ドバイワールドカップに行ってきた(来年行きたいと思っている人へ)

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ドバイは砂漠の中の街である。
だから天気予報など気にもしていなかった。ただ、出発の前日、一応確認したら雨マークだったのだ。
「えっ、ドバイって雨降るの?」
慌てて折りたたみの傘を荷物に入れた。
ドバイワールドカップ当日の朝、大雨だった。暴風雨とまでは言えないが風も強く、外に出ることが嫌になるような天気だ。『何だか行きたくねぇな』と思ってしまうような荒天だった。
ホテルで朝食後、ドバイモール(徒歩7~8分)に行くつもりだったが断念。午前中はホテルで過ごした。昼にはだいぶ小降りになってきたので、段々気合も入ってきた。
開場は14:00という情報があったが、真偽は不明。早く行くと暑いということと、あまり遅いと渋滞するという情報は得ていたのだが、今日は暑くない。渋滞するのも嫌なので、少し早めに行こうと思い、スーツに着替え13:00に出発。ホテル前に待機していたタクシーに乗った。

タクシーは、競馬場のスタンドに隣接しているメイダンホテルに行ってしまった。そこで降りてもよいが、警備員に『あっちあっち』と促され、競馬場のスタンド前に13:20頃到着。すでに開場していた。私が予約したのは『Apron View(エプロンビュー)』という自由席エリアだ。
ゲートBとゲートCの間のチケットブースでチケット(首からぶら下げる通行証)とガイドブックを受け取り、ゲートCから入る。飛行機と同様のセキュリティチェックを受けて入場した。
入場すると、観光地によくある業者の記念撮影につかまる。わけわからないまま優勝カップを持たされて写真を撮られる。
そして、スタンドから馬場側に出る。このエプロンビューは、東京競馬場での位置でいうとメモリアルスタンドから更に4コーナー寄りに相当する自由席エリアである。スタンドとコースの間にソファーやらパラソル付きのテーブル・椅子などがあり、東京競馬場同様、スタンドには座席がある。事前に見た写真ではスタンドの座席に屋根は無さそうで、それが憂鬱だった。ところが実際に行ってみると、座席の上層部は屋根の下である。しかも、早い時間だったのでガラガラ。絶対に雨に濡れない一番上の席を確保した。

馬券は売っていないが、勝ち馬を当てるくじがある。くじはマークシートで予想を記入する。
くじの提出場所を探し、スタンド内をウロウロしていると、エミレーツのシャツを着たおねえさんに声をかけられた。例のごとく何を言っているのかさっぱりわからない。ただ、数桁の番号が書かれた券を見せて、「AED20(約600円)払え」と言っているのはわかった。おそらく、宝くじの売り込みなのだろう。
当選番号は19:30にターフビジョンにて発表と、彼女の説明を自分なりに理解して(全然違うかもしれない)、億万長者を目指してAED20払った。

第1Rの発走は15:45。スタンドの席も満席となった。暗くなるにつれてどんどん客が増えていき、19:00のイベントの頃には結構な混雑となった。
トイレや買い物で席を立つと、そこに必ず誰かがやってきて、連れが「空席ではない」と断わっている光景を何度も見た。外国人は、席取に積極的である。しかも、途中で雨が降ったりしたので、屋根のある席は皆が空くのを狙っているのである。
1人で来ている私は迂闊にトイレも行けない。ただ、少しは写真も撮りたいし、トイレにも行きたい。さすがに上着を置いておけば大丈夫だろうと思い席を立つと、左隣の白人のおばさんが『どこへ行くの?』という顔で見ている。「ちょっと、トイレ」と日本語で言うと、『じゃあ見張ってるわね』という感じで笑顔でうなずいた。
画像
Meydan Racecourse(Dubai Meeting) 撮影:筆者

トイレに行き、一通り写真を撮って戻るが、その間約5分。戻ると自席はちゃんと空いていた。ただ、右隣にいたインド系のおばさん二人が、白人の綺麗なお姉さん二人に変わっていた。これはラッキー。
左隣の白人のおばさんに「Thank you」と御礼を言って着席すると、右隣のお姉さんがエミレーツの宝くじを見ながらターフビジョンの発表を聞いている。先ほどの宝くじの発表が行われているようだと理解した。ところが、何を言っているのかさっぱりわからない上、番号が映し出されるわけでもない。そもそも、当選番号を発表していたのかも不明で、更に言えばこの券が本当に宝くじなのかもよくわからない。券を買ったとき、『19:30ターフビジョンで当選発表』と理解したが、19:30はドバイターフの発走時刻で、発表などするわけがない。
結局、エミレーツのお姉さんにAED20ぼられたということだ。

この後、スマホをいじっていると、ポケモンGOのアップデートが勝手に始まった。持っていたルーターにはデーター量の制限があるので、何とかキャンセルしようとスマホをいじっていたら、ポケモンの表紙の画面で固まってしまった。なんとか動かそうと画面をタップしていると、私の後ろで立ち見していたインド系のにーちゃんが、私のスマホの画面を指差して
「ポケモーン!(なんちゃらかんちゃら)ポケモーン!!」
と騒ぎ出した。まわりの人が私に注目する。『今どきポケモンGOですか?』と思っているのだろうな。

今日の帰りが今回の旅の最大の難関だろうと予測していた。
タクシー1時間待ちだとか、タクシー争奪戦だとか、少し歩いてガードレール乗り越えて駐車場に行かないとタクシーはつかまらないとか、いろいろな情報があった。そのなかで、ドバイモールまでの無料バスがあるという情報もあり、この情報に賭けようと思った。
メイダン競馬場は街からだいぶ離れた場所で、とてもじゃないが歩けない。電車もない。これだけの人数が、自家用車かタクシー、バスで移動すると考えると、相当混乱すると予想される。
最終レースのドバイワールドカップ終了後、他の客の動向を観察する。左隣の白人のおばさんは帰った。帰り際「good bye」と挨拶してくれた。それ以外の周りの人たちは帰る気配はない。
全体的には、見た感じ半分くらいになったように思った。ただ、この後イベントもあるので残る人も沢山いた。表彰式が終わればまた減るのだろうなと思っていたが、ほとんど減らない。
今外に出たら、タクシー待ちの人でごった返しているのだろう。
さて、どうしたものか。
一旦外に出たら再入場は出来ないだろう。タクシーを待っている間に雨が降ったらどうしよう。でも、今は降っていないので、もしかしたら今出るのが正解かもしれない。
そう思って席を立ち、出口へと向った(21:15頃だったと思う)。
そういえば入場時に撮ったカップを持った写真。1000円ほどなら買ってもいいかなと思い値段を聞いたら、何とAED200(約6000円)というので驚いた。当然断わり退場する。出口に向う人はまばらで、これはラッキーと思った。
ゲートCから外に出ると人は沢山いたが、一番最初に目に入ったのがバスである。近づいていくと係員が「ドバイモール」「フリーバス」と叫んでいる。超ラッキーと思い乗り込んだ。乗ると1分後に出発。ギュウギュウ詰めでもなく、道も混んでない。更に、ドバイモールまでの間に雨が降ってきた。本当にラッキーだった。

ドバイモールのフードコートへ行った。22:00近くなのですいていた。
和食のファストフード店でチキンカツをたのんで待っていると、なかなか出てこない。10分程待っただろうか。その間、客は誰も来ていないのに忘れられたのか。ムカついて『まだですか』と聞こうと思ったが、英語がわからない。面倒くさいのでカウンターの中にいた店員に、(不貞腐れた表情口調で)「チキンカツまだ~?」と日本語で聞く。すると店員は嬉しそうに「Japanese?」と聞いてくる。「そうだけど、チキンカツまだ~?」と再び不快な顔を作って日本語で言うと、奥にいた店員がそそくさと作り始め、すぐに出てきた。

日本馬が1勝すれば十分と思っていたが、ドバイターフGⅠでヴィブロス(牝4歳・期待度60・年末推奨馬)が優勝。また、UAEダービーGⅡではエピカリス(牡3歳)が僅差の2着。
大満足の1日だった。


【来年行く人へ(平成29年3月末現在の情報)】

●航空会社
エミレーツ航空での成田・羽田→ドバイの直行便が一般的。羽田0:30→ドバイ6:15→メイダン競馬場→ドバイ翌2:40→成田17:35の0泊弾丸も可能か。
エティハド航空の場合、成田→アブダビ→(無料バス)→ドバイとなる。ただ、今春より時刻が変更になり、成田17:50→アブダビ0:25と、とても使えない時間になった。無料バス乗り場は、アブダビ空港第3ターミナル到着口を出て、道路を渡って右。難しくはない。バスは予約したほうがよいと思う。ドバイでは、エティハドトラベルモール(メトロNoor Bank駅近く)に着く。ちなみに、帰りはここでチェックイン可能であるため、朝一番で大きな荷物を預け身軽になって観光ができるので便利である。
その他、カタール航空・中国国際航空等の乗り継ぎでドバイに入る手段もある。エクスペディア等でチェックすると良い。

●ホテル
位置的にはドバイモールから歩ける距離のホテルがよい。

●ドバイワールドカップデーのチケット
http://www.dubairacingclub.com/で事前に購入する(「BUY NOW」をクリック)。
Internet Explorerだと、どうやれば翻訳できるか知らないので、Google Chromeで開き、右上の★マークの左のボタンで翻訳した。
Meydan storeのID・パスをつくり個人情報を登録。
お金のある方は、The Gallery(食べ・飲み放題付き\45000程)が良いが、詳細は知らない。
私が選んだのはエプロンビューという自由席。12月31日までに購入でAED350(約10500円)。年が明けると高くなり(AED450)、直前だともっと高くなる(AED600)。
カードで購入(VISAかMASTER)。高度なセキュリティのカードはエラーが出る。
チケットを自宅まで配送にすると更に金がかかるので、私は当日受け取りにした。
登録したメールアドレスに引渡しの情報が送られてくる。それを持って当日引き換える。
上記までの席は、ドレスコードあり。男性は最低限上着・襟付きシャツ・スラックス・革靴。ただし、ジーンズの人もいた。私はネクタイをしたが、ネクタイをしている人は少数。
エプロンビューはお酒を買える(UAEはイスラムの国なので、基本お酒は売っていない)。
ためしにビールを飲んだが、350mlほどのプラスチックコップでAED40(約1200円)だった。もっと安い売店はあったかも。
無料なのか若干お金を取られるかは不明だが、安いエリアもある。ドレスコードもなく上記エプロンビューよりゴールに近いので、安くあげたい人はこちらが良いと思う。早めに競馬場へ行き席を取れば(座席のあるエリアかどうかも知らないが)、安く快適に見られるかも。お酒の販売はないらしい。ただ、実際に行っていないので間違っているかも。

●アクセス
行きはタクシーで。タクシー乗るときは、どこへ行くにも地図で「ここ」と示した方が確実。
UAEの物価はやや高めだが、タクシーは安い。ドバイ国際空港からメイダン競馬場までタクシーで行っても2000円前後だと思う。
私は、アルアイン→ドバイモール(約120km)をタクシーで移動し、AED240(約7200円だった)。
帰りは、上記の通り無料バスを利用するとよい。ただし、何時から何時まで運行しているのかは不明。ドバイモールは土曜日0:00まで営業している。
ドバイWCが20:45発走で、私は21:15分頃競馬場を出た。
ドバイモール(やたらと広い)からホテルまではタクシー利用(タクシー乗り場はG階の東側)がよい。
メトロの駅まではオートウォーク(動く歩道)があるものの、遠い(徒歩15分程)。メトロは0:00頃終電らしい。
歩ける距離のホテルなら、なお良い。

●その他
ドレスアップした綺麗な女性と、イケメンばかりでとても華やかな雰囲気だが、ビビらないことが重要。
ドレスコードはあるが、民族衣装は可なので、日本人女性は浴衣が良いと思う。
お洒落な浴衣の日本人女性も見掛けたが、花火大会などで普通に着ている浴衣で十分。会場で十分映える。
ドレスアップした若い日本人の女性グループに出会ったが、どんなに綺麗に着飾っても西洋の女性には見劣りする。その女性たちのおしゃべりが聞こえてきて、それがとても頭の弱そうなしゃべり方だったので印象が悪くなったのかも。彼女たちからすれば私を見て、「何、このさえないおじさん。恥ずかしいから来ないで」ってなところだろう。


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この記事へのコメント

mimories
2017年04月02日 21:28
はじめまして。
私も2年前に1人でメイダンへ行ったので、記憶を掘り起こしながら楽しく読ませていただきました。
ハープスターの応援でしたから失意のどん底でしたが、隣席の方とのコミュニケーションは楽しいですよね。言葉がわからなくても。

ただ、浴衣は本来普段着ですので、選ばないほうがいいかな?と思いました。エプロンビューは緩いのでTシャツにデニムでもスルーみたいですけど。
とは言え、私が見たスーツに馬のカブリモノ男よりはいいです。アレは日本人として恥ずかしかったです。
natsuryo
2017年04月02日 23:15
mimoriesさん
コメントありがとうございます。
2年前に1人で行かれた「先輩」ですね。ハープスターを応援に行かれたとのことで、結果は残念でしたが、私からすればうらやましい旅です。
それにしても、なぜあそこまでドレスアップするのか意味不明です。ただ、競馬だけではなく華やかな「お祭り」と思えば素敵なイベントかもしれませんね。
日本人は沢山いるだろうと思っていたら、あまり見かけませんでした。航空料金はそれほど高くないし治安も悪くないので、『1人でぶらりと行ってみようかな』と思う人が沢山あらわれたらいいなと思い記事を書きました。
今後ともよろしくお願いします。

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