2011年12月18日(日)2歳戦

●5中6 11R 朝日杯フューチュリティS(GⅠ) 芝1600 良
アルフレード (牡・美浦・手塚貴久)
父シンボリクリスエス 母プリンセスカメリア(サンデーサイレンス)
1:33:4(上3F35:3)
好スタートから一旦先頭に立つが、行きたい馬を先に行かせて、内3番手につける。2Fあたりで行きたがる素振りも見せるが、ウィリアムズ騎手が上手くなだめる。先頭の4F通過が45:9のペース。このあたりで外を上がる馬がいるが、釣られず内でじっと我慢をして、4コーナーは内4番手でまわる。直線に入ると内ラチ沿いをスルスルと伸びて、残り250mあたりで先頭に立つと、残り200mでは1馬身差とする。更に差を広げ、残り100mでは2馬身差とし、最後は、本馬の後ろから伸びたマイネルロブストに2馬身差でゴールした。
単勝3.1倍の1番人気に応えた。道中は好位の内で我慢して、直線に入るとすぐに抜け出した。先頭に立ってからも、他馬に詰められることなく、2馬身差をつける完勝。力が違うと言う競馬だった。
レースの上り3Fは12:0-11:7-11:9と、ハイペースで前に行った割には、ラスト2Fを11秒台でまとめた。特に勝ち時計の1:33:4は、2004年にマイネルレコルトが記録したレコードと同タイムである。デビュー以来3連勝でGⅠ圧勝に、タイレコードのおまけがついて、クラシック戦線に名乗りを上げた。
これで3戦3勝となった。デビュー戦は中山の芝1600m戦。4コーナーは外6番手でまわり、直線は大外を伸びて差し切った。ゴール前の脚はなかなかのものだった。2戦目の前走はきんもくせい特別。スローペースでも逃げ馬を楽に逃がし、道中5~6番手から、直線は上り32:5という強烈な脚で差し切った。
速い流れの競馬の経験が無く未知数だったが、今回経験したことで幅が広がった。今回のレースは確固たる中心馬は不在で、どの馬にもチャンスのありそうな「混戦」というのが大方の見方であり、本馬は半信半疑での1番人気だったと思う。
スタートが良くて、直後に他馬に抜かれたときはややカッとしたのだろうが、すぐに折り合った。今後、1800m・2000mと距離を延長するにあたり、折り合いが重要になるのだろうが、初戦・2戦目と緩い流れを経験しているので問題はないだろう。
520㎏という雄大な馬体であり、力のいる馬場もこなせそうで、現時点ではダービーの最有力候補になったと言えるだろう。ただし、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬は、1993年ナリタブライアンを最後にクラシックには縁がない。また、2000m以上を得意とする馬は、来週のラジオNIKKEI杯2歳Sを目指す傾向が強く、『ダービーの最有力候補』という評価は、一週間で終了しそうだ。
今日見せたパフォーマンスはやや衝撃的であり、2年前の勝ち馬ローズキングダムに近い程度の期待をかけても良いかと思う。
祖母がサクラバクシンオーの全妹という血統背景から、マイル中心に使われているのかもしれない。だから、芝1800mから皐月賞という路線になりそうで、関東馬で遠征の必要も無い事から、スプリングSから皐月賞となるのだろうか。ちなみに、ローズキングダムは、スプリングS3着→皐月賞4着→ダービー2着だった。
このレースは珍しいことに3頭出走した関東馬が1・2・3着だった。ここ数年、馬券を買うときに「関東馬」というだけで切ったりしていたが、最近は気にしなくなってきた。西高東低のパターンも徐々に解消してきたようで、言わば『冬型が緩んで春を迎える』ような感じがして、とても良い。やはり、東西が拮抗していたほうが競馬は面白い。
期待度90(up)

●6阪6 3R 2歳未勝利 芝2000 良
ナリタポセイドン (牡・栗東・南井克巳)
父ハーツクライ 母マチカネハツシマダ(Private Account)
2:03:2(上3F35:4)
スタートで出遅れて1馬身以上の不利。最後方からの競馬となり、1コーナーも馬群から1~2馬身離れた最後方16番手でまわる。向正面に入っても最後方を進む。先頭の1000m通過が1:01:5のペース。このあたりで1頭かわし14番手に上がり、3コーナーからは外を通り押し上げて、4コーナーは大外7番手でまわる。直線に入ると大外を伸びて、残り200mは6番手で通過。残り100mは4番手だが、残り50mで先頭のクランモンタナに並びかける。内で共に伸びたエックスマークも2頭の争いに割って入り、ゴール前は3頭の争いとなるが、外の本馬が真ん中のエックスマークにクビ差をつけてゴールした。
単勝10.1倍の5番人気からの勝利。出遅れて最後方からの競馬となったが、3コーナーから押し上げて、直線で差し切った。
レースの上り3Fは12:1-11:9-12:0と、12秒ペースの上りとなった。これを35:4で差し切ったのだが、時計的には強調材料がない。3コーナーから追い上げたが、少しでも遅れたら届かなかったと思われるので、出遅れを取り戻す幸英明騎手のナイスプレーだった。
ただし、500万クラスで通用するかと言うと疑問が残る。500万を勝ち上がるまで少し時間が掛かるかもしれない。
これで2戦1勝となった。前走のデビュー戦は京都の芝2000m戦。スタートはまずまずだったが道中は10番手を進み、直線は良く伸びたが4着までだった。
母はアメリカ産の外国産馬としてJRAで走り19戦3勝。ダート1200m・芝1200m・芝1400mで勝っている。伯父が種牡馬Green Desert、叔父が種牡馬Blue Oceanという良血だ。繁殖に上がり本馬が第9仔だが、第2仔5勝、第3仔1勝、第4仔ダノンブライアン(騸7歳)は現役で4勝、第5仔1勝、第6仔チョイワルグランパ(牡5歳)はJRA2勝・地方2勝でシリウスSGⅢ3着があり、JRA所属の現役だ。第7仔ダークシャドウ(牡4歳)は現役で5勝。毎日王冠GⅡ・エプソムCGⅢを勝ち、天皇賞秋GⅠ2着・産経大阪杯GⅡ2着など重賞で活躍している。第8仔エフティシュタルク(牡3歳)は地方1勝で、JRA所属の現役だ。9頭の産駒でJRA19勝目という優秀な繁殖牝馬である。
本馬は、当歳時のセレクトセールにて1575万円で取引された。
期待度50

●6阪6 5R 2歳新馬・牝 芝1600 良
サンシャイン (牝・栗東・藤岡健一)
父ハーツクライ 母バルドウィナ(Pistolet Bleu)
1:36:6(上3F34:5)
まずまずのスタートから外8番手につける。先頭が4馬身程度離して逃げ、4Fを48:8で通過する。4コーナーは馬群の外目8番手でまわる。直線に入ると馬群の外に出し、残り200mは5番手で通過する。そして、残り100mからはエンジンがかかったというような伸び脚を見せて先頭に立つと、ハギノウィッシュに1馬身1/4差をつけてゴールした。
単勝2.7倍の1番人気に応えた。道中は中団につけて直線で良く伸びた。特に残り100mからの脚は素晴らしく、ゴール前は手綱を抑える圧勝だった。
レースの上り3Fは11:7-11:6-12:0と、ラスト1Fは12:0とややかかった。この時計だったので鋭い脚に見えたのかもしれない。
418㎏と小柄な馬体であり、どちらかと言うと初戦向きなのかも知れないが、ゴール前で見せた強烈な脚を武器にして、500万でも好勝負可能だと思う。
母はフランス産の輸入繁殖牝馬。フランス・アメリカで走り、仏7戦3勝、米9戦0勝。ペネロープ賞仏GⅢを勝っている。繁殖に上がり本馬が日本での第3仔だが、初仔ワンカラット(牝5歳・期待度65)は、現役で4勝。フィリーズレビューGⅡ・函館スプリントSGⅢ・キーンランドCGⅢを勝ち、ファンタジーSGⅢ2着・阪急杯GⅢ2着・ CBC賞GⅢ3着・京阪杯GⅢ3着と重賞戦線で活躍中だ。
期待度60


注目のダイワメジャーとディープインパクトのJRA2歳リーディングサイヤー争いだが、朝日杯フューチュリティSGⅠでは、ダイワメジャー産駒ダローネガは5着に敗れた。
ダイワメジャー産駒は本日1勝で今週1勝。ディープインパクト産駒は本日0勝で今週4勝。ダローネガの他、今週は入着馬が多かったダイワメジャーだが、勝ち数で勝るディープインパクトが、差を広げたと思う。
この争いは、いよいよ最終週の2日間のみとなった。土曜日のラジオNIKKEI杯2歳SGⅢは、ダイワメジャー産駒ではメイショウカドマツ1頭が登録。ディープインパクト産駒はエタンダールとエネアドの2頭が登録している。ただ、レースはグランデッツァとトリップの争いになりそうなので、それ以外のレースが鍵になるのかもしれない。
新種牡馬が勝つか、2年連続JRA2歳リーディングサイヤーとなるのか。こちら戦いにも注目だ。

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