2014年3月9日(日)3歳戦

●2中4 11R 弥生賞(GⅡ) 芝2000 良
トゥザワールド (牡・栗東・池江泰寿)
父キングカメハメハ 母トゥザヴィクトリー(サンデーサイレンス)
2:01:4(上3F35:7)
好スタートから1コーナーは外8番手でまわる。向正面に入ると外目から押し上げて4~5番手まで上げるが、すぐに7番手に下げる。先頭の1000m通過が1:01:2のペース。この後、ペースが上がるが、残り600mからは楽な手応えで外目を上がり、4コーナーは先頭から1馬身差の外3番手でまわる。直線に入ると楽な手応えのまま先頭に迫り、残り250mあたりで先頭に立つ。そして後続を引き離し、残り200mは1馬身半差とする。さらに引き離して、残り100mでは2馬身以上の差をつけるが、後続からワンアンドオンリーが鋭い脚で伸びてくる。残り50mでも1馬身差以上あるが、一気に差を詰められて、ゴール板では並んでゴール。写真判定の結果ハナ差本馬が残っていた。ゴールの後に流れるゴール板でのストップモーションでも判別不能なほどの接戦だった。
単勝1.6倍の1番人気に応えた。道中7~8番手から4コーナーは3番手。直線残り250mで先頭に立つと一気に後続を引き離し、一旦は2馬身以上離すものの、最後はワンアンドオンリーに迫られ、並んでゴール。差し切られたと思ったが、かろうじてハナ差で勝っていた。
レースの上り3Fは12:3-11:9-12:2と、上りがかかっている。5F通過からペースが上がり、11:9-11:9で走った後なので、落ちるのも仕方がないだろう。
あと数mあれば2着だったという辛勝で、弥生賞に勝ったとはいえ、皐月賞制覇には黄色信号となった。追い出しのタイミングの差と言えばそうだが、負けたワンアンドオンリーの方が良いレースをしたと思う。4連勝で重賞制覇だが、皐月賞本番に不安を残す内容だった。
ただ、向正面でポジションを上げ下げするなど、多少チグハグな面もあり、このロスが無ければもう少し楽に勝てたかもしれない。
これで5戦4勝となった。デビュー戦は阪神の芝1800m戦。道中5番手から4コーナー3番手。直線懸命に追うが、逃げ馬が後続を引き離す一方となった。残り200mで2番手に上がるが、勝ち馬には離されて、結局6馬身差の2着だった。2戦目は京都の芝1800m戦。道中5番手から4コーナーも5番手。直線伸びて残り200m過ぎで先頭に立ち、手綱を抑えて半馬身差で勝った。最後は相手に合わせた走りだった。3戦目は黄菊賞。道中4番手から4コーナーも4番手。直線は最内から伸びて残り200mあたりで先頭に立ち、最後は2馬身差での完勝だった。勝ちタイム1:46:5はレコードで、2003年にスズカマンボが記録した1:46:7を0:2更新した。実に10年ぶりの更新だった。4戦目の前走は若駒S。道中5~6番手から4コーナーは4番手。直線残り250mで先頭に立って後続を離し、最後は手綱を抑えて1馬身1/4差での完勝だった。
トゥザヴィクトリー産駒がクラシックに王手をかけた。今日勝てば、皐月賞1番人気は確定だと思ったが、今日のレースだと、もしかすると2~3番人気になるかもしれない。したがって『王手をかけた』とは言いにくい状況でもある。
期待度90(up)

●1阪4 9R アルメリア賞(500万下) 芝1800 良
ミヤビジャスパー (牡・栗東・笹田和秀)
父アドマイヤムーン 母ミヤビキララ(スペシャルウィーク)
1:47:9(上3F34:7)
出遅れて半馬身程度の不利。すぐに後方から上がり4番手につけるが、やや掛かってしまう。3Fあたりで落ち着いて、4Fは5番手で通過する。先頭の1000m通過が1:00:7のペース。この後内を通り押し上げて、4コーナーは先頭から2馬身半差の3番手でまわる。直線に入ると前2頭の外に出し追い上げて、残り300mで先頭に立つ。そして後続を引き離し、残り200mでは2馬身差とする。残り100mは2馬身半差まで広げるが、後続からトウキョウタフガイが伸びてきて差を詰めてくる。最後は1馬身1/4差でゴールした。
単勝2.0倍の1番人気に応えた。道中4~5番手から4コーナーは3番手。直線伸びて残り300mで先頭に立ち、残り100mで2馬身半差としたが、最後は詰められて、1馬身1/4差での勝利だった。
レースの上り3Fは11:3-11:5-12:4と、ラストが大幅に落ちた。差をつけていたものの、池添騎手は最後まで追っている。ラストは流したわけではなく、一杯になったということだろう。
残り100mまでは楽勝かなという走りだったが、最後は残念だった。ここを12:1程度で走る事が出来れば重賞でも勝ち負けだろうが、今後も成長しなければ重賞善戦レベルだろう。
これで5戦2勝となった。デビュー戦は京都の芝2000m戦。道中7番手から4コーナーは3番手。直線伸びて、残り200mでクビ差の2番手まで迫るが、外から来た勝ち馬に抜かれ、2着の逃げ馬にも離されて、0:4差の3着だった。2戦目は阪神の芝1800m戦。道中6~8番手から4コーナーは7番手。直線馬群を縫って伸び、残り200m過ぎで先頭。最後は1馬身1/4差で勝った。3戦目はラジオNIKKEI杯2歳SGⅢ。やや出遅れて後方からの競馬。道中14番手から一旦は最後方16番手まで下がる。3コーナーから上がり、4コーナーは大外14番手。直線大外から伸びるが、ゴール前で伸びきれず、0:3差の4着だった。4戦目の前走は若駒S。道中5~6番手から4コーナーは大外7番手。直線は大外から伸びて、残り200mで2番手に上がりトゥザワールドを追いかけるが、最後まで追いつかず1馬身1/4差の2着だった。
上記弥生賞でハナ差の死闘を演じたトゥザワールドとワンアンドオンリー。前走がトゥザワールドに0:2差。前々走がワンアンドオンリーに0:3差。一線級とは0:2~0:3程度の差である。この差が、ラスト100mの踏ん張りの差だろう。
ただ、クラシックの有力候補2頭と対戦し、大きく離されていない点は評価するべきだろう。クラシックでも掲示板までの力はありそうだ。この時期で2勝目なので、皐月賞は捨てて、次走はダービートライアルで出走権を取りに行くべきだろう。
ハクサンムーンやレオアクティブなど、比較的短い距離での活躍が目立つアドマイヤムーン産駒だが、自身はジャパンCを勝っている東京芝2400m血統だ。本馬はやや掛かる面もあるので距離延長はマイナスだろうが、母父も東京芝2400m血統なので、精神面が成長すれば距離は大丈夫だろう。
母は16戦3勝。芝1800m戦の未勝利-500万特別-1000万特別を3連勝した。重賞出走は中山牝馬S(13着)のみである。母(本馬の祖母)システィーナは、京都牝馬特別GⅢを勝ち、関屋記念GⅢ2着・マーチSGⅢ3着・エプソムCGⅢ3着・七夕賞GⅢ3着と重賞で活躍した。姉(本馬の伯母)タフグレイスは中山金杯GⅢ2着など重賞で好走している。繁殖に上がり本馬が第3仔だが、第2仔ミヤビリファイン(牡5歳)は現役で2勝と活躍中だ。
期待度70