着)、7年前はローゼンクロイツ(皐月賞9着・ダービー8着・菊花賞3着)、8年前はミスティックエイジ(皐月賞5着)、9年前はエイシンチャンプ(皐月賞3着・ダービー10着)、10年前(芝1800m)はアドマイヤドン(皐月賞7着・ダービー6着・菊花賞4着)である。近年ではヴィクトワールピサ以外はパッとしないが、本馬は今後どのような活躍をするのだろうか。
期待度80(up)

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